no.4-2 関係性の質を上げるダイアログ戦略・・・「対話 が作る”共同化”」
みなさん、こんにちは!
暦の上では”白露”となり、だんだんと秋の気配を感じるころとなりました。
明朝からは、草木の朝露に目配りし季節の変化を感じようかと思います。
気が付けば、新型コロナとも丸半年の付き合い・・・
施設に入っている母と子や孫との旅行もかなわないまま夏が終わりました。
久しぶりに無邪気におもちゃで遊ぶ孫たちを見て、この夏一番の充実感を手に入れました^^;
気が付くと年の瀬を迎えていることになりそうですが、時間のたつのが早いと感じるのは、コロナの影響があるそうです。
on-lineにも慣れてしまい、同じことの繰り返しで刺激が乏しくなったことが原因であるとのこと・・・
しかし!新しい学びと新しい体験で刺激をつくることは、その気になれば何時でも何処でも出来ます。
まだ、三か月あります!いい年にしましょう!
1.雑談から対話へ
「雑談」は、落としどころを求めずにあるがままにゆったりと交わされ、興味の交換プロセスを楽しむ「会話」ですね。
そして「対話」は、「社会性」のある「場」(3人以上)で交わされます( 雑談の輪が広がるイメージ)。
そこには、「テーマ」があり、交し合う意味(心に抱くもの)の交流があります。
2. 「対話」の輪 共同化の手順(導入)
この手順は、こうすればこうなるを示すものではなく、気づきのきっかけを提供するものとご理解ください。
みなさんのそれぞれの体験に落とし込んで共同の経験知に昇華してください。
ポイントは、6つのチェックポイントを通ることと、振り返り、繰り返すことです。
意外と多く見受けられる実態は、取り組むべき課題自体が不明確なままであることです。
特に解決プロセス(ツール・仕組の導入等)に目を奪われ、「問題(課題)は何か」の認識と合意が不十分であるケースが散見されます。
今やVUCA(不確実性)の時代、こうすればこうなるという社会の物語が昔話になり、働く社員(特にミレニアル世代)の価値観(大切にすること)も多様化し、一声でまとまり発進するという一昔前のロジックは通用しません。
(1)共同化の「場」づくり(感情共有・価値共感)
a. 原点に問いかける「価値共感」
課題(ex.働き方改革)を扱う「テーマ」(ex.デジタル化・DX)の意味は、その人の類似体験にある価値観と思いに照合・同定されます。
相互に意味を交流する「対話」は・・・
①私の体験にあったエピソード(周囲、関係者、お客様等)。
②私が大切にしたいことと浮かんでくる展望。
③私が今一つ理解できないことや小さな心配事。
・・・などを扱い受けとめます(いい質問をすることが”知”です)。
主観的体験にある意味を交流・共有することで「感情」が巻き起こり、チームの意欲とお互いを尊重する共感力が高まります。
なお・・・
価値観の多様性には十分な配慮を心掛けてほしいもの(”知”を拡げる)。
◆自分の価値観が常識と思い込んで、暗黙の了解ありとしてしまうこと。
◆情報の共有で価値観を共有できると思い込んでしまうこと。
価値観を同化する必要は全くありません、むしろ、傾聴に努め、違う価値観を探し出し尊重することが必要です。
お互いを尊重し認め合う成熟した文化を大切にすることが「価値共感」の構図です。
b. コトを動かす「感情共有」
「感情の共有」は進化の歴史が選択した人類の生存戦略であり、チーム力を最大限に活かす選択になることを示しています。
一昔前(バブル期以前)は、一様の価値観(例えば体育会系?)が前提としてあったことから、一声で「感情の共有」が実現できたのかもしれません(私の個人的な成功体験はそんな感じです^^;)。
この仕組みを提供する神経学的メカニズムは、ミラーニューロンであり、目標が明確である行動に対して特に敏感に作動すると言われています。
C. 「感情共有・価値共感」がもたらすビジョン
そして、価値と思いのある意味は、目標の先にビジョンを描く「こんなことも、あんなことも出来る」という暗黙的予期(暗黙知)をチームの手にもたらします。
これにより客観性という共同化が担保され、チームの強い動機づけが生まれ、チーム・組織のエネルギー供給源として機能し続けます。
これが、現場の会話(雑談)を活性化し、組織文化の改革(進化)エネルギーに流れ込みます。
テレワークが日常の時代、ニューノーマルと言われる環境にあっては尚更、この「感情共有」と「価値共感」に意識を向けてほしいと思います。
次回は、(2)「経験共有」から「視点転換」までをご紹介いたします。
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