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賃貸物件を借りる流れとお部屋探しのポイント

これからの引越しシーズン、進学や就職、転勤を理由にお部屋探しをされる方が増えてくる。
初めて、部屋探しをされる方やかつて部屋探しに失敗してしまった方に向けて、引越しシーズンにおける、賃貸物件の契約の流れとお部屋探しの重要なポイントを提示する。

私は金融機関で7年働き、転職して不動産会社で5年、宅地建物取引士として賃貸仲介営業・管理の経験を持っている。
担当エリアはつくばエクスプレス沿線。
比較的、築浅物件が多めなのと、東京や大阪といった大都市圏からの移住者も多い特徴がある。

賃貸物件の契約の流れ

先ずは、一般的な賃貸物件の契約の流れを簡単に説明しておく。
賃貸物件契約の流れは下記になる

①希望条件を明確にする
②部屋の内見
③入居申込
④審査
⑤契約
⑥鍵の引き渡し

ここで部屋探しをする上で圧倒的に重要な点は以下になる。

①希望条件を明確にする

家を借りる際に、最初にやっておくべきことがある。
それは、自分の希望条件を明確にすることだ。

①部屋の広さや間取りはどれくらいが希望か。
②家賃はいくらまで出せそうか。
③希望のエリア(駅徒歩10分等)。
④車を使うか否か(駐車場の有無)。
⑤いつまでに入居する必要があるか。

これら5点は最低でも明確にしておいた方がいい。
もちろん、部屋探しで不動産屋にいけば、これらの希望条件は基本的に聞かれることが多い。しかし、自分自身でも条件は明確に認識して、お部屋探しの際の軸とすべきだ。

条件(判断の基準)がないと、たくさんの物件を内見したはいいが、最終的に決めきれず、どんどん他の人に申し込まれ、最後に残った当初の希望と大きく外れた物件に契約せざるを得ないこととなる人を毎年何人も見てきた。物件を契約できるならまだいい方で、2月3月の引越しシーズンで物件自体が無くなり、ホテル暮らしや実家から長距離通勤を数ヶ月するハメになる人もざらにいる。

原因は、判断できないことだ。
判断できなくなる理由は、自分の希望条件(判断の軸)を持てていないことに起因している。

条件が明確になっていないと、立地、家賃、設備が十分であるにも関わらず、ちょっとした内装(些細なクロスの違い)で悩み決められない。
多くの物件を内見する人(5物件以上)も自分の条件を明確にできていないケースが多い。

2月、3月の引越しシーズンは判断の遅れが命取りとなる

正直に言って、悩んで決めたいのであれば遅くとも1月中には部屋探しを開始するべきだ。もしくは、引越しシーズンが終わった6月以降にゆっくり決めるというのもありだ。
2月、3月は基本的に1週間悩んだら、他の人に取られると思っていいだろう。運が悪いと内見中に募集終了する場合だってある。

だからこそ、自分の希望条件を明確にして、素早く判断できるようにしておく必要がある。賃貸物件には更新がある(通常2年契約)。一生そこに住むわけではないにも関わらず、一生住むつもりで部屋を探していないか。一生ものであれば、悩んでも仕方がないかもしれないが、賃貸物件は違う。ある一定期間住む場所に過ぎない。合理性と設定した条件による機械的で無駄のない判断をするべきだ。

完璧な物件など無い

賃貸物件は既製品だ。
完全オーダーメイドでは無い以上、どこかしらに気に入らない点は存在する。
そんこと当たり前だと思うだろうが、条件を明確に出来ていないと、些細な点が気になって決められなくなってしまう。

自分の条件を明確にして、物件の争奪戦を戦い、無事に部屋を獲得してほしい。

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