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推しを10000字で語る~龍宮城編・武道館公演を経て~

 結成から約2年にして武道館公演を達成した龍宮城は、『0年0組-アヴちゃんの教室-』というオーディション番組を経て結成された実力派アーティストグループです。
 今宵はそんな『オルタナティブ歌謡舞踊集団』について、気が済むまで推し語りをしていきます。
※紹介したMVやYouTube動画のリンクは、全て末尾の「リンク集」に纏めて載せてあります。



龍宮城プロフィール


デビュー日:2023年5月10日(ソニー・ミュージックレーベルズよりデビュー)
所属事務所:スターダストプロモーション
メンバー数:7名
平均年齢:2025年2月現在で約19歳
コンセプトカラー︰紫

龍宮城


各メンバープロフィール


〈壱〉
Name︰ITARU(いたる)
本名︰西田至(にしだいたる)
誕生日︰2002年11月21日(最年長)
出身地︰千葉県
趣味︰古着を集める、読書
特技︰サッカー
アヴちゃん紹介文︰真心由来・渦巻く魅力 "龍宮ナンバー壱"

ITARU


〈弐〉
Name︰KENT(けんと)
本名︰米尾賢人(よねおけんと)
誕生日︰2007年10月5日(最年少)
出身地︰福島県
趣味︰野球、体を動かすこと
特技︰そろばん、フラッシュ暗算
アヴちゃん紹介文︰龍宮の狂犬、そのうちケルベロス

KENT


〈参〉
Name︰Ray(れい)
本名︰竹内黎(たけうちれい)
誕生日︰2007年5月1日
出身地︰メキシコシティ
趣味︰観劇、映画鑑賞、歌うこと、ダンス
特技︰ホイッスルボイス、英会話、早寝早起き、文章を書くこと
アヴちゃん紹介文︰世界を読み解き 突き刺す 光

Ray


〈肆〉
Name︰KEIGO(けいご)
本名︰伊藤圭吾(いとうけいご)
誕生日︰2005年12月27日
出身地︰千葉県
趣味︰ゲーム、アニメ、マンガ
特技︰歌、マンドリン、バスケットボール、絵を描く事、何でもそつなくこなす
アヴちゃん紹介文︰ゆらめく心臓最強リーダー《多分GAL》
他︰龍宮城のリーダー

KEIGO


〈伍〉
Name︰S(えす)
本名︰佐藤海音(さとうかいと)
誕生日︰2005年7月3日
出身地︰新潟県
趣味︰音楽鑑賞、映画鑑賞
特技︰ハンドボール、バスケットボール
アヴちゃん紹介文︰水晶の声・エグい絶景を見据える瞳

S


〈陸〉
Name︰冨田侑暉(とみたゆうき)
本名︰冨田侑暉(とみたゆうき)
誕生日︰2004年12月7日
出身地︰滋賀県趣味︰映画鑑賞、料理、温泉
特技︰フィールドホッケー、手押し相撲
アヴちゃん紹介文︰超丁寧要注目・炸裂する爆発力

冨田侑暉


〈漆〉

Name︰齋木春空(さいきはるく)
本名︰齋木春空(さいきはるく)
誕生日︰2004年5月20日
出身地︰千葉県
趣味︰ラーメン屋巡り、服探し、ドラマ・映画鑑賞、自分磨き
特技︰卓球、どこでも熟睡すること
アヴちゃん紹介文︰憑依!没頭!完成する大きな器

齋木春空



https://ryugujo-official.com/profile


龍宮城のここが好き!


壱.曲

 
 全てのリリース曲が『女王蜂』のボーカル、アヴちゃんこと薔薇園アヴ氏による作詞作曲。はい、優勝ですありがとうございました。


 まずは歌詞、言うまでもないです。龍宮城の世界観を表現し尽くした歌詞は、時に背中を蹴飛ばし時に傷心に染み渡り時に深みへと誘ってくれます。

 特に『BOYFRIEND』という曲は最年少メンバー「KENT」の務めるソロ曲なのですが、同性愛に苦しむ葛藤や切なさを直接的な言葉は一切使わずに表現した傑作だと思います。(筆者の一番好きな曲でもあります)

『BOYFRIEND』歌詞
https://www.uta-net.com/song/351700/

「いまどき珍しいことじゃないとか、でもきれいじゃなきゃ無理でしょ?」
「珍しいことじゃないとか、でもエンタメじゃなきゃ無理でしょ?」
 これらはそれぞれ曲の1番、2番の冒頭の歌詞となっていますが、そのたった一文だけで主人公が「どんな恋愛を」しているのか、「誰に向けて」語りかけているのか、「いかに苦しみ葛藤して」いるのかという多くの情報を得ることができます。
 特に『エンタメじゃなきゃ無理でしょ?』という言葉は昨今の軽率にも思える流行りに対する風刺としても機能しており、アッ……天才……とならざるを得ませんでした。

 その他にも
「ユニセックス」
 という、一般的な言葉であるのに少し口に出すのは憚られるようなワードを情緒たっぷりに歌わせた直後に
「じろじろ見られても平気?なわけないけど、」
 と爆弾を投下する2番冒頭(これも軽く風刺が入っていると思います)や、
「抱きしめて、突き飛ばす」
 とひたすらに6回繰り返すラストなど、歌詞の魅力だけでも語り切れませんが割愛します流石に文字数が20000を越してしまうからーー!!


 歌詞の話からは脱線してしまいますが、『BOYFRIEND』はKENTの表現力無しには成立しません。特にラストは、同じ言葉を繰り返しながらいかに心情の変化を伝えるか或いはあえて同じ調子でぶつけきるか。
 当時16歳の彼は変声期を終えた直後の不安定さを持ち合わせており、その脆さを感じさせる声がスパイスとして効いています。
 ここから年を重ねると、LIVEで披露する際の表現もまた違ってくるのでしょう。LIVEで聴くのが楽しみランキング1位と言っても過言ではありません。

『BOYFRIEND』ライブ映像
https://youtu.be/dzBP1KIB2jU?si=vdNRfaHAUxgHYnAn


 歌詞のギミック大賞といえば『SEAFOOD』。「S」「齋木春空」「Ray」という全くタイプの異なる3人が歌唱を務めるユニット曲となっており、曲名の通り「海産物」にまつわる単語が掛詞とともに散りばめられています。
 例として、Aメロの一節
「華麗に舵切る包丁捌き」
 だけでも「カレイ」「カジキ」「サバ」という三種の魚の名前が入っています。アッ……天才……(n回目)怒涛のラップパートにはより一層海産物名が詰め込まれており、こちらも必見です。また、
「イカれた噂の?」
「SEAFOOD!」
 といったコールアンドレスポンスはLIVEでも凄まじい盛り上がりを見せ、龍宮城有数のぶち上げ曲と言えます。

『SEAFOOD』歌詞
https://www.uta-net.com/song/351702/

『SEAFOOD』ライブ映像
https://youtu.be/7fyMDswMFks?si=YK64xsBYnQrUrGX7


 長くなってしまいましたが、次にいくとします。


 次は曲調。ヤバいの一言に尽きます。最先端を感じさせつつもどこかレトロな曲調はリピート再生するほどに癖になるものばかり。前奏から異世界を感じる幻想的な曲からぶち上げまくりの曲まで、その魅力は多岐に渡ります。

 特にジャパサイこと『JAPANESE PSYCHO』はリーダーである「KEIGO」の務めるソロ曲なのですが、シャウトから始まり最後まで盛り上げ尽くした龍宮城有数のぶち上げ曲となっています。
「領収書!請求書!」
と叫びまくるコールはLIVEでも大盛り上がりです。(まじで楽しい)
LIVEでは『SEAFOOD』とどちらが一番の盛り上げ曲であるかを直接対決しています。武道館公演では『JAPANESE PSYCHO』が若干優勢だったような……。

『JAPANESE PSYCHO』ライブ映像

 それから、『DEEP WAVE』という曲は終始転調祭り、テンポも変わりまくり。その目まぐるしさと幻想的なサウンドから、刺さる人には刺さりまくる曲です。筆者が数えたところ、突然ピッチが変わる箇所が5回はありました(およそ人間に歌わせる曲ではない)

『DEEP WAVE』MV


 そうなんですよ……アヴちゃん節とでも言うべきか、転調しまくったり早口のラップパートがあったり急にオクターブ音程が飛んだりと、龍宮城の曲はとにかく難易度が高いんです。
 これをLIVEにて20曲近く踊りながら歌い続ける龍宮城の体力は、文字通り化け物だと思います。褒め言葉です。
 大抵の曲が3分程度と短めの尺になっていますが、5分以上はあるのではないかと思うくらいにぎゅっと魅力が凝縮されているのでぜひ一度MVをご覧になってください。MVは演出も凝っており、細部の小道具にも物語性が込められた奥深い作品の数々は考察のし甲斐もあります。

 アヴちゃん節にあてられるのが初めての方や龍宮城の門戸としては『RONDO』がおすすめです。

 『RONDO』は龍宮城のデビュー曲であり、門出とともにオーディションの中で別々の道を歩むこととなった仲間への餞別と祈りを込めた壮大なバラードとなっています。切ないサウンドの中に確かな芯とあたたかさがあり、白で統一されたMVも儚く幻想的な雰囲気を醸しています。
 デビュー曲でありながら歌詞は「やさしいさよなら」から始まり、「もっと、未来はもっと先だと心何処かで思っていた」というサビに続いて「どこかでここを懐かしく思う日が来る、きっと」と収束していきます。
 野心的な感情ではなく、別れの寂しさと無常に流れ続ける時間の刹那を真っ直ぐに謳う姿勢には並大抵でない勇気と覚悟を感じました。卒業式に歌う合唱曲として最適解だと思いますほんとに。

『RONDO』MV



弐.LIVEパフォーマンス・演出


 パフォーマンス力や魅せる能力の高さは言うまでもありませんが、LIVE演出も曲の繋ぎ方にストーリー性を感じさせ、公演全体を通して大きなひとつの物語を観たかのような気分に陥ります。
 いずれも、ただサブスク等で楽曲を聴くだけでは決して味わえない体験です。

 例えば武道館公演での『完璧』から『BL』、そして『Mr.FORTUNE』へと繋がる演出は目を見張るものでした。
 パフォーマンス力の高さとともに超長尺早口解説をしていきます。


 『完璧』は、学業成績優秀・容姿端麗・随一のダンス歌唱スキルといったステータスの高さから常に「完璧主義」であらざるを得なかったメンバー「Ray」の務めるソロ曲です。
「完璧、完璧ってなに?」
 から始まる歌詞からは、Rayの胸の内をさらけ出すような、弱さを見せることができる強さを感じます。
 この曲はAメロを除くとかなり音程の自由度が高く、特にLIVEパフォーマンスでは独自のアレンジ力や表現力が試されます。

 まずは武道館公演の第一部。~表国~にて、音源もない中、彼はギターとマイクひとつで1万2000人の前に立ち、そんな難しい曲を表現し尽くしてみせました。

 力強く、どこか躍起になった子供らしさを感じるAメロから始まり、急に弱々しく泣きそうに語りかけるようなBメロ、そして何かを振り切るように歌い上げるサビからセリフパートを畳み掛け――
「ほんと大好きで、ちょっと大嫌い」
――束の間の、静寂。
 会場を包む紫の光は律動を停止し、誰もが息を殺して彼を見守っている。ステージの中央に立つRayから目を離せない。自身の心臓の音と、会場に立ち込めるひんやりとした空気だけがやけに存在感を増す。
 その間、数十秒。否、そう感じただけで実際は数秒かもしれない。
「あたたかいものを食べる、すこし泣いてみる。冷たい水がしみて、くだらない言葉が刺さる……」
 突如にして再開するセリフパート。もはや歌詞や台本ではなく、Ray本人の魂の叫びであると思わざるを得ない。
「完璧、完璧ってなに?」
 終盤に叩き込むようなこの一節は、曲中に6度登場する。
 繰り返しのフレーズは一見覚えやすく簡単に思えるが、実際はそれを如何に魅せるかで力量を問われるため、却って難易度が高いだろう。
「諦めの果て打ち破るだけ――完璧」
 最後は曲名で締め、再び流れる静寂。どこか諦めたように、片方の口角を上げる孤独なRay。
 息が詰まるような、繊細な蜘蛛の糸がぴんと張っているような緊張の続く空気を打ち破ったのは、
「地獄、でしょ?」
――KEIGOだった。
 センターステージに突如として現れ、静かに挑発するKEIGO。
 
 そんな彼を見たRayはたまらず花道を駆け出し、KEIGOの元へと向かう。このまま抱きつくのかと思う勢いだが、付かず離れずの距離感で続けざまに『BL』のイントロが始まる。

――『BL』は、2020年にリリースされた女王蜂の楽曲です。曲名は「Black Love」の略称となっており、主人公2人のアブない関係性を猟奇的に歌い上げた女王蜂のMVは必見です――

 照明は最低限。小道具などもなく、そこにはただ、2人のシルエットだけが確かな存在を放っている。社交ダンスのような踊り、オクターブユニゾンのロングトーン。
 色気……色気ではあるのだが、嫌味でない上品さ、かつ決して他の侵食を許さない狂気的な共依存を彷彿とさせる2人にしか出せない空気感だと思う。

 『BL』を歌い上げた2人は、手を取り合ってメインステージへと歩んでいく。
 ぷくぷくと深淵に沈んでいくような泡音。地獄を肯定し、自ら抜け出せないようにはまっていく彼らの過程を私たちはただ見守ることしかできない。一面に連なる紫の光も、彼らの前ではただの引き立て役だ。

 そして辿り着いたメインステージ、深淵。途切れる水音。

 そこで待っていたのは、龍宮城の5人。束の間始まる『Mr.FORTUNE』のイントロ。

――『Mr.FORTUNE』は、『RONDO』とともにリリースされた龍宮城のデビュー曲です。曲名ともなっている『Mr.FORTUNE』とは、自らの運命を勝手に決めつけてくる外野の人間たちを揶揄した呼び名。転調が多く力強いサウンドは、龍宮城の革新的な「ヤバさ」を世間に叩きつけているようにも思えます――

「Ooh-la-la,ooh-la-la,ooh-la-la,ooh-la-la…」
 剽軽な曲調と見せかけて、突如ぶち込まれる重低音。
「見たことないのによく言えちゃうね?」
「ハズレた占い誤魔化さないで?」
 半笑いで畳み掛ける言葉には確かな怒りが込められている。
「僕らはいつでも常に規格外!」
 仲間に囲まれて楽しそうに歌うRay。初めて心から笑えているように見える。
「どの街も忙しい、誰しもが忙しい。理由は要らない――ah……」
 Rayの得意分野であるホイッスルボイス。「理由は要らない」というフレーズで、今まで縛られていたしがらみを自らの意思で完全に断ち切ったように思える。
「3.2.1.0」
 静かにカウントダウンをするのは最年長メンバー「ITARU」。かわいらしい声を作って「3.2.1」まで数えてから一気に重低音で「0」とかます。
 数字が零になったのを切りに、ラスサビでは一番の盛り上がりをみせ、
「Ooh-la-la,ooh-la-la,ooh-la-la,ooh-la-la…」
 最後は原点回帰して締め。

 このたった3曲で壮大な人生のドラマを目の当たりにしたかのような錯覚に陥る。というか、前半戦にしてもう泣きそう。

 からのMC。一気にほんわかした雰囲気に立ち返った彼らに思わず脱力してしまう。因みにMCでは、メンバーの持ってきたグミを勝手に食べてしまうだとか可愛らしいエピソードを伺えたが、先程の余韻と温度差で軽く風邪をひきそうになる。

 因みに、第二部である『武道館公演~裏・裏・裏島~』ではセトリが『BL』から『完璧』に逆転しており、繋ぎのセリフも
「地獄、でしょ?」
 から、
「地獄だね!」
 に変わっていた。その演出力の高さには脱帽の一言に尽きる。
 セリフを言う人物も「KEIGO→Ray」だったのが「Ray→KEIGO」と逆転しており、両公演を観に行った方はよく失神せず無事に帰ったと思う。


……ちょっと語りすぎたかもしれません。とはいえ、百聞は一見に如かずとも言いますので、一度LIVEに足を運ぶことを強く推奨します。
歌唱力やダンススキルでは測れない「良さ」が必ず伝わるはずです。

『完璧』歌詞

『BL』MV

『Mr.FORTUNE』MV



参.コンセプト

 
 龍宮城の世界観はまさに唯一無二です。プロデューサーのアヴちゃん曰く、龍宮城とは
「この世の中で音楽の一番深いところで、時間を忘れるくらい、忘れさせるくらいの表現を、ひたすらに追い求めるオルタナティブ歌謡舞踊集団です」
とのこと。

 メンバー選定の際に「上手いだけ、綺麗なだけ、揃っているだけ」ではない『ヤバい奴』を求めておこなわれた試験課題の内容は、昭和歌謡ボーカル、ビジュアル、ポエム、ミュージカル楽曲、女王蜂楽曲と多岐にわたります。
 学校という環境が苦手だったというアヴちゃんが「ここだったら行きたかったかな」という学校を目指し、教室を模したセットとともにつくられたオーディション番組『0年0組-アヴちゃんの教室-』は今からでも必見です。切磋琢磨する候補生――生徒の姿勢には胸を打たれますし、彼らと本気で向き合い導くアヴちゃんの先生っぷりには私も「こんな先生がいたらよかったな」と思わされました。

 因みに筆者はジャニオタというには烏滸がましい程度の旧ジャニーズ好きでもありますが、彼らはそういったキラキラアイドル路線とはほぼ対極に位置しています(そもそもアイドルを自称してはいません)。

「地獄へようこそ」
 この言葉は、彼らの原点であるオーディション番組にて、最終メンバーとしてデビューが決まった7人に向けてアヴちゃんが放ったセリフです。
 人々から「見られる」世界である芸能界を「地獄」と称し、
「全てと向き合い、背負う覚悟はあるのか?」
 と問うているようにも感じられます。
 描いた世界と、音楽とひたすらに向き合う龍宮城は、人々から「見られる」世界に籍を置きながら、彼らもまた「見て」いる。
見られ、見つめる。
向き合い続けることを諦めない。
 そんな強い意思が込められた「地獄」という言葉は、彼らの志を表すには欠かせないピースだと思います。


肆.容姿

 
 まんまです。面が良いんだよ面が。
 まず、顔立ちは全員整っているのですが、メンバーそれぞれの系統が全く異なるので「顔が覚えられない」という事態にはまずなりません。これって結構すごいことだと思う。

 
 中でも万人受けの正統派イケメンとして挙げられるのは「KEIGO」こと伊藤圭吾。
 彼は総投票数70万票超えの『ViVi国宝級イケメンランキング2024下半期 NEXT部門』にて龍宮城初のランクイン、第15位を獲得した誰もが認める美男子です。ランキング入り記念グッズオンラインくじも発売された彼は、先ほど紹介したソロ曲『JAPANESE PSYCHO』を勝ち取った実力派メンバーでもあります。
 『ViVi国宝級イケメンランキング』は、その規模の大きさと完全な一般投票数でランク付けをされるシステム上、ある程度は知名度やメディア露出頻度に結果を左右される面があります。旧ジャニーズからのランクインが半数近くを占めるのにも多少そういった理由があり、知名度という点では遅れを取る龍宮城からのランクインはまさに快挙と言えるでしょう。

『ViVi国宝級イケメンランキング2024下半期 NEXT部門第15位・伊藤圭吾』

 他メンバーの容姿もかなりレベルが高く、0年0組にておこなわれた『ビジュアル試験』では彼らの個性的な私服と自己プロデュース力の高さを目の当たりにできます。特に筆者にぶっ刺さったのは「ITARU」こと西田至のスタイリングです。


 彼の服装は、個性的なニットに、彼の祖母の手持ち品である黒スカート。それからいくつものリングやネックレスに太めの黒ベルト。
 完全に予想外でありながら、その姿を見てしまったからにはこれを圧倒的な最適解と言わざるを得ない。そんな有無を言わさぬオーラがありました。  

 スカートと聞いて衝撃を受ける方もいることだと思いますが、彼のあまりに自然な着こなしには「彼のために生まれてきたような衣服と装飾品だ」と感服せざるを得ません。
 単体で見るとごつごつと存在感の強いアクセサリーの数々も悪目立ちすることなく、ITARUの厳かな魅力を引き立てる役割として機能していました。

 そして完全セルフのメイクスキルもえげつない。赤、黒、青と主張の強い色に統一された服装に対して、薄ピンクのアイシャドウを軽く乗せただけ。韓国アイドルのような下地やファンデーション、赤リップなども一切つけていません。なのに……なんでお顔が負けていないんだ……。
 極めつけはパッツン前髪の黒髪ボブ。こればっかりは百聞は一見に如かず、見てくれとしか言いようがありません。

 その他の生徒が黒一色でスタイリッシュにまとめたりと、よく言えば「約束されたカッコよさ」悪く言えば「置きにいっている」なか、彼のビジュアルは衝撃的な豹変具合でした。
 全てがちょうどいい塩梅で彼の魅力を引き立てており、革新的なのにどこかノスタルジックな容貌は彼にしかない魅力です。
 ITARUにしかできないITARUのためのスタイリングに、見た瞬間彼のデビューメンバーとしての合格と、デビューグループ(当時はグループ名未発表)の未来を確約されたように感じました。

 最後にこれだけは言っておきましょう。私がITARUと同じ服装をすれば、さながら反抗期のサランラップ少女になってしまう、と。

『0年0組 第5話「謎の転校生」』16:51~ビジュアル試験 ITARU


 その他にも、年少組ながら圧倒的な八頭身を誇る「Ray」、一度見たら忘れられない目力を持つ猫眼の「S」など、個性豊かなメンバーが揃っています。
 国宝級イケメンランキングが全ての指標ではありませんが、龍宮城メンバーの半数以上がランクインする日もそう遠くないと期待せざるを得ません。


伍.常に進化し続ける貪欲な姿勢


 というのも、ソロ曲やユニット曲などを含めた全楽曲の歌割りはレコーディングを通してグループ内オーディションを開催して都度決めているのです。
 歌唱力の高さは言うまでもなく、曲の理解や表現の仕方の適性を見て割り振られるため、現時点でソロ・ユニット曲を複数持っているメンバーもいれば、殆ど持っていないメンバーもいます。
 この形式は、オーディション番組にて培われたスキルアップへの貪欲な姿勢を忘れさせないためにもいい効果があると思います。
 一曲一曲と真剣に向き合い、理解を深めて臨むという姿勢が習慣化されるため、メンバーは現代文の成績が爆上がりしたのではないでしょうか。知らんけど。

 とはいえ、それによってグループ内序列ができることはなく(少なくとも傍から見るとめちゃめちゃ仲が良いです)、特定のメンバーにばかり人気が集まることもなく(アクスタ等グッズの売り切れは全メンバーほぼ同時です)、YouTubeでは彼らのわちゃわちゃした戯れを存分に摂取することができます(ここからしか得られない栄養がある)。

 結成からまだ2年、平均年齢は約19歳。
 先日おこなわれた武道館公演のラストでは
『アリーナ2days LIVEの開催決定』
『アニメ ''黒執事'' EDテーマの担当決定』
という特大告知がなされ、彼らの勢いは留まるところを知りません。
 ちょ……情報量多いって一旦たんま……とか言っている間に置いていかれてしまいます。
 これからどうなっちゃうんだ〜!?を地で行くグループです。まだまだ新規を名乗れると思います。
 龍宮城は、末永く続いていくグループだと信じていますので。



陸.ギャップ


 LIVEやMVで見られる猟奇的なパフォーマンスや圧倒的な表現力と、主にYouTubeやTikTokで見られる普段の彼らの年相応なわちゃわちゃ感は、その温度差で軽く風邪をひけます。ギャップ萌えを通り越して萌え出ずる草木で森林が形成されそうです。

 MV等ではなくわちゃわちゃ専用のYouTubeアカウントは龍宮城公式と別に存在し、その名も『龍TUBE』。


 特におすすめなYouTube動画は「令和の龍」シリーズ。各自でやりたい企画の案と予算を考え、
「僕に〇〇円ください(予算分)!」
という主張に納得してもらうため、あらゆる手法で他メンバーに向けたプレゼンを試みます。
 抱負バンジージャンプなどバラエティに富んだ企画が登場するこのシリーズは、各メンバーにフォーカスが当たるため、(欲望に忠実な企画とも言えます)メンバーの個性を知ることができます。

 各メンバーのプレゼンの特徴を要約すると、
・言語化能力に長けた頭脳派の「Ray」
・自分のために買い物をしてほしいだけの「齋木春空」
・尺の半分以上をしりとりに費やす「KEIGO」
・情報ソースのすべてがダンサーのsota先生で構成された「KENT」
・コンセプトの怪しさを突かれて急に寸劇を持ち出す「S」
・70万円という大金を賭けてプレゼンをする「冨田侑暉」
・これでもかというほどのヤラセ行為を至極真面目に提案する「ITARU」


……これだけでも、大変おもしれーやつらの集まりだということが伝わると思います。

※「令和の龍」シリーズは、公式アカウントの再生リストに全てまとめられているため、一覧として閲覧することが可能です。

龍宮城公式Youtubeアカウント『龍tube』



リンク集


『BOYFRIEND』歌詞


『BOYFRIEND』ライブ映像


『JAPANESE PSYCHO』ライブ映像


『DEEP WAVE』MV


『RONDO』MV

『完璧』歌詞


『BL』MV
https://youtu.be/7WbTTtACE2U?si=XL3G_yHEJSR1oWFi


『Mr.FORTUNE』MV


『ViVi国宝級イケメンランキング2024下半期 NEXT部門第15位・伊藤圭吾』
https://www.vivi.tv/post432446/


『0年0組 第5話「謎の転校生」』16:51~ビジュアル試験 ITARU


龍宮城公式Youtubeアカウント『龍tube』
https://www.youtube.com/@ryugujo-ryutube


『令和の龍』シリーズより抜粋


 お付き合いいただきありがとうございました。MV考察などまだまだ書き残したことがあるので、今後また記事を出す、かもしれません。

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