【レポ】Sing Along 大滝詠一 in F・2021年1月23日(ヴィオラダガンバ)
2021年1月23日、大泉学園のin“F”で行われた「Sing Along 大滝詠一」へ行ってきました。
大和 真二郎(ボーカル)
富川 勝智(クラシックギター)
中山 真一(ヴィオラダガンバ)
ベーシストじゃないただのベース好きとして、ずっと気になっていた楽器。
それが「ヴィオラ・ダ・ガンバ 」なんです。
※これ以外は・(なかぐろ)を省略しています
私がヴィオラダガンバを知ったのは、ベースを好きになったばかりの頃。
コントラバスのことを「バイオリンの仲間」みたいに言ったら、夫に「…ガンバ属ね(笑)」とツッコまれたのが最初だったような。
ほら、エレキベースとコントラバスって全く別の楽器じゃないですか。
でもエレキベースの音色はコントラバスをイメージして作られたから、私はどっちも好きでどっちも聴く…と。
だから、コントラバスの始祖みたいなヴィオラダガンバのことも気になっていたわけです。
特に最近になってヴィオラダガンバ熱が高まり。
なぜか「ヴィオラダガンバの手引き」を読んだり。
ヴィオラダガンバ奏者とツイッターでやりとりして、弦のミゾを見せてもらったり()、色々してたんですね。
※そのツイート
でも、なかなか聴く機会ってないじゃないですか。
動画もいくつか見ましたけど、やっぱりライブで聴いてみたい…けど敷居が高い。
そんな時、大和真二郎さんがヴィオラダガンバとクラシックギターと共に大滝詠一を演奏するライブがあるというのを知りまして。
真二郎さんの(通常の?)ライブは何度も行っていたので、機会をうかがっていました。
で、ヴィオラダガンバ初体験。
まずね、ぜんぜんベースではなかったです。
でも「ガッカリ」じゃないんですよ。
自分の耳と目でそれを知ることができて嬉しいっていう。
クラシックギターもヴィオラダガンバも全く詳しくないので、ホントに感覚だけで書くんですけど。
音域も役割もすごく似てる。
クラシックギターは和音、ヴィオラダガンバはメロディ、を中心に補い合って、どちらも太い弦でベースも弾く…みたいな。
違うのは音色。
クラシックギターは、通りの良い硬めの音。
ヴィオラダガンバは、ハスキーというかフワッとした音。
指(爪?)弾きと弓弾きの違いもあると思いますし、楽器の特性もある感じ。
そして、ヴィオラダガンバの古楽器感がすごく良かったです。
誤解を恐れずに言えば「ちゃんと鳴らない感」といいますか。
エレキベースに例えると、アクティブじゃなくてパッシブ。
いや、パッシブが鳴らないって言ってるわけじゃなくて「アクティブの安定して鳴る良さでは味わえないないパッシブの良さ」みたいな…ん?
まぁ…ヴィオラダガンバをエレキベースで例えるというのが、もうたいがいアレですけど。
嬉しかったのは、フレットの結び目を見せてもらえたこと!
ヴィオラダガンバってね、古くなったガット弦をネックに巻き付けてフレットとしてるんですよ。
その原始的な感じがすごいじゃないですか(興奮)
しかも「フレットがゆるくなったら紙をはさむ」っていう、ザックリしたリペア方法まで教えてもらえて嬉しかったです。
ライブ全体としては、MCも含めてすごくオタクな世界で面白かったです。
そして御三方が並列なのが良かった。
並列というか、ほら普通のライブだとどうしてもボーカルがフロント感ありますよね。
立ち位置もそうだし。
でも、今回はそういうフロント感が良い意味で無くて。
座り位置も、真二郎さんがセンターの少し奥、その斜め前(左右)に中山さんと富川さんっていう。
大滝詠一さんの「A LONG VACATION」を曲順通りに全曲演奏するという、その熱や敬愛も皆さん同じレベルで濃くて深い感じ。
トーク量も同じぐらいだったんじゃないかなぁ。
なんかそういう、研究室の中をのぞき見させてもらっているような空間がとてもレアで面白かったです。
お店も素敵でした~
夫に大泉学園へ行くと伝えたら「インエフ?確か日本酒が美味しいらしいよ」と教えてもらい。
その後、ベーシストのたぺさんからは「新潟の地酒にこだわりがあったはず」とリプを頂き。
というわけで、もちろんオーダーは全て日本酒にしました。
熱燗も冷やも美味しかったです。
真二郎さん、富川さん、中山さん、マスターの佐藤さん、同じ時間を過ごした皆さん、ありがとうございました~!
※ステージ全体のお写真が載っているツイートです(私はヴィオラダガンバのフレットと日本酒しか撮ってなかった🙈)
【宣伝1】流しのベース談義というイベントを月1回やります
【宣伝2】ベースの音が聴こえるようになる方法という動画を作っています
記:2021年1月24日