ドバイワールドカップ2024【出走馬12頭の紹介】
ドバイミーティングのメインレースドバイWCについて(サウジカップほどではないが)簡単に書いていきたいと思う。昨年は日本馬が8頭出走しウシュバテソーロが日本馬史上2頭目、ダートになってからは初となる優勝を果たした。
UAE調教馬
カビールカーン
カビールカーン(Kabirkhan) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡4
レーティング:115(アルマクトゥームチャレンジ(G1)1着)
【主な勝ち鞍】
2022年:アルマクトゥームチャレンジ(G1)ダート1900m
アメリカで生まれカザフスタンでデビュー後ロシアに移籍、その後更にUAEに移籍しドバイG1を圧勝という異色の経歴を持つカリフォルニアクローム産駒。戦績もロシアダービー2着以外は全勝と能力は折り紙付き。しかしながらここまでの高いレベルのメンバーが揃ったレースを経験したことはなく、そこのペースや揉まれる展開等に対応できるかが鍵。
ローレルリバー
ローレルリバー(Laurel River) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡6
レーティング:115(バージナハール(G3)1着)
【主な勝ち鞍】
2022年:パットオブライエンS(GII)ダート1400m
2021年:バージナハール(G3)ダート1600m
昨年度は一切出走していないが2年前のパットオブライエンSでレーティング119を獲得する程のパフォーマンスを見せており、前走のバージナハールも圧勝をしている地元UAEを代表する馬。しかし2000mは初であり調教師も距離は気になるとのコメントがあるらしくそこは引っかかる。
ミリタリーロー
ミリタリーロー(Military Law) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
セ9
レーティング:109(マクトゥームクラシック(G2)1着)
【主な勝ち鞍】
2021年:アルマクトゥームチャレンジR1(G2)ダート1600m
2024年:アルマクトゥームクラシック(G2)ダート1900m
サウジアラビア調教馬
ディファンデッド
ディファンデッド(Defunded) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
セ6
レーティング:116(サンタアニタH(GI)3着/カリフォルニアンS(GII)1着/オーサムアゲインS(GI)2着)
【主な勝ち鞍】
2022年:オーサムアゲインS(GI)ダート1800m
2023年:ハリウッドゴールドC(GI)ダート2000m
2023年:カリフォルニアンS(GII)ダート1800m
2022年:ネイティブダイヴァーS(GIII)ダート1800m
昨年末にアメリカから移籍したばかりの現地サウジアラビア調教馬。戦績も安定しているが分かりやすく前で粘りきるタイプなのもあり(出遅れたカリフォルニアンSという例外はあるものの)2~3番手以内を取り切れなかった時は脆さを露呈する部分があるのは否めない。前走サウジカップはハイペースに巻き込まれ上述の位置取りを取れなかったことで大敗したが、ペースが緩くなりそうな今回は一変する可能性も。
アメリカ調教馬
セニョールバスカドール
セニョールバスカドール(Senor Buscador) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡6
レーティング:121(サウジカップ(G1)1着)
【主な勝ち鞍】
2023年:サンディエゴH(GII)ダート1700m
2022年:アックアックS(GIII)ダート1600m
2024年:サウジカップ(G1)ダート1800m
前走サウジカップでウシュバテソーロを差しきりG1初制覇を果たしたのが記憶に新しいアメリカ調教馬。アメリカでは貴重な追込一辺倒の馬だが、今回も直線が長いメイダンであり、尚且つマークできる後方馬も複数いるため同じようなパフォーマンスを発揮できるのではないだろうか。
ただし2000m以上の実績が無く、更にペースも落ち着きそうなのは懸念点。
ニューゲート
ニューゲート(Newgate) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡4
レーティング:114(サンタアニタH(GI)1着)
【主な勝ち鞍】
2023年:ロバートB.ルイスS(GIII)ダート1700m
2024年:サンタアニタH(GI)ダート2000m
前走サンタアニタHでアルゼンチンから移籍してきたG1 3勝馬サブサナドールをデットーリの完璧な騎乗で差しきりGI初制覇。戦績も非常に安定していた中、ここに来て本格化してきたなという印象。
過去4度のドバイワールドカップ制覇を成し遂げているバファート厩舎なのにも注意。
クルーピ
クルーピ(Crupi) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡4
レーティング:113(ペガサスWC(GI)3着)
【主な勝ち鞍】※重賞未勝利
2023年:ディスカバリーS(L)ダート1800m
2023年:クイーンズカウンティS(L)ダート1800m
セニョールバスカドールと同じくアメリカでは珍しい追込一辺倒の馬で前走ペガサスWCでも道中最後方から追い込んで3着だった。その前にはリステッド競走を2連勝しており勢いに乗っているのは間違いない。初の2000m戦がどうでるか。跳びが大きく加速に時間が掛かるのは欠点。
クラプトン
クラプトン(Clapton) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡5
レーティング:112(ジョッキークラブGC(GI)4着/ルーカスクラシックS(GII)1着)
【主な勝ち鞍】
2023年:ゴーストザッパーS(GIII)ダート1700m
2023年:ルーカスクラシックS(GII)ダート1800m
※動画は16分41秒から
日本調教馬
ウシュバテソーロ
ウシュバテソーロ(Ushba Tesoro) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡7
レーティング:122(ドバイWC(G1)1着)
【主な勝ち鞍】
2022年/2023年:東京大賞典(GI)ダート2000m
2023年:ドバイWC(G1)ダート2000m
2023年:川崎記念(JpnI)ダート2100m
2023年:日本テレビ盃(JpnIII)ダート1800m
昨年王者。追走力は高くないが直線の爆発力に賭けるタイプであり自分のペースでレースを進めれば末脚が爆発する一方、中途半端に追走してしまったBCクラシックでは伸びきれなかった。前走サウジカップは完璧なレースをしたもののセニョールバスカドールにマークされ最後の最後に差されて2着。今回は本来の適性距離である2000mになるため更なるハイパフォーマンスが期待される。
メンバー的にペースが上がらなそうではあるが超スローの東京大賞典を差しきっていることを考えると問題無いだろう。
デルマソトガケ
デルマソトガケ(Derma Sotogake) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡4
レーティング:120(UAEダービー(G2)1着/BCクラシック(GI)2着)
【主な勝ち鞍】
2022年:全日本2歳優駿(JpnI)ダート1600m
2023年:UAEダービー(G2)ダート1900m
昨年のUAEダービーを圧勝、BCクラシックでは2着に入り日本馬史上最高順位を更新した新進気鋭の4歳馬。全日本2歳優駿の勝ち馬なのにそのことは忘れ去られているくらい海外レースに出続けている。(もはや日本に調教に来てるだけ)冗談はさておき、この馬はハイペース耐性が高い上に末脚を使えるのが魅力。昨年もサウジからの転戦で結果を出している叩き良化型であることを考えると今回はパフォーマンスを上げてくるだろう。更に前走は輸送時のトラブルで万全では無かったということも頭に入れておきたい。ただゲートの出が悪いときがあるのが、、、
ウィルソンテソーロ
ウィルソンテソーロ(Wilson Tesoro) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡5
レーティング:115(チャンピオンズC(GI)2着/東京大賞典(GI)2着)【主な勝ち鞍】
2023年:かきつばた記念(JpnIII)ダート1500m
2023年:マーキュリーC(JpnIII)ダート2000m
2023年:白山大賞典(JpnIII)ダート2100m
チャンピオンズC、東京大賞典と連続2着したテソーロ軍団の2番手。
ポジションを取ってJpnIIIを3連勝したとはいえ極端な競馬をした方が良いタイプで好走した2レースは鞍上が腹を括った素晴らしいレースだった。
ただ東京大賞典の逃げは2番手が全く突っついてこなかったことで物凄い楽が出来てただけではあるのでやはり狙うべきはチャンピオンズCの再現。原騎手とも手があっており今回コンビが戻るのはプラス。前走の大敗はペースに対応できなかっただけなので度外視して良いだろう。
ドゥラエレーデ
ドゥラエレーデ(Dura Erede) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
牡4
レーティング:114(チャンピオンズC(GI)3着/東京大賞典(GI)3着)【主な勝ち鞍】
2022年:ホープフルS(GI)芝2000m
2022年の2歳GIホープフルSの覇者。世間ではサイコロローテと言われているが、ちゃんと見ると意図がわかるローテになっている。基本的にこの馬は好走パターンが狭く、揉まれ弱いため逃げか外の2番手を取れないとパフォーマンスを発揮できない。また後脚の力があまり強くないため直線に入ったときに加速が遅れ置いて行かれてしまうきらいがあるが、ダートだとこの甘さがカバーできるというメリットがある。昨年この馬場を経験しているのはプラス。2~3番手取れて行った行ったになればこの馬の武器といえる並んで叩き合いになったときの根性の強さが活きるかも
超簡単な展望
間違いなく言えることはサウジカップと比べてメンバーレベルは一回り、いや二回りくらい下がると言うことだ。サウジカップは世界を代表するダート馬がほぼ全頭集結していた一方、そのメンバーの多くはドバイWCに転戦してこなかった。更に今回は絶対に逃げたい馬がおらず先行争いも激しくなる可能性は少ないだろう。おまけに有力馬2頭がウシュバテソーロとセニョールバスカドールという追込馬の為、嫌でも後方に意識が行ってしまう。となるとあまりペースは流れず行った行ったの展開になる可能性も否めない。ある程度前でポジションを取って最後叩き合いで粘る根性のある馬が有利かもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?