【Bass】弾かないカッコ良さ
「ベースの面白さやカッコ良さを伝えることの難しさ」について書きます。
もうね、本当に難しいんです。
なぜなら、そもそもベースの音が聴こえてないから。
犬笛の音色やラインを犬じゃない人に説明しても伝わらない感じです(なんだよ「犬じゃない人」って…)
その件については現在作成中の「ベースの音が聴こえるようになる動画」という全6話の作品で解決方法を伝えようと思っています。
なので今回は、聴こえている前提で。
例えば「関ジャム」みたいに特定の楽器のプレイヤーや講師が出演して、その楽器の良さを伝えるテレビ番組ありますよね?
ギターなら「このフレーズを聴け!」としてソロ部分をバッと抜いて放送しても「おぉぉ!かっけー!」となるわけです。
で、先日その番組でリズム隊が特集されていまして。
どうせベースはスラップなんだろうなぁ()と斜めに見ていたら、とある曲のメロディアスなイイ感じのベースラインを紹介してくれたんです✨
…でもね、会場は「わー(薄)」ぐらいで。
く…くやしいです!
ベースラインの良さってそこだけ聴いても分からないんですよ。
例えば歌謡曲で、1番があって2番があって間奏部分に入るベースラインの良さを伝えたい場合。
その間奏部分のメロディアスでちょっと高めのベースラインの良さを味わうには、そこに至るまで低音で抑えていた1番2番を聴いてこそなんです!
あぁ…書いてるだけでニヤニヤしてしまう…。
でもそんな冗長っぽい尺をテレビ番組に求めるのはムリじゃないですか。
だからいいんですけどね…うん。
さらには「弾かないカッコ良さ」という、深海レベルの話もあるんです。
これを伝えるのは難しいなぁと思っていたら、良い動画を見つけました。
一ヵ月ぐらい前から、あのリーランドスカラーが自宅でサクッと一発撮りした動画をアップしてくれています。
リーランドスカラーの両手を凝視できる至福の動画です。
鼻歌みたいなユルめの演奏もレア感あって良き。
今回取り上げたいのは、ジェームステイラーの1988年のライブでも演奏された「Your Smiling Face」を弾いてる動画。
演奏は、この動画の5:35ぐらいから3分間です。
注目してほしいのは「プル」という、弦を引っ張って強い音を出す奏法。
基本は4小節に1回の定位置って感じで、転調後はそれが増えたり前後が華やかになって。
で、リピート部分になったところの最後から1回前。
そこだけ、指は当てるのに弾かないんです~!(ジタバタ)
この…「とっさの引き算感」!
このカッコ良さは音源じゃ伝わらないんですよ。
いったんは指を弦に当てるのに鳴らさないという、ライブ感?
完成した料理を食べてるだけじゃ分からない、オープンキッチンで「今日はこれ入れないでおこう」を見られたような?
みたいなことを書くと、アレもコレもと出てくるので今日はこのあたりにしますが、ベースって楽しいですね~!
ベーシストの皆さんがベースを鳴らしてくれるおかげです。
ありがとうございます!
幸せです~✨
記:2020年4月29日