【IPO企業のビジネスモデル図解】~(株)PR TIMES~
2016年3月31日、(株)PR TIMESがマザーズに上場する予定です。
こちらの会社のビジネスモデルをピクトグラムを用いて図解していきます。
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なぜIPO企業のビジネスモデルを図解するか?
IPO(新規上場)する企業には、共通点があります。
1つは、その時代に求められているサービスやモノを提供していること。
もう1つは、ビジネスモデル(売上・利益を上げる仕組み)が優れていることです。
ビジネスモデルが優れているというのはどういうことか。私は2つの重要なポイント(マネタイズポイント)があると考えています。
1.どこからお金を得ているか
2.単発か継続か
この2つはビジネスを回す際の勘所です。そしてこの勘所を抑えていないがために、優れたプロダクト・サービスを保有していても、ビジネスがなかなか上手く回っていない会社がたくさんあります。
そこで「IPO企業」という、成長が期待され企業の見本ともなるべき企業のビジネスモデルを知り、理解することで、自身のビジネスに活かして頂けるのではないかと考えました。
この「IPO企業のビジネスモデル図解」では、”誰でもかんたんに会社の売上・利益を上げる仕組みを理解できるようにする”ことをコンセプトに掲げております。
一見複雑な仕組みを、図解することでシンプルに描いていきます。
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目次:
・かんたんな会社紹介
・個人的な印象
・ビジネスモデル図解
かんたんな会社紹介:
会社名:株式会社PR TIMES
代表者:山口 拓己
設立年月日:2005年12月26日
事業の内容:プレスリリース配信サイト「PR TIMES」の運営等
株主:(株)ベクトル、GMCM Venture Capital Partners Ⅰ Inc、山口 拓己
URL:http://prtimes.jp/
個人的な印象:
WEBを常日頃見ている人からすれば、このサービス(PR TIMES)を知らない人はいないと思います。ベンチャーから大企業まで、多くの新サービス・新商品・新キャンペーンの情報が、このPR TIMESに載って、文字通り毎日毎時発信されています。
「できるだけコストをかけずに、世の中に新サービスを広めるにはどうすればいいか」という課題の際には、”SNSで拡散させよう”+”PR TIMESに載せよう”、この2トップになってるんじゃないかくらいの印象です(言い過ぎ?)。多くの人に認知されていて、特にここ数年のベンチャーブームにも上手く乗っかっていたと思います。
親会社はあのトップの顔写真がコワモテなベクトル。一部上場の総合PR会社であり、独立系では最大と言われています。
ビジネスモデル図解:
※マネタイズポイントを、ゴールド色で表しています。
PR TIMESのサービスは、その名からも分かる通り、プレスリリース配信サービスです。利用企業が広めたい新サービスや新キャンペーンを、PR TIMESが提携するメディアや自社メディアで取り上げて掲載することで、多くの人に目にしてもらい、認知を上げるサービスです。
メディアの例としては、大手新聞社や有名サイト等で、12,000を超える媒体と提携しています。
では2つのマネタイズポイントについて。
1.どこからお金を得ているか=企業
お金はPR TIMESのサービスを利用する企業から来ています。そういう意味では企業向けですが、配信先は一般消費者が見るメディアです。つまり企業と消費者の間に入り、情報を左から右へ適切な加工を施し、適切な場に流す。情報で成り立っているサービスです。
2.単発か継続か=単発+継続
料金プランが2つあり、「従量課金プラン」と「定額プラン」を選べます。1年通して多くのプレスリリースを配信するような企業は、定額プランを利用した方が安くなるということです。継続的なマネタイズポイントは、ビジネスを回すうえでとても大切です。単発と比べてかけるコスト(営業コスト・作業コスト)が低く、利益目標が立てやすくなる。また利用企業の視点からも、サービス利用する際の効果の推移を把握すること可能になるからです。
まずは導入しやすい単発から利用してもらい、その効果を知ってもらってから継続に移行してもらうことが可能な仕組みなので、とても優れていると考えます。
以下は、PR TIMES配信サービスに付随するサービスです。以下の3つのサービスを同時に提供することで、プレスリリースの配信にさらなる価値をつけていると見られます。(こちらは参考までに)。
参考文献:新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)株式会社PR TIMES
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