BiNIApproach 上肢へもたらす可能性
私が作業療法士として働き始めて10年経ちます。
10年のうち、2年を生活期、8年を回復期で働いてきました(働いています)。
主に整形疾患(圧迫骨折、股関節近位部骨折)、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)の方のリハビリテーションに従事してきました。
特に私は作業療法士ということが影響し、脳卒中後の上肢麻痺を呈した方への介入を模索・探究し、少しでも上肢麻痺の改善に寄与できたらと考えています。
今回は私が、BiNIApproach・自己組織化理論に基づいて現在介入させて頂いた方の上肢機能変化をお伝えできたらと思います。
その方は被殻出血を呈され、右片麻痺を生じ、FMA(上肢機能評価)上、軽度麻痺に分類される方でした。
主訴としては、「箸を使えるようになりたい」「字が書けるようになりたい」という希望が聞かれました。
その方に対して…
動画で紹介されているようなBiNIApproach+課題指向型アプローチを約2ヶ月提供させて頂きました。
結果…
・FMA(ICFでいわれる心身機能・身体構造の評価)
・MAL(日常生活における麻痺手の使用頻度などの評価)
において、MCID(臨床上意味のある最小変化量)をこえる上肢機能の向上を得られた症例様を経験させて頂きました。
あくまで、一症例であり、かつ評価を私自身が行っている為、バイアスが生じている可能性もあります。
また、その変化はBiNIApproachがもたらしたものなのか、課題指向型アプローチがもたらしたものなのか、不明であります。
ただ、BiNIApproach+課題指向型アプローチが上肢機能の向上に寄与した可能性はあるのではないかと考えています。
今回のような内容をまとめたオンラインセミナーを開催させて頂く予定です。
興味のある方は是非、下記の記事からご参加頂けたらと思います。