「立命館宇治&ご縁をいただいた皆様」 はじめに(4/6)
娘がリベラルアーツ大学に進学する際にお世話なったのが京都にある「立命館宇治中学・高等学校」です。名前の通り「立命館大学」の付属校の一つで、多くの生徒が立命館大学に進学します。
立命館宇治には国内生(いわゆる純ジャパ)向けの「IGコース」、高校2年生の時に英語圏の留学を1年間経験する「IMコース」、帰国子女を中心に国際バカロレアを学ぶ「IBコース」があります。
「IB(国際バカロレア)」の説明は省略しますが(知りたければ自分でググることも大切!)、IBの中核にあるのが「TOK(Theory of Knowledge)」です。かなり乱暴ですが「探究学習」と言い換えられると思います。立命館宇治では「IBコース」だけでなく、すべてのコースで「探求学習」が取り入れられています。
また「Global Challenge Program」という「希望制&選抜制の授業」に参加することができます。年によって変わりますが、ブータンや台湾など世界各地に短期留学(1週間程度)して、日本とは異なる文化や価値観に触れることができます。逆に、各国からの留学生が立命館宇治にも留学してくるので、日本で学びながら世界を意識することができるのも立命館宇治の特徴の一つです。
海外進学はこれまでIBコース、IMコースが中心でしたが、今回、IGコースから初めて純ジャパが海外大学に進学することができました。これはIBコースからの学びをすべてのコースに取り入れ、生徒の探究心を育ててくれた学校の方針の賜物です。海外留学では学校の推薦状のウェイトも大きいのですが、IBコース、IMコースだけでなくIGコースの生徒にも、学校が持っている学びの資源を分け隔てなく注いでくれました。海外大進学塾に通うことなく合格できたのは立命館宇治中学・高校での6年間があったからこそです。中学入学以来卒業するまでを一貫して育てていただきました。すべての先生との出会いが子どもの成長に繋がっていきました。改めて御礼申し上げます。
立命館宇治の他にも「留学フェローシップ」、「SOMA」、「ねねみそ国外逃亡塾」、奈良で国際交流に力を入れている「ナラ・ファミリー&フレンド」からも多くのことを学ぶことができました。「留学フェローシップ(留フェロ)」は純ジャパの娘にとってかけがえのない出会いだったようで、留フェロに出会ったことで海外留学を引き寄せたと言えるかもしれません。先輩から学んだことを次は後輩へ恩送りをすることで成り立っているNPOです。「留フェロ」については長女がnoteに思いを綴っていますので、ご覧ください。
こうした団体だけでなく、多くの方達との出会いが子どもを成長させてくれました。幼少期を過ごした「横浜モンテッソーリ幼稚園」では熱中する楽しさを学びました。小学生時代の先生の紹介で訪れたフィリピンの児童養護施設「House Of Joy」では、国際協力や支援について考えるきっかけを得ました。今も国際関係に関心を持っているのは、この原体験があったからです。中学生の時に「UWC(United World College)」に挑戦して不合格になった際に元同僚から心温まるアドバイスをいただいたことは今でも忘れられません。海外大進学を報告した際には我が事のように喜んでくれました。「学ぶことの本質」を考えるきっかけとなった「独学で子ども4人を育てている家族」との出会いは、子どもだけでなく親のあり方、公共教育についても考えさせられました。”教えないことが自律的な学びに繋がる”という視点は目から鱗でした。神戸にある「ラーンネット グローバル スクール」の大人向けカリキュラムの一つ「探究ナビ」に参加したことも、(教育関係者ではない)私たちが子どもと接する際に参考になることばかりでした。
娘が今もアメリカでひとり頑張れているのも、このように関わってくださった皆さんの思い、そして私たちの思いを受け止めているからだと確信しています。多くの人の思いを背負うことが困難な場面を切り拓く原動力になっています。ありがとうございます。
※「はじめに」も残り2回、次は家族について紹介します。
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