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スポーツ中継での映像技術をまとめてみた

現在開催されているラグビーワールドカップを観戦する中で、様々な視点からの映像が見れるようになっていることに驚き、最新のテクノロジーについて調べてみました。

これまでは、カメラの性能の向上や設置するカメラの台数の増加でスポーツの中継で様々な映像を見て楽しむことができるようになってきていました。
今後は2020年に商用化される5Gの台頭で通信技術が一気に向上し、さらに多様な楽しみ方が増えてくると考えられています。

以下では、個人的にすごいなと思ったテクノロジーを紹介します!

自由視点映像生成システム(キヤノン)

ラグビーワールドカップ2019で初めて本格的に実用化された技術で、自由な位置や角度からのハイライトシーン映像により、まるでグラウンドの中にいるような体験ができます。
例えば、ラグビーではトライを奪ったシーンをフィールド上の選手と同じ目線からの映像を見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=Wgu1WpCLs6k

仕組みは、まずスタジアム内を囲むように設置した複数の高解像度カメラをネットワークでつなぎ、同じタイミングで多方向から撮影します。撮影映像から3D空間データを構築し、その3D空間で仮想カメラを自在に動かすことで、任意の位置、角度から見た自由視点映像を生成しています。

デジタルスタジアム(Jリーグ、NTT)

NTTが開発している技術を使って、jリーグがイベントを開催しました。スタジアムで行われている実際の試合を様々なデジタル技術を用いてスタジアムから離れた快適な屋内施設にリアルタイムに再現しています。スタジアムにいるかのような感覚を体感しながらの観戦・応援ができます。さらに、従来のスタジアムとは異なる演出が可能な施設での開催により、各種ホスピタリティを付随したハイエンドな映像やデータを活用した観戦体験など多様な楽しみ方を提供できます。

今後は、映画館やコンサート会場、公民館等の施設でも臨場感あふれる観戦ができるようになるかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=PrmC40a1mhI

3Dトラッキング(パナソニック)

ワールドカップバレー2019で初めて実用化された技術です。
ボールなど物体の3次元位置情報を複数のカメラで撮影した映像からリアルタイムに計測し、物体の軌跡、速度、高さ、角度などのデータを算出する技術です。
選手のプレーや試合展開だけでなく、可視化されたプレーのレベルを視聴することで、科学的なアプローチによる新たなバレーボール観戦体験が可能になります。
西田選手のサーブのスピードがすぐに表示されています。↓

https://www.youtube.com/watch?v=gqcwyXieuRQ

自由視点映像のリアルタイム配信(KDDI)

5Gに対応したタブレット端末を活用し、スタジアムにおける自由視点映像をリアルタイムで配信するという試みがプロ野球の公式戦で行われました。
録画した映像ではなく、目の前でプレーしている選手のリアルタイムの映像を、タブレットでぐるぐると自由に視点を変えながら、見ることができます。
また、画面上部の録画ボタンを押せば、もう一度見たい映像を録画してリプレイ再生することが可能。好きな選手のバッティングフォームを、好きな角度から、何度でも見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=eeZ9NJEKFT8&feature=youtu.be



今回紹介するテクノロジーは以上です。今後はさらに映像技術以外も調べてみたいと思っています!


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