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相手との関係を良くしたい……。ポイントは「自分のことは話すな」
仕事先で1対1での打ち合わせ。
テンポよく話して和やかムードで終始し、自分のコミュニケーションスキルも上がってきているなと自画自賛。
しかし、また別の機会では歯車がかみ合わず、今一つの感じで終わってしまい、
タイミングや自分のコンディションが悪かったのかな……。
そのときを思い返してみると、相手からの良い問いに自分が答えて、話がうまくいっていたことが多かった……。
日々さまざまな人と仕事でやり取りをしていると、こんな場面に遭遇することも少なくないかと思います。
この逆も然り。
「自分のことは話すな」(𠮷原珠央 著)から、自分をわかってほしい気持ちを一旦捨て、相手の気持ちに寄り添い話すことで有意義な会話となり、良好な人間関係を築けると学べます。
当たり障りのない雑談も、話すきっかけづくりとしては必要になることもあります。
ケースにもよりますが、ビジネスなどさらに一歩踏み込んで関係を深めたい際には、相手のことを知ろうとする姿勢で会話することが大事。
”余計な話をすることが無意味なワケ”の章から、ムダを避け、良好な関係を築く、相手を思いやる会話を学んでいきます。
〇相手は自分よりも大変な思いをしている
自分のことだけを話して満足してしまう「傲慢さ」に気づくことが大切。
身の上話や自分のしんどい話をしたとして、相手はもっとしんどい状況に置かれていて、自分だけスッキリしてしまうシチュエーションは避けるべき事態ですね。
傲慢さという分厚いコートを脱ぎ捨てれば、私たちは相手ともっと価値のある会話の場面を簡単に作り出せるのです。
悩みは誰もが持つもので、それを自分だけが発散してスッキリしていては、これから相手と話す機会はどんどん少なくなってしまいかねません。
自分が打ち明けた悩みとは比べものにならないくらい大きな悩みを抱えていることは全然ありえます。
相手があってこそ成立する会話というコミュニケーション。
相手の方がツラい悩みを持っていると考えるだけで、自分のことばかり話すことを防ぐ。
〇相手の求めているものは、いかに自分を大事に思っていてくれるかどうか
お客様が求めているのは、「雑談」ではなく、「自分を大事に思って接してくれている」「自分にとって必要な提案をしてくれている」という2つの実感です。
雑談で会話を途切れさせないように気を遣うよりも、相手が自分のことを考えてくれていると感じてもらうことが大切です。
仕事や打ち合わせのとき、自分が話を聞く立場だとして、話をずっとしてくれるよりも、自分の求めていることを考えて話をしてくれる方が、誠実さや信頼感を感じます。
一見仕事と関係ないように思える家族についての雑談でも、元気をもらえたり共感を感じたりできれば必要な会話となります。
相手が自分と向き合ってくれていると感じることが大事。
〇褒めるのではなく尊敬と感心の気持ちを持つ
相手を褒めるのではなく、感謝していることを伝える気持ちが大切。
褒めるだけでは、会話がどこか上滑りしているような感覚になりかねませんが、自分が感謝したり尊敬したりを伝える気持ちがあれば深い言葉になります。
「褒める」というよりも、「尊敬と関心」の気持ちと視点があれば、あなたの言葉は深みを増し、相手の記憶にとどまる力を発揮することができるのです。
たしかに相手を褒めてと言われれば、外見など表面的なものを真っ先に挙げてしまいがち。
感謝や尊敬をテーマにすれば、相手のことを知ろうとし、関心をより一層向けられそうです。
相手に気持ちを向けることで、言葉の深みが増す。
他愛のない会話だとしても、相手が思いやりや共感を得ることができれば、雑談ではない。
自分のことを打ち明けて心をお互い開きあう手法もあるものの、やはり会話というコミュニケーションでは、いかに相手の気持ちに寄り添えるか。
僕のような人見知り・内気な性格だと、沈黙を嫌って自分のことを話して間を埋めようと考えてしまいがち。
【自分のことは話すな】
この言葉を常に念頭に置き、コミュニケーションを図っていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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