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【MHRise】ヘビィボウガンにおける回避の手引き【モンハンライズ】

はじめに

 ヘビィボウガン、それはモンスターハンターシリーズの初期から登場する武器であり、機動力を犠牲に圧倒的火力を実現する最高の武器だ。この武器に取り憑かれたハンターは老若男女問わず、星の数ほどいる。もちろんその目的はなんであれここでは不問である。

 ヘビィボウガンには伝統的に二つのパーツが存在し、二者択一である。一つはパワーバレル、もう一つはシールドである。前者は元から高いヘビィボウガンの攻撃力をさらに高めてくれる。その強化倍率はモンハンライズにおいては1.125倍。攻撃7が1.1倍であることを考慮すれば、その伸び率が驚異的なことがわかるだろう。後者はヘビィボウガンの機動力の低さを補ってくれる。不動の巨砲と化し、ギリギリまで射撃を続けながら相手の攻撃を受け止めるその背中のなんと分厚く広いことか。

 本稿ではパワーバレルを採用した場合の回避行動に眼目がある。なぜならパワーバレルでさらに火力を追求することにはロマンがあるからだ。もちろんこれはシールドを否定するつもりの発言ではない。しかしパワーバレルとはヘビィボウガンの花形であり、ヘビィガンナーとしての更なるレベルアップにつながる。近接からヘビィボウガンに移行した人、シールドを使い続けていたが更なる火力を追求してみたい人、そういう方々に向けてなるべく噛み砕いて説明をしていこうと思う。

 モンスターハンターRiseにおけるヘビィボウガンの回避手段は基本的に次の4つに大別される。

1. 歩き回避
2.ステップ回避
3.回転回避
4.滑走回避

それぞれメリット・デメリットがあるため、それらを理解した上で状況に応じてどの回避行動を取るかを決定することがRiseヘビィボウガンの肝であると私は確信している。それぞれの練習にどのような相手のどのような行動がふさわしいかを私なりに選び出し、短い動画で実践例を示す。もちろんより良い回避手段があるかもしれない。その際にはぜひご教授いただきたい。

 なお、以下の項目は全て回避距離1以上を前提としている。回避距離は1を積むだけで大抵の相手の攻撃を回避行動一回だけで済ませることを可能にしてくれる。相手によっては2を積んだほうが安定する場合もある。回避距離をいくつ積むかは各ヘビィガンナーでも意見が分かれるところである。まずは1だけ積んでみて、足りなさそうなら2,3と追加していくのが良いだろう。回避距離UPはヘビィボウガンの機動力を補うだけでなく、実際には火力スキルである。ちなみに私は基本的に1を最初に積む。その上で相手によっては不便だと思った場合には2へと増やすというスタイルをとっている。3を採用したことは一度もない。また私はモンスターによっても回避距離をいくつにするかを決めている(これは無理にしなくてもいい)。回避距離スキルの重要性についてはヘビィ・ニンジャ氏の「通常弾ヘビィボウガン運用マニュアル」を参照されたし。

 また今回はタックルやカウンターショット(またはカウンターチャージャー)を用いた攻撃の捌き方については言及しない。なぜなら前者は火事場など無被弾が求められる状況ではおいそれと用いることができない上に気絶の危険性もあるからである。後者は後隙が大きすぎて総合的にみた結果火力に対する貢献が小さいからである。ただし両者ともヘビィボウガンのもつ有効な回避手段のうちの一つであり、特に咆哮に関しては以下の回避手段のいずれよりもめっぽう強い。これらもぜひ使いこなせることを目指していこう。
*咆哮の回避についてもタックルの方が射撃へと繋げるスピードが速いのでTAなどでカウンターはまず使われない。しかしマルチなどターゲットが分散する場合にカウンターは安定感を増やしてくれるので一長一短である。

 本論に入る前に一つ読者には謝っておかねばならない。noteに直接動画ファイルを埋め込めると私は思っていたが、どうやら動画の共有はリンクの形でのみのようらしい。それゆえ、これまで私が撮りためていたものを私のTwitterへのリンクとともに掲載することにする。PCでない限り不便だと思われるが、この点だけ目をつむって頂けると幸いである。またツイッターに挙げていた動画の数の都合上、資料の数も必ずしも十分ではない。いずれ拡充していくつもりなのでこの点もご容赦いただきたい。

回避と攻撃の関係性

 回避というのはかわせればそれで完成というわけではない。特にヘビィボウガンにおいては回避と攻撃は一体的である。回避行動を終えた地点で弱点を狙撃できるポイントにいないのであれば、それは回避行動としては70点の出来である。たとえばヌシディアブロスの二連突き刺しがある。股下をくぐってしっぽ側に回り込むという回避方法が一つ考えられる。たしかにこの方法は回避手段として確実である。しかしいざ回避を終えた地点で狙えるのは弾肉質10のしっぽ先端程度だ。ステップを使ってヌシディアブロスの顔の付近で回避行動を行った場合、確実に回避できるうえに弱点である頭を狙うことができる。どちらが回避行動としてより優れているかは火を見るよりも明らかだ。

 したがって理想的な回避とは次の2つの要素が十分に満たされた場合である。
a. 確実に回避ができる
b. 回避後に即座に弱点を射撃することができる
以上a, bの要素を満たせるように以下4つの回避を使い分けること、そしてその使い分けを模索すること。これらがパワーバレル運用の難しい点でもあるが、面白い点でもある。各人でぜひ追求してみてほしい。

1.歩き回避

 ヘビィボウガンの移動は基本的に歩きである。この回避は本当にただ歩くだけである。前後左右どちらかの方向に歩き続けることで攻撃をかわすというテクニックだ。

 おそらくこの回避の仕方は最も度胸が必要である。しかしその見返りは大きい。Riseヘビィボウガンは歩き撃ちに対応するものと、非対応のものが存在する。前者のヘビィボウガンであれば回避行動をとりながら弾を打ち続けることが可能となり、単純に手数が増える。後者のヘビィボウガンであればZRボタン長押しの溜め撃ちの恩恵を受け、回避行動後の単発火力が増える。いずれにせよ、この回避は上級者向けである。さらに言えばこの回避の仕方が安定する攻撃も決して多いわけではない。だが先に述べた通り、これをマスターした際の火力UPは私が保障する。ぜひ様々な攻撃に対して試みてほしい。ただし、自らが使う弾の適正距離との関係で歩き回避の可否が決まることもあるので、各々追求されたし。

 歩き回避可の攻撃は基本的にブレス系が多い。たとえばオオナズチの毒ブレス、ヌシリオレウスの地上火球ブレスなどだ。各ブレス攻撃の挙動を見掛けた際にはぜひ一度歩き回避を試してみてほしい。またテオテスカトルの粉塵爆発は前後への歩きでほとんど間に合う。こちらもぜひトライしてみてほしい。最近気づいたがヌシジンオウガの3way電撃アッパーも歩きで回避できた。闘技大会02やチャレンジクエスト05も歩き回避の練習に使える。

2.ステップ回避

 射撃やリロード行動をとった直後、左右どちらかにコントロールスティックを傾けながらBボタンを押すことで可能な回避手段。Riseから追加された回避方法である。初動の速さ、後隙の少なさとどちらも優秀で、手数を増やすためにもぜひともマスターしたいテクニックである。Riseヘビィボウガンの初心者と中級者の間の壁はおそらくここにある。この回避をマスターする頃にはあなたは立派な一流ヘビィガンナーだ。自らを誇れ。

ステップ回避のコツ
 この回避は射撃やリロードの直後にできる。つまりギリギリまで射撃を続ける必要があるのだ。相手モンスターの予備動作を見たならば敢えて一発弾を撃とう。大丈夫だ。間に合う。ヘビィボウガンを、ステップを信じろ。ただしリロードを挟んだ場合は7割は間に合わないので弾倉の残り弾薬数を見て回転回避へと切り替えよう。

ステップ回避の練習相手
 基本的に突進を多用してくる相手と相性がいい。特にティガレックスやヌシディアブロスはステップ1回で回避したのちに振り返ってすぐに弱点の頭を狙撃することが有効である。またバルファルクといった多段攻撃を多用する相手は後述の回転回避では捌ききれないことが多い。それゆえステップ回避が必須の相手である。しかしバルファルクの攻撃の回避は相当難しいのでステップ回避にある程度慣れてから行くようにしよう。
バルファルク2連びたーん
バルファルク2連突き刺し
↑どちらも敢えて射撃を1度挟んでいることに注目してほしい。

3.回転回避

 特に何も考えずにBボタンを押すと発生する回避行動。通称コロリン回避。特徴として初動が速く、移動距離が長い。しかしその代わりに後隙が大きく、射撃行動に移るまでの時間が他の回避行動と比べても遅い。一気に距離を詰めたい時やその逆に距離を離したい時を除き、可能な限りこの回避手段を取らないことが単位時間あたりのダメージ量DPSの向上につながる。

 だがフレーム回避という技術に限りこの回避は他の回避以上の優位を持つ。フレーム回避とは、回避行動中に若干発生する無敵時間を利用した回避方法である。タイミングが重要なため、射撃の有無に左右されるステップでは相当難しい。バルファルクの薙ぎ払い攻撃は範囲も広く、ガードができないヘビィボウガンにとっては捌きづらい攻撃の一つである。タックルで捌こうにもかなりの痛手を負う。できればこの技術を身につけて安全に回避したい。

練習相手
 一気に距離を詰めての射撃はヌシリオレウスにおいて有効である。空中にいる間に頭を撃ち抜き、地に伏せさせてやろう。フレーム回避の練習はまたしてもバルファルクが適任である。フレーム回避は気持ち遅めに試みると成功する。慣れると安定してくるので被弾を恐れず何度も練習してみるといい。

4.滑走回避

 Riseの目玉要素、「翔蟲」を利用した回避方法。特に設定をいじっていない限りR+Aで発動することができる。特徴としては長い移動距離、少ない後隙が挙げられる。少ない後隙はタックルへと派生させることでわずかながら短くできる。滑走後はタックルを癖にしておくといいだろう。しかしその反面技の発生はやや遅い。これを使って回避する場合には余裕を持って行おう。また翔蟲の残数にもよるので安易に連発することもできない。上記2.と3.は回避距離UPスキルの補正がかかるがこちらにはかからない。

滑走回避の練習相手
 後ろに対比しての回避はヌシリオレイアの二連サマーソルトがぴったりである。ハンターの警告ボイスを聞いたら直ちに後ろに向かって退避しよう。2連サマーソルトの後にもう一発サマーソルトがあり、そちらはステップ回避の練習にもなる。オオナズチのボディプレスは食らうと痛いが、後方に回避すれば左右に回避した時よりも貫通火炎弾のヒット数をずっと多く稼ぐことができる。

まとめ

 それぞれの回避の難易度は私の体感的にだが1.>>>>2.>>3.≒4.の順番で難しい。まずは3.だけでなく4.も回避行動に組み込む練習からスタートしてみよう。3.と4.は似た挙動をするが有効な場面が微妙に異なるということに気が付くだろう。その次に2.を練習するとよい。ギリギリまで撃ち続けることはそれなりに怖いが、必ずそれに見合うリターンがくる。2.が安定したら1.の練習もしてみよう。ちなみに1.は私もまだまだ練習中だ。どうしても怖くてステップ回避をしてしまう場面がまだまだ多い。

 回避行動の練習のためにどのボウガンを担いでも構わない。ただしある程度間合いが近いほうがモンスターの攻撃も苛烈になるため、練習は濃密になる。あらゆる角度から弱点を撃ち抜く練習にもなるので個人的には通常弾をおすすめしたい。通常弾の装備構成例は私(@tokage_heavy)に直接聞いていただいても構わないし、冒頭で紹介したヘビィ・ニンジャ氏の「通常弾ヘビィボウガン運用マニュアル」でも構わない。とりわけヘビィ・ニンジャ氏の記事はユーモアをスパイス的に散りばめつつ、通常弾運用にとって本質的なことが丁寧に整理されている。通常弾ガンナーならずとも、ボウガンを使用するものは(ライトボウガン使い含め)どの弾をメインに据えるのであれ、一度目を通しておくことを強く推奨しておく。

 Riseヘビィの回避は多様である。以上4パターンを適切に使い分けることによって最終的には火力も向上していく。回避こそ最大の攻撃である。徹甲榴弾で完全にハメ切れずに乙していくハンターを何人も見てきた。咄嗟の事故防止のためにも回避技術を磨いておくことは有用である。シールドも多段攻撃の場合耐えきれずに食らう可能性がある。シールドを一度脱ぎ捨てて回避を練習してみると一味違った狩を楽しめるはずだ。加えてヘビィボウガンによって培われた回避技術は近接武器にも多くの場合で適用可能である。私はあまり他の武器には詳しくないが同じくガード不可であるスラッシュアックスにはほとんどヘビィの技術を応用できた。きっと他の近接にも応用可能だろう。

 ここまで偉そうに書いてきたが、私はシールド運用が苦手、というかだいぶ下手である。とにかく回避をしたくなってしまう。もしもシールド運用に手慣れた方がいれば、シールド運用についてその要点をまとめていただけるとありがたい。私もシールドを試してみたくはあるのだ。

 ヘビィボウガンの回避は常に死と隣り合わせである。しかしそのリスクを背負って得られるものも大きい。この記事が全てのヘビィガンナー、そして潜在的ヘビィガンナーたちのハンターライフに資するものであることを願う。


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