#149 孫子・呉子
戦国七雄の時代に書かれた武経七書。その中に収録されている孫子、呉子は時代を超えて各国で読み継がれてきた書。戦争の勝ち方について記す書、ではなく、戦争を避けるべきとし、仕方ない戦局になった際には素早く勝つことを目標に置く。投資戦略を考えるうえで、また、新たに組織を作り強固にしていく段階で非常に参考になる考え方があふれていると改めて思わされた。以下、自分が気になる所を書き記す。
・政治の延長線上に軍事があるというのが呉起の基本認識であった。
・人員を動員する時には、まず団結を図ることが何よりも先決。君主が慎重に判断をして決めていることがわかれば、人民の方も、自分たちの命が大切にされていることを理解し、力を出すことが出来る。
・孫子も呉子も必勝の策として、体勢を整えることに焦点を当てていることがわかる。
・事によりて宜しきを制す。敵国の国情に応じた打ち手、対策を進めることが大切。
・戦うべき時、戦わないべき時の区別をつけること。真の勇気とは、進むべき時には進み、退くべき時には退くということである。
・軍の管理統制を心がけること。軍令が周知され、賞罰が公平であること、これが基本として組織に対しては流れているべき。
・功績がないものでも、励まし褒めること。やる気にさせることが出来るかが鍵となる。
・訓練は、少人数から始めて多人数に及ぼし、あらゆる変化を想定した訓練を行わなければならない。
・敵国においては、粗暴な振る舞いを慎み、敵国の人心を得るように努めなければならない。
・先ずその愛するところを奪え
・上兵はぼうをうつ
・勢に求めて人に責めず