#106 英語の決算書を読むスキル
会計を学ぶ上では、決算書を読むことが欠かせないわけだが、読む上でどのような点を注意して読んでいけば良いのか、どのような想像力を働かせながら読んでいけば良いのかを本書は教えてくれる。海外企業のケーススタディーを通して、想像力を働かせながら企業決算を読むスキルを身につけていこう。
・企業の戦略を調べて上で、どのような決算書類になっているのかを想像してみる。この過程で例えば、利益率はどれくらいだろうか、広告宣伝費はどれくらいだろうか、売上の伸び率、またどれくらいの資本を用いてビジネスを行っているのだろうか、といったことがあげられる。
・そして実際に決算書類を読んで想像とどのように違っていたか、または同じであったかを確認しながら読み進めることが重要。
・売上総利益、営業利益と下にいくにつれて、コストの計上方法がわかってくる。企業がどのようにコストを用いているかをこれによって想像することができるはず。
・BSに関しても想像をしながら。キャッシュはどれくらいあるか。過去に利益を上げたことがある。利益剰余金の額はどのようになっているか。
・総資産回転率を考える。持っているものでどれくらいのビジネスを営むことができているか。
・高い利益成長には何があるのか?研究開発費をうまく抑えることができた?棚卸資産、売掛金、買掛金の支払いサイクルをマネージすることによって、大きなキャッシュを捻出することができる場合がある。
・セグメント化をして、それぞれのビジネスがどのように相互作用しているかという状況を理解しながら読み進める。