声優ライブの見方が変わった話

はじめまして。19号館です。
久川颯と市川雛菜を担当しています。

今回のnoteをざっくり言うと「声優ライブに疑問を抱いていたプロデューサーが初めて声優に着目してライブを見た感想」です。どうしても自分語りになってしまうことを先に謝っておきます。また、今回題材にさせていただくのはシャニマス3rd東京公演のライブ映像です。シャニマスの話が多くなります。なんで今更シャニ3rdなんだよ!って感じではありますが、これば先日の文化祭の時に先輩からお借りしたBDだからです。やはりこういったことができるのもサークルに所属しているからこそだと思うので大変感謝です。


さて本題に戻り、まずは「声優ライブに疑問を抱いていた」の部分について語ろうと思います。これはよくある二次元キャラクターと声優の関係性についてです。俺が好きなのはキャラクターであって、いうなれば中の生身の人間が歌って踊っているのを見てしまうと何か裏切られてしまったかのように感じてしまうのではないか、という不安感です。ライブでは当然衣装を着ますし、声優さんによっては髪形を寄せたりしてくれたりしてくれます。ですが、古のオタクみたいな言い回しにはなりますが、次元の壁は越えられません。あくまでも声優さんは声優さんでキャラクターはキャラクターで、完全な同一の存在ではないのです。地獄のミサワ先生の表現をお借りすると、やっていたのは私たちだと、何か種明かしをされたような感覚になるのが怖かったのです。

と散々声優ライブを恐れている私ですが、過去のライブ映像を見たことはあります。なんだったら現地参戦をしたこともあります。具体的にはシャニマス4thに参加しました。矛盾してると思われてしまうかもしれないので言い訳をさせて欲しいです。私が恐れていたのは要は声優とキャラクターとの同一視です。なので私はシャニ4thを「アイドルマスターの歌が大音量で流れてみんなで盛り上がる場所」、声優さんたちを「歌を歌っている歌手あるいは歌い手」だと思って参加しました。つまりは声優さんたちはキャラクターとはあまり関係なく、歌っているだけの存在だと考えたわけです。うわ、面倒臭いオタクだとか回りくどいことしてるな、と思われても仕方がありません。私は明確な定義が欲しかったのです。声優とは、アイドルとは、声優とアイドルの関係とはなにか。アイドルマスターというコンテンツの中で声優はどういったポジションでどういった扱いなのか。はっきりさせたかったですし、はっきりさせないといけないと考えていました。ライブの終わりにはこんなこともう忘れていましたが笑。しかしやはりそこでもある意味で声優を直視はせず、どのか別のものとして扱いたい気持ちは拭えませんでした。

そんな私が声優を「直視」してライブを見たらどうなるのか。結論からいうと明確に区別をする必要がないことに気が付いた、です。曖昧にすることも大切だったのです。声優は声優でもあり、キャラクターでもある。そう見えたのです。私が見たのは岡咲美保ではありましたが、間違いなく市川雛菜でした。声優とアイドルをハッキリわけずに、また同じものともせずぼやかすことで二次元と三次元の境界面が曖昧になるのです。そのぼやかしてできた余白に、モヤがかった部分にアイドル姿が浮かび上がるのかもしれません。

ただ、これは私が声優さんを全く知らない、という特性によるものかもしれません。大変失礼ながら、ライブ映像を見るときに声優さんを全くと言って良いほど知りませんでした。ライブの最中も声優さんを「めぐるの人」「恋鐘の人」などと「役の人」と認識していました。顔はおろか名前すら把握していなかったのです。もし仮に声優さんのことをよく知ってしまえば、その声優さんのイメージが前に出てきてアイドルの姿が揺らいでしまうかもしれないと恐れています。知らないことは白の部分が多い、つまりアイドルの姿を投影しやすいだけなのかもしれません。

1人の例外を取り上げましょう。櫻木真乃役の関根瞳さんです。サークル内には櫻木真乃、そして関根瞳さんの熱狂的なオタクがいます(BDを借りたのもこの先輩なのですが)。そのおかげもあって彼女だけは顔も名前もわかる、他の声優さんよりも「声優としての情報」が少しだけ多い例外だったのです。そんな彼女がどう見えたかですが、真乃に見えないということはありませんでした。しかし、関根瞳に見えた瞬間も少なからずありました。これはものすごく個人的な感覚ですし、声優さんに2時間も3時間もあるライブの中常に役になりきっていろと言いたいわけでもありません。知ることで声優さんが声優の時がわかるようになるのかもしれません。ただ関根瞳さんが可愛くて目を奪われていただけかもしれませんが笑。いずれにせよこの先ライブを見続けていれば自ずと声優さんには詳しくなっていくでしょう。その影響でライブの見え方にどのような変化が訪れるか楽しみです。


この他にも声優さんを受け入れられた理由はいくつかあります。シャニマスはゲーム内で歌って踊ることがないので実際にステージで歌って踊る声優さんはゲーム内よりもむしろアイドルの解像度が高く見えることだったり、失礼な話ですが声優さんの年齢がキャラクターの年齢に近いことだったりです。そしてもう一つ、私はシャニマスを「声優さんが歌って踊るライブがあるコンテンツ」ということを理解して始めました。私は始めシンデレラから入ったのですが、シンデレラはやはり「キャラクター」を好きになった部分が多く、余計抵抗を感じているように思えます。しかしあらかじめそういうコンテンツだと許容し始めたシャニマスですから、受け入れることにあまり時間がかからなかったのかもしれません。


やはり声優ライブはアイドルマスターとは切っては切れないものの一つです。声優に注目してライブ映像を見たからこそ考え方を変えられたので、抵抗があることでも一度取り組んでみると新しい発見があるかもしれません。

それでは次の「声優ライブ初心者PがTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Twinkle LIVE Constellation Gradationに行った話」でお会いしましょう。

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