#224ワークルールズ!
グーグル人事トップがグーグルの文化がどのように作られたかを赤裸々に書いた本書。自分たちの会社の価値観に従うことが時に困難であっても設立当初の趣向を維持することが自分たちを守り、結果的に良い人材を呼び寄せる循環を作ることが分かる本書。チームを信じ、透明性を担保し、ビジョンに向かって全力で走るために必要なことを試行錯誤しながら見つけてきたグーグルの方法には学ぶことが多くある。特に設立当初は競合よりも金銭面で足りなくとも、適切な問題を解いているという方向間(これはリーダーの仕事)と本当に優秀な人材と共に働けていて、ワクワクするものを作っているという実感が何にも代え難い「報酬」なのかもしれない。
・並外れたチームや組織を作り始めるのは創業者である。他の社員が創業者のように振る舞える余地を残すことが必要。
・自分たちがどんな組織であり、どんな組織になりたいかについて共通の認識を持っていることが必要。
・社員に与える責任、自由、権力の程度を安心して与えられるより大きくすること、自分が少し不安になるくらいでも良いのではないか。
・自分よりも優秀な人を雇う
・立ち直る力や困難に打ち勝つ力を発揮してきた求職者を探し始めてきた、トップ校だけでなく州立大学の主席などの方が結果としてスマートであることも多々ある。
・自分が求めるものを徹底して具体的に描くことで最高の人材を紹介してもらう。
・第一印象でのインタビューほど危険なものはない。目的に合っているかを検証する術を持つべき。
・マネジャーによってチーム全体のパフォーマンスが変わりうるということを肝に銘じる。
・ボトムの層の振る舞い、必要であればチームを変える、マネージャーを変えるなどは必要な措置であるし、率直なコミュニケーションは効果を生む。
・学習できる組織体制(良くできていたことにしっかりとフォーカスをあて周知させ、学ぶ素地を作ることが必要。)を作ることにコミットする
・社員の家族や両親に誇りに思われるような職場環境、仕事を創造することが必要。
・グーグルは社員が向き合うことになるパートナーとの離別への保証を充実させてきた。これらはやるべきだからこそやったものである。
・環境を整えること、人々の使命がこの会社の仕事にあるように職場を設計し制度を充実させるためにいるのがCEOであることを忘れてはならない。
・何かが「である」から、「であるべき」とはならない。
・自分達の価値観に忠実であり続け、困難な時に適切な振る舞いをできるかどうかだ。
・控えめな目標で成功するより、壮大な挑戦で失敗する方が達成できることが多い。
・困難なことはそれ自体が参入障壁になり、成功した時には自然と砦が築かれている。
・人を信用するという決断をしたのであれば、徹底的に透明性を担保し、それに向かって進むべきである。社員に会社を経営する立場として仕事に向かって欲しければ権限を委譲するする必要がある。