#265 WHO YOU ARE

企業文化を作るということは、自分の言行を一致させることから始まり、周りのメンバーに対して浸透するまで繰り返し調整をし続けることでもある。そして文化を作る時には、微妙な問題に対しても自分なりの答えを持ち合わせ、白と黒と分けられない可能性がある問題に対しても対応していくことが求められる非常に難しい問題だということを理解すること。営業に関する哲学や、シャカ・サンゴール、ルーベルチュール、チンギスハン、武士道の生き様など数多くの学びのある本書から抜粋。

・人から文化が生まれる。

・チームや組織を動かすのは、リーダーが何者なのか、そしてどう行動するかにかかっている。

・「基準以下の行いを放置しておくと、それが新しい基準になる」

・企業の根っこにある要因が文化なのか、それ以外のものなのかを見極めるのは至難の技だ。

・文化とは、「こうすればみんなが自分の望み通りに行動する」といった魔法の法則ではない。それは、あなたが大多数の人たちにほぼいつも従って欲しいと望む行動の体型だ。

・私たちの目標はうまくやることだ。完璧を目指すことではない。

・偉大な文化があっても偉大な企業が構築できるとは限らないが、社員の心に残るのは、会社特有の気質と気風だろう。

・みんながどうして?と聞くことにどう答えるかによって文化が形成される。

・新たな事業領域への参入を試みながら、文化は変えたくないという企業をよく見かける。自分達の文化で間に合うはずだと思っているからだ。だが、それでは結果が出ないことはすでに証明されている。

・ルーベルチュールは、サンドマングを制圧しても、農園所有者に復讐しなかったし、むしろ、農作物が必要であることをわかっていたために、農園主を生かしておいた。革命軍の多くは復讐を従ったにも関わらずだ。何が最優先かを行動で示すことがリーダーの務めである。

・ルーベルチュールは兵士に多くのことを求めたが、彼自身もそれ以上に決めたことは必ず守っていた。

・誠実さ、正直さ、善良さは、文化への長期的な投資になる。働きやすい職場を作り、長期的に取引したいと思ってもらえる企業になることを目指すものだ。

・「欲望に負けて、せっかくの勝利を棒に振るな」

・ジョブズがアップルに復帰した時、あと10日で破綻する所だった。マイケル・デルは、「私なら会社を畳んで株主に金を返すね」と答えたほどだった

・ジョブズはうまくいっていることに集中するやり方を通して、アップルを建て直した。

・自分が何者かを思い出すには、自分達のヒーローが誰かを思い出せば良い。

・クラニーの哲学は、営業は売り込むか、売り込まれるかだと信じていた。相手にプロダクトを買ってもらえないということはすなわち相手が買わない理由をこちらが受け入れるということだ。

・能力がある、自信を持つ、勇気を持つ、信念を持つ

・ヘイスティングスはNetflixを築く上で、DVD事業部の人に経営会議に参加させなかった。何が最優先かを示すためだ

・オプスウェアとして再出発する時には、言行一致をあえて捨てなければならないタイミングもあった。もちろん、そのあと企業文化を甦らせるのは一仕事だった。

・武士道では、明日の命をないものと覚悟し、主君に奉公するには、親に対しても、誠心誠意振る舞うことが大切だ

・忠誠心と細部へのこだわりを支えていたのは、「人はいつか死ぬ」という意識だった。

・破産したらどうなるかを想像してほしい。働きやすい職場だっただろうか?取引先にとって、仕事はやりやすかっただろうか?相手にとってあなたとの出会いは特になったか、損になったか?プロダクトの品質にあなたは誇りを持っていただろうか?

・その家来は自分の腹を切り開き、家系図を押し込んで、炎から守ったのだった。たった一度の勇敢な行動によって、永遠に名を残したのだった。

・力を持つってことは責任を背負うことだ。団員が出所すると、外の文化へも影響を持ち始めることが後からわかってきた。

・文化は信条ではなく行動の積み重ねなので、思った通りには絶対に行かない。常に自分達の文化を検証し修正していかなければ、本物の文化にはならない。

・俺は出所したら若い奴らに話をする責任があるとずっと思ってた。人生を振り返って、自分がどんな人間にもなれたはずだったことに気付かされた。

・チンギスハンは、当時遊牧民としては画期的な完全実力主義をしき、彼の軍隊はこれまでと全く違うものになった。血縁と個人の能力、そして忠誠心に応じて、さまざまな部下に重要な責任を与えていた。

・チンギスハ、進軍を続ける中で、新たに征服した地域の優れた習慣を領土全域に浸透させるよう努力した。

・チンギスは、征服した貴族を処刑して、兵士たちを自分の軍に組み入れた。

・チンギスは、敵兵をとりわけ厚遇した。

・人生の質は自分自身に問いかける質問の質に左右される。

・トンプソンは、マインズと話をした。「どうして辞めるんだ?」「マクドナルドには私の価値がわからないんですよ。ここじゃ力を発揮できません」と答えた。すると、「要するに、賞をもらえなかったから辞めるってことだな」と本音をつかれた。

・残念会にはいくな。絶対に残念会の主催者になるな。来た話は断るな。

・トンプソンは多様性を推進するために白人ネットワークを作った。みんなが平等に焦点が当たるように調整したのだ。

・自分のやっていることは役に立っているのか?意味があるのか?自分の仕事は会社を前進させているか?誰かが自分の仕事を気にかけているだろうか?経営者の一番大切な仕事は、こうした疑問に大声でイエス!と答えることだ。

・企業文化で最も重要な要素は、社員が会社を気にかけているかどうかだ。

・真実を少し曲げていれば、この契約は取れていたはずだ。だが、そうすれば、営業担当者からエンジニアまで全社員に、私が真実を曲げたことが知られてしまう。すると、この会社では小さなウソをついても構わないとみんなが思い込む。

・人ではなく課題に焦点を当てる

・ストライプCEOは、忠誠心に対してこんなふうに書いている。15年後に振り返った時に人生で一番意義のある仕事がここでできたと思える職場にしたい。その代わり、僕は二つのことを社員に期待する。まず倫理的な誠実さだ。次に、自分より会社のために一番いいことを行うということだ。

・社員は会社を辞めるのではなく、上司から離れるのだ。

・文化が盾にされるケースを想定し、曖昧なところがないように定義する


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