【レポ】寺沢功一ベース1本一人旅@吉祥寺スカラベ 2022年3月
2022年3月19日に吉祥寺スカラベで行われた「寺沢功一 ベース1本一人旅 本人が弾いてみた!ライブ!」へ行ってきました。
私が寺沢さんのベースを初めて聴いたのは2020年3月。
それから寺沢さんの情報を調べる中で、2019年に「「寺沢功一 スペシャル!!!」 (マクプレ8)」というライブがあったことを知りました。
こんな神イベント、ぜったい観たいじゃないですか。
またやってくれないかなぁ…と願っていたら…!
なんと2021年3月から「本人が弾いてみた!ライブ!」を全国で始めてくれたんです。
でも残念ながら、東京の日程と私の予定が合わず…。
何度も見送って今回やっと参加できました~!
もうね、入った瞬間に感動ですよ。
何がって…ベースアンプが大きい!
ホールとかじゃない一般的なライブハウスなのに8発!!
ベース好きならこの感動を分かっていただけるはず。
吉祥寺スカラベは2回目ですが、前は普通サイズのベーアンだったんです。
寺沢さんに感動を伝えると、ご自身のアンプを持ち込まれたそうで。
運搬とかメチャメチャ大変そうなのに…有難い(拝む)。
ベーアン持ち込みできるライブハウスも限られるので、スカラベさんもありがとうございます(拝む)。
ワクワクしながら待っていたら、アイアンメイデンの出囃子?でライブ開始~。
と言ってもそこから登場するとかじゃなくて、寺沢さんはずっと会場にいてお客さんと話してくださっているんです。
これがまた嬉しくて(拝む)。
セットリストは寺沢さんがツイッターにアップされていたので、そちらを。
まずハッとしたのが、ベースの音色。
ツバサギターの寺沢功一モデルなんですが、ちょっとパッシブのプレベとは信じられない鳴り方…。
音を言葉で伝えるのって難しいんですけど、こう…ただ硬いんじゃなくてアルデンテというか讃岐うどんというか、しなやかなコシがある音色。
そして発音がイイんです。
誤解をおそれずに言うと、ミスしたら目立ちそうなぐらいの発音というか。
よく「粒立ち」って言いますけど、それよりも滑舌(かつぜつ)が良いとか、めちゃめちゃ発音のいいラジオDJ(赤坂康彦)というか。
私の独特な例え芸は置いておいて、とにかく驚きました。
あ、途中でG&Lも弾かれていました。
半音下げチューニング(さらに半音下げもやっていたような)だったこともあり、ツバサギターとの個性の差がハッキリ!
こっちは「ちゃんとワルい音がする」みたいな。
本当の荒くれものの悪者じゃなくて、人前に出せるワルっていうかイケメンのワルっていうか、あぁ~寺沢さんの低音って感じ。
チューニングを終えて鳴らしたとき、寺沢さんがコミカルに「おぇっ」ってえずく真似をされたんですけど、いやほんと胃に響くんです(笑)。
愛機を聴き比べられたのも嬉しかった~。
そして演奏の感想も1曲ずつ細かく書きたいんですが、それをやるとすぐ1万字になるのでグッと抑えて。
今回改めて気づいたのが、寺沢さんの8分音符って特別なんだということ。
疾走感だけでなく焦燥感を与えるというか。
それがまるでオラオラとあおられるような、急き立てられられるような感じで、興奮して高揚しちゃう…みたいな。
でもきっとご本人は冷静なんですよね。
冷静だからこそ、乱れずハシらずベースに乗せて曲の良さを伝えられるっていう。
これを目の前で聴けて、本当にめちゃめちゃ楽しかったです!
あ、1曲ずつ書かないってさっき言ったんですけど、ちょっとだけ(照れ)
2曲目の「The Score - Cozy Powell Forever」
超カッコ良かった~!
速くて細かいところからドーンとロングトーンを鳴らすところ、4分音符から8分音符が入るところなど、ツバサギターの発音の良さと寺沢さんのピッキングが相まって聴き惚れ見惚れました。
私がプロレス好きで、特に新日派で、携帯に手打ちでこの曲を着メロで入れていたぐらい好きだということもあって、今日イチ感動しました!
9曲目の「REDEMPTION - Gackt」
YouTubeで寺沢さんの弾いてみたを聴いた時から好きなベースライン。
8分が続くところの感情を抑えたピッキングと、サビの感情を爆発させるようなプレイのギャップが流石~!
泳ぎ方でいうと(え?)潜水とバタフライってぐらい違って、それが本当にカッコいいんです。
惚れ惚れ~!
あ、11曲目の「Ghost - mintmints」前のMCで、TOTOをイメージして作った(意訳)みたいに仰ったのに、演奏も曲もぜんぜんTOTOっぽくないなぁ~と思いながら聴いていて。
そしたら曲が終わってすぐ「ぜんぜんTOTOじゃないでしょ?」と自ら仰って、それが伏線と回収のようで面白かったです。
というか、ここだけじゃなくてMCも全部面白かったんですよ。
各バンドでのプライベートエピソードとか、ベースを弾くときの感情とか、ライブでの演出についての裏話とか、ほんと幅広くて。
チラッと進行表みたいな紙を確認しながらトークされていて、きっと演奏だけでなくMCもしっかり仕込まれたんだろうなぁというのが伝わりました。
以前、私が寺沢さんにインタビューした記事を書いたんですね。
その時、ライブ前の下準備が想像以上に丁寧で念入りだったことに驚いたんです。
今回はその「準備」が「おもてなし」として伝わってきました。
セットリスト、MC、ベースアンプ、休憩中の会話、私たちを楽しませるために寺沢さんが気を配っていることが伝わって、すごく嬉しかったです。
MCの中で(ロックベースという姿勢について)「てらちんはブレないね」と褒められたエピソードを話されていたんですね。
確かにそうなんですけど、寺沢さんのブレなさっていうのは…けして「変わらない」とか「頑固」みたいな感じじゃないんですよ。
むしろ自分の軸…たぶん音楽のことだけじゃなくて、正義感とかも含めた生き方にしっかりした土台と軸があって、だから色んなことに手を広げても一貫性を感じさせてくれる…みたいな。
(あっ…頑固さもあると思いますが、それはとても良いところです)
MCも演奏もぜんぶ含めて、本当に楽しかったです!
これを書いている今は、ライブからなんと1ヵ月以上経ってるんですけど、それでもあの楽しさがハッキリ思い出せるぐらい楽しかったです。
そして、まだ詳細発表前ですが次回予告が…!
皆さん、ぜひこの楽しさを体感してください。
寺沢さん、スカラベのスタッフさん、そしてあの日同じ空間を楽しんだ皆さん、ありがとうございました!
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記:2022年4月29日
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