#75 人と企業はどこで間違えるのか?

成功と失敗の本質を探る物語とのサイドノートを付けられている本書から、有名企業、有名投資家の成功と失敗がどのように形成されていったかを学び取ることを目標に本書を読み進めてみた。既に知っている物語の中でも、ジョン・ブルックスの書き振りから印象が大きく変わるポイントもあった。以下に学びを書き留めておく。

・エドセルの失敗原因に関して、名前だという人もいれば商品の市場投入タイミングであると謳う人もいる。エドセルを世の中に送り出すために2億5千万ドルもの資金を投じたわけだが、最終的には一台製造するごとに3200ドルもの損失を被るまでになってしまった。

・失敗においては明確な基準がない場合においても初期投資が実らないことがある。例えばそれは、明確なマーケティング戦略がないこと、明確なネーミングプランがないこと、明確なターゲット層がないことなどが挙げられる。

・資金力と選りすぐりの頭脳を持ってしても必ずしも成功するとは限らない。そこにはやはり戦略が必要なのである。

・技術が新しくなるにつれ、営業秘密の定義は拡張されていく傾向にあり、これらを守りながらビジネスの参入障壁を作ること、自社の社員が他社へと機密事項を持ち出すことを防ぐような仕組みを作ることが非常に大切である。

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