
宙組公演に寄せて
先日、無事に宙組公演が千秋楽を迎えました。元旦の初日には、久しぶりの2幕物の上演で待ちに待った宙組ファン、関係者の皆さんが華やかな装いでいらっしゃいました。1幕目の日本物のショー「宝塚110年の恋のうた」は、110年の歌劇の歴史の中で人気のあった作品の総集編の様な作りで、懐かしい名曲を宙組生が歌い繋ぐ姿に紡がれた糸のような繋がりを感じました。昨年のショーでも、レビューの名曲を歌い繋いだ彼女たちの運命なのか、こういった作品に巡り合うと、曲を通して場面を作り上げる中で宝塚歌劇の長い歴史やスタッフ、先生方、そして演じてきた諸先輩の方々の想いに知らず知らずのうちに沢山触れたのではないかと思いました。
2幕のお芝居「RazzleDazzle」は軽やかなジャズが流れる、ハートフルなラブストーリーでスマートな芹香さんの雰囲気にピッタリ。頭の回転が速い彼女は千秋楽では、かなりアドリブも利かせていくに違いないと思いました。私が現役時代、彼女とは組も違っていたからお話しする機会は少なかったけれど、一度だけ、CS放送で観た私のトークが「めちゃくちゃ面白かったです!」と妙に褒めてくれた事があって、言いながら思い出してまた笑っていたからよっぽど面白かったのだろうと、嬉しくなった思い出があります(笑)。同期生が「キキは関西人です。」と開口一番に言うのは、親しい間柄でも、抜群のコメディセンスが光っていたからだろうと思っていました。その番組はコントっぽく作ったのでその意図を感じてくれたんだなと。
いつも劇団レッスンに熱心に取り組み、どの日に出ても彼女がいた事が多かった記憶があります。
歌・踊り・芝居において着実に技術を積み重ねて…卒業していく姿。
「本当にお疲れ様でした。」
すーさん