#154 一位思考
尊敬する経営者が薦めていた一冊で手に取ってみた。猿渡さんの言語化力の凄まじさに圧倒される。仕事で成果を出すために必要なことを再現性を持った形で伝えるために書かれたということだが、猿渡さんが意識的に努力を行なってきた上に現在のアンカージャパンの企業文化と成長、成功があることが垣間見える本書。全体最適と1%にこだわる習慣は明日からでも自分の日々に取り入れたい。
・会社の業績は個人の業績の集積で、全社員が同じ目標に向かって進んだ時に業績は最大になり個人も大きく成長する。
・自分や自分の部署さえ良ければいいという部分最適化が広がると、組織は弱くなる。
・「それは私の仕事じゃない」は仕事におけるNGワード。著者もオンライン販売ページを作り、家電量販店との商談に出向き、宅配便の手配をしながらプレスリリりーすをかき、Twitterの中の人もやった。
・バッターボックスに立ち続けながら、負けないゲームをどのように構築するか。
・スタートアップは「ブルーオーシャン戦略」に拘りがちだが、そもそもノーオーシャンであるリスクもある。それなら始めから魚がいることがわかっているレッドオーシャンにいくのはどうか。
・自社にとって面倒なことは他社にとっても面倒。そこをきちんとやることで参入障壁を作ることができる。
・90%の仕事ができた時、99.9%にできるかで勝負が決まる。
・成果の公式 =
インプット✖️思考回数✖️試行回数➗時間✖️ミッション✖️バリュー
・毎日1%でも成長したら一年後には38倍の成長に繋がる
・現状維持で良いと思った時点で後退している。自分の力より会社のブランドで仕事があることを理解せず、学び続ける大切さを忘れてはいけない。
・後発で勝つには先行者と同じやり方ではダメ。後発でかった企業は新しい考え方や武器を使ったからこそ勝てたはず。新しい変数を自分で探して見つけていくことが非常に大切。
・小さな事をしっかり完了する思考法を薦めたい。
・逆T字型、逆π型の人材を目指す。
・分析はスマートさよりも泥臭さ
・ビジネスでも見えないチェスクロックは存在しているが、それに気づかずに負けてしまうことが多い。
・未来に視点を置き、理想となる未来像を描き、そこに向かってアクションを起こすことがバックキャスティング思考。著者は、大学教授から良い成績を取るために、自分で提案をしてゲームのルールを変えた。
・スピードが全て
・自分の基礎力を上げること、意思決定の回数を増やすこと、そして反省すること。
・非合理の合理
・機能的価値、情緒的価値、自己表現的価値があるが、この順番で達成されないと決まっていかない。
・普段の努力によって獲得できる自信や能力は、成功するための成功条件。