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no.5-2関係性の質を上げるダイアログ戦略・・・「コミュニケーション 変化を起こす関係性」=最終稿

連載最終稿📜 をお供えして・・・2021年令和3年元旦の日の出
新たな一年を迎え🎍 こころ新たに自律的に生きることを誓い、感謝と感動に包まれる幸ある年にしたい!
 
あの2020年は、パンデミックの中、after・withと言われる状況肯定型の風潮・・・”三密”と言われ、我慢を強いられた儀式、入社入学式、花火大会、お盆の帰省、お祭り、ハロウィン・・・そして、忘年会、クリスマス、お正月・・・

気付いてますか・・・?

この地球上の生物である筈の人は、いつしか、太古に発する時の流れから外れ、自ら作り出したものの中で生きる道を選択してきたことを・・・
このままでは、私たちの脳が人為的なプログラムで支配される世界になってしまいます。

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1年前に現れた「COVID-19」は、人が人として、あるがままに存在する意味を我々の前に晒け出しました。

それは如何に「生きる」のかということ!

あらためて、
日常にあった家族、仲間との交流、そこにある温かい意味合いの共有に気付いてください!
そして、同調圧力に乗らない、自分の意見を持つことの大切さに気付いてください!

こんな人と人との信頼し合い、認め合う関係性が、人として生き続ける「起点」になります。

 
さあ、新年2021年令和3年が始まります!🌞!

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ここまでの3ステップが、あなたの、そしてみんなの新しき”幸ある道”になります。

自分の思い、皆の思いに裏打ちされたそれぞれの知に気付き、その意味にある違いを受け容れ重ね、繋げて新しい価値を創造します。
最終稿は、連結化により増幅した知の実践からスパイラル・アップへの流れを皆で体感します。

2.ダイアログ戦略 3rdステップ「コミュニケーション」(内面化)

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(1)構想実行(達成評価、新規課題)

あなたは、意味のない人生を想像できますか?
ひとには、生きる意味が必要です。それは、人生観という価値観であり、思いという形で表現されます。
最終ステップでは、更に多様な価値観を組み合わせて意味全体を(再)構造化して、次へを作ります。
(価値観と価値感の違いに気を付けましょう。「観」には思考過程が入ります、「感」は一次的な感情になります)
意味をアクティブに使いこなす人的ネットワーク(チーム内外)を築くことがポイントになります。
(あらためて言い辛い自分の過去をカミングアウトすることから始めると関係性の質がぬくもります^^)

積み上げてきた関係性の質というプラットフォーム
1_ 信頼する関係性 会話(雑談):共同化/グループ
2_ 認め合う関係性 対話:共同化・表出化/チーム
3_ 求めあう関係性 コミュニケーション(+論議・議論):連結化/組織
4_ 違いを作る関係性 コミュニケーション(対話・会話):内面化/チーム
そして、今回ここでもう一段、関係性の質をシフトアップします。


a.チームの一人ひとりが強い動機づけをもって構想を実行する

動機づけを作るには、「コントロール」できて「楽しく」なることが必要です。

コントロール
作れる或いは変えれる可能性が明らかにない場合、または非常に困難な場合は原則不可。
楽しく
信頼あるチームでお互いの価値観と可能性を認め合い、目的をビジョンとして共有している。

実行にあっては、更に「違いを作る関係性」が求められ、ここまでの関係性プロセスが納得性と動機づけを作ります。
なお、この段階で起こる障害の多くは、共有していたはずの目的が、実行段階に入り具体化するとともに「あれ!そうだったっけ?」という前提や思い込みが現れることがあり、また、変化を望まない保守的な同調圧力にかかることもあります。

これは次にある”意味”の理解とチーム内の関係性の質を上げてゆくことで克服できます。


b.「違いを作る関係性」が作るメタ・コミュニケーション

違いを作る動機づけを維持・強化するためには、チームメンバー一人一人が自分で決めるとの気概をもって自律的に参加することが必要です。
そして、チームで振り返りの対話(主に下記3点)を適宜繰り返します。


理念を醸成・浸透する関係性
それぞれが自分事として、組織の理念に自分にとっての意味付けを行う。
ソリューション実行の関係性
それぞれの多様な視点から、進捗状況に意味付けを行う。品質管理の視点、現場の視点(新規課題など)、社内外の視点等から意味の動き、変化などを捉える。
経験知、実践知を共有する関係性
実行に伴う経験やエピソードの自分にとっての意味を語り合い、チームのネットワークで共有する。


(2)意味の変換(成功共有、反復定着)

a.意味を知る

人が関係性を構築し構想を実現する核心を担う”意味”の存在を認識することで、大きな違いを作る道筋を手に入れることが出来ます。

”意味”とは-
”意”は、意識・意気・意義・意見・意志・・という言葉があるように、主観的な”思い”が込められ、”味”は、興味・趣味・苦労の味・・という言葉があるように、体感で感じ取ることを示しています(meaningも同旨)。
従って、”意味”は、”感じ取った思い”であり、主観的な感覚を言語に置き換えたもの(コンテンツ)になります。

この主観的な感覚(内的状態)の”意味”は、全てコンテクスト(状況、背景、環境等)により変化します。
そしてコンテクストの多くは人との関係性であり、日常のプロセスにある人と人との相互主観(no.4-2参照)の交流が”意味”を決定します。

”意味”は良好な関係性によってコントロール可能となるのであり、成功体験をより多くの人が活用できる状態にすること、失敗体験をフィードバックとして受けとめること、より定着しやすくコントロールすること等が可能となります。


b.意味ができるプロセス(知識化)

 1_対象を言語化する
 今ここで起きた物事、出来事、体験を意識で捉えて言語に置き換わる (認知機能)。
 ⇒水がキラキラと光りながら苔を潤し流れている
  
 2_ナラティブに表現する
 目の前に同じイメージを見ます(表象)。
 五感で捉え、順序立てコンテンツとコンテクストを表現します(第一感情/プライマリ・モデル)。
 ⇒深い森の中に湧き出る泉の水が、清らかにキラキラと光りながら、美しい緑の苔を潤して流れる
  
 3_物事、出来事、体験に意味を載せ知識化する
 記憶にある経験知を参照し抽象化して、ナラティブな表現(コンテクスト)に相応しい評価となる意味を加える(メタ認知/論理レベル)。
 ⇒自然豊かな情景は、人に安らぎと潤いを与えてくれる大切な資産だ


C.意味の変換

 成果を共有し定着させるには、成果に相応しい”意味”を共有して知識化する必要があります。
 実に単純なことのように思えそうですが、定着するには意識の外にあるパラダイムレベルで強力な違いをつくり出すことが必要です。
 これは、変化に適応し、変化を生み出すことが求められる現代にあって、発想の転換や視点変更のフレームワーク(軸)として貴重です。

 1_フレーム(準拠枠)
 上記2.のプロセスで保持されたイメージは、抽象化されるとともに第一感情とも照合され、モデル化された意味(評価)が付加されます。
 この「イメージ×感情+意味」は、認知モデルとしてフレーム化(準拠枠化)され、以後コンテクストの参照フレームとして使用されます。
 これは、特別なことではなく日常にあることであり、気づくことで多様な認知スタイルを使い分けできる可能性が高まります。

 2_省略・一般化・歪曲
 省略
 たった1分間の会話でも別の人に伝えるとき、全てを伝えようとすると何倍もの時間がかかります。
 無意識下で自分が興味のあることを優先して他を省略して話します。
 一般化
 みんな出来るわけないって言ってますよ。でも、よく聞くと言っているのは、あの人とあの人だけという話・・・。
 歪曲
 みんなが私のことを嫌っているという思い込み。

 これは、意味が意図せずに、或いは別の意図で変えられているケースです。
 意味を確認するためには、b.意味ができるプロセスを質問でたどります(5W1Hで聴く方法も)。

 3_フレーム・チェンジ
 意味は往々にして、瞬間々に変化を繰り返します。
 例えば、美味しそうなケーキが目に入ったとき「幸せな気分を手に入れる」、食べている姿が目に浮かぶと「映えるアイテム」、お土産にしようかと思うと「子供を喜ばせる」・・・・です。

 人は、その時に意識に上った思考や感情(記憶にある観念・体験・出来事から参照)から”意味”の多くを手に入れています。
 したがって、この思考や感情の発露となった言語や行動や反応などをフレーム化することで意味を作るプロセスをコントロールします。

左:意味を反応のままに捉えるフレーム ⇒ 右:肯定的な意図(意味)を捉えるフレーム

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このケースは応用が利きます、例えば、失敗をフィードバックと捉えて努力を促すこと等。
 現在のフレームとは異なるフレームを思考に当てはめるということです(発想の転換)。

 これは、新しい信号を脳中枢に送り、選択肢を増やし、感情を高め、制限をリソースに変える方法の提示です。
 ここは奥が深く、全てをご案内できませんが、構想の実行フェーズ(内面化)で独創性を引き出すものとしてご理解ください。


(3)リソースの獲得(能力錬磨、実践習得)

失敗すると原因分析を求めるのに、上手くいくと原因分析をなさずに折角のリソースを手放してしまうケースがよくみられます。
共有ナレッジとして、整理されてチーム、組織として活用されることが求められます。

      【リソースを漏らさずに確保する方法】
     
皆で反響するように反応し合うワークです。

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(4)スパイラルアップ(次へつなげる)

ここまで、野中郁次郎先生のSECIモデル実践メソッド、一つの活用方法としての提案です。

組織の中で、活躍するチーム(既存あるいはプロジェクト)が効率性、生産性だけでなく、より創造的に知的資産を手に入れ続ける組織開発メソッドとしてご活用ください。

なお、チームメンバーは固定化せずに多様なメンバー構成となることで、より独創的な成果につながるものと考えています。

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