80年代当時、日本でショーグン・ウォリアーズに触れられた記事のメモ
ショーグンウォリアーズ。
米国マテル社がポピーの玩具を輸入して販売してたシリーズの名前、及びそれらをネタにしたマーベルの漫画のタイトル名。
ショーグン・ウォリアーズ - Wikipedia
要はアメリカで売られてた玩具とアメコミとなるわけだから、日本では殆ど知られてなかった事にはなるんですが、それでも幾つか、っていうか特定の一人が紹介し続けてので、それらについて一応のメモ。
NDLデジコレで検索・閲覧できたもの
基本、国会図書館限定での閲覧なものばかりです。
玩具の方
『マーケティングシリーズ』927,日本貿易振興会,1979.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11980266 (参照 2024-05-25)
マーケティングシリーズ 927 - 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
78年のアメリカの玩具の売り上げランキングなどの中で、テレビ広告がないものの中で好調な売り上げというものとして「ショーグン・ウォリアーズ」の名前が挙げられている。それだけ。
『海外市場』33(383),日本貿易振興会,1983-09. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1391916 (参照 2024-05-25)
海外市場 33(383) - 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
『米国の玩具産地」という題の記事で「ショーグン・ウォリアーズ」の名前があがっている。これもそれだけ。
マーベルコミックな方
雑誌『キネマ旬報』の1978年10月上旬号での、
連載『小野耕世のおもちゃ箱』にて、
『「ショーグン戦士」となったライディーンとその仲間』という題でマーベルのショーグンウォリアーズについて書かれている、2P。
ライターは書かれてる通り、小野耕世氏。
カタカナの活字としては、「将軍戦士」や「ショーグン戦士」と書かれている。
また、この記者会見のことは雑誌ビックリハウスで書いたとも記述されている。
「Shogun Warriors(ショーグン戦士)となることも決まっていた。」とも書かれてる。
掘る必要あるかもしれない。
その他こまごま気になる記述もあるけど、それは割愛。
また、この連載から約一年後に「ショーグン・ウォーリアーズというコミックブックを読んだ」と読者投稿で書かれていたりもする。
よく読めたなあって感じ。
『キネマ旬報』(766)(1580),キネマ旬報社,1979-08. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/7905835 (参照 2024-05-26)
キネマ旬報 (766)(1580) - 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
漫画雑誌『月刊少年ワールド』の映画紹介記事『少年ワールド・シネマランド』(ページ中では『小野耕世の』とキャプションがついている、もちろんライターは小野耕世氏)の最後の方にこんな一文が書かれている。
記事冒頭でニューヨーク行ってコミックの打ち合わせをしたとも書いてあるんで、唐突ではないだろうけど、それでも言っておきたかったのだろうなあという感がある。一応シネマな連載記事でだし。
小野耕世氏のコラム。半ページ。
ショーグンウォリアーズについて書かれています。
東映がスパイダーマンをTVシリーズにしてることの見返りともいえる、みたいなこと書かれていて、まあとにかく普通の紹介です。
あらすじも紹介されているけど、この話でアレらがそういう事にされてたのって、ほんとすごい話だなあと。
漫画雑誌『ポップコーン』で、アイアンマン誕生の話(アメコミ掲載)とコラム(それらの解説)があり、そのコラムの最後にショーグンウォリアーズの名前の出てる一文。書いてある通りに小野耕世氏のコラム。
顔写真と漫画のコマが貼られ、比較もされてたりする。実際の当時の小野耕世氏、すごい髭面。
また、同ポップコーンでのコミックス情報局という記事の中で『これがマーベル・コミックス本社 編集・制作局だ!!』というキャプションで、イラストと共に多くのスタッフが描かれており、『右のドアからはいってくる男は、ハーブ・トリンプ。『ショーグンウォリアーズ』のライターだ。』と、小さくキャプションも書かれていたりする。
それら以外で書かれているらしいもの
どうやら「劇画・マンガ家オール名鑑 : 傑作名場面と人気作家の知られざる素顔」でもショーグンウォリアーズについて書かれているらしい。
これもまた小野耕世氏だ。
つまり、当時それだけアメコミについて言及できるほどその辺詳しかったのが小野耕世氏ぐらいだってことでもある。
CiNii 図書 - 劇画・マンガ家オール名鑑 : 傑作名場面と人気作家の知られざる素顔
徳間書店, 1979.1
発売日的には時事英語研究でのコラムと書かれた頃がたぶん同じ。
とにかくずっと小野氏の紹介ばかりになる。なにもかも。
後々、これらのほんを見るなり手に入れるなりできたらそのへんもちょっといんようとかしておきたい。
『YMOのライディーン曲名の由来の「アメリカで勇者ライディーンがヒットしている」』への繋がり
YMOの楽曲である「ライディーン」の曲名の由来が、アメリカでライディーンが流行ってるから云々という話で、ショーグンウォリアーズがその理由に繋がるんじゃないか、と思ってたり、ちょっとそれは単純な考えなんじゃないかと、いろいろ考えたり、ちょこちょこ漁ったりはしてたんですけど、
やっぱり人気な理由としてショーグンウォリアーズがあったからこそなんだろうなあ、と思えました。
だって、小野耕世氏の紹介で前面に「勇者ライディーン」の名前が出てるわけで、
さらに当のコミックのVol.1の表紙に描かれているのがライディーンであり、それらが紹介の度に引用されているので、「ライディーンが人気」と思うものもあるよなと。
当時、細野晴臣氏がどこでそういう情報仕入れたりしたかはわからないですけど、そういう可能性はあるかなあと思うわけです。
改めてショーグンウォーリアーズからライディーンの曲名に繋がったという可能性。
そのショーグンウォリアーズに繋がったのが、ハワイでキカイダー持ち込んだKIKUによるライディーンのハワイへの持ち込み放映、玩具販売等による人気、というライン。
あくまで独自考察でしかないですけどね。
それらを気にする人も少ないだろうし、なものもあるので。
それでもこうしてあれこれあつめたけっか、そうなんじゃないか、とおもったことだけはかいておく。
後々、ビックリハウスのほうも漁れたら追記したい。