【レポ】土佐拓也記念ライブ(Ba.西島健司)吉祥寺スターパインズカフェ
2020年9月25日、吉祥寺スターパインズカフェで行われた土佐拓也さんのニューアルバム発売記念ライブ『-しんあいの色-』東京編へ行ってきました。
松本侑大(鍵盤)
酒井ヒロキ(ギター)
西島健司(ベース)
吉本ヒロ(ドラム)
ライブレポートというかベースレポートになりますよというエクスキューズを入れておいてから、ちょっと…いやだいぶ話がそれるんですけども。
「セッションベーシスト」って言い方、ご存知ですか?
「サポート系」とか、昔だったら「バックバンド」とか言われていたような。
そういう…「特定のバンドの専属じゃないベーシスト」みたいな立場を表す言葉として「セッションベーシスト」が使われていると思います。
まぁ…でも、特定のバンドでも弾いてるし、バンド外のサポートもしているというケースもありますけどね。
その割合も時期によって違ったりしそうだし。
…というのがメインテーマじゃないので、とりあえずざっくり「セッションベーシスト」のニュアンスが伝わればOKです。
それで、さらに話はそれるんですけども。
私は、ベースが聴こえるようになった27歳からずっと、まずベースラインを好きになってから誰が弾いてるか調べてます。
もちろんネットとかで「〇〇のベーシストが好き」とかいうのを見かけたらバンド名や名前で検索することもありますが。
その結果、なぜかセッションベーシストが弾いてるベースラインを好きになることが多いんですね。
だからライブ映像とかで好きになると「〇〇という歌手の△年のツアーに参加したベーシスト」とかで調べるので見つからないことも多いという。
さぁ、ここから少しレポートに近づいてきます。
今回のライブは、まさにそのパターンで知ったベーシストが出演しているんです。
私が月1~2で歌っている「サウンドストーン」という埼玉県所沢市(小手指)のライブハウスがあるんですね。
去年の11月頃、そこのオーナー(ドラムス)が10年以上前に出演した野外イベントのライブ映像を店で流していて。
みんな普通に見てたんですけど、私だけ「えっ…これベース誰ですか?えっ…めっちゃ良くないですか?」と反応しまして。
でもみんなにとっては「近所の〇〇君」みたいな存在なので、「あぁこれは〇〇君やな…それでさっきの話やねんけど」みたいに、ちゃんと聞いてくれないんですよ。
この温度差、伝わりますか?
仕方ないので、名前だけ夫に覚えておいてもらって(私は覚えられない)帰ってから検索してFacebookとかで動画を探したり、ご本人のツイートをさかのぼって参加音源を聴いたりしてですね。
そしたらやっぱりすごく好みで、これはぜひライブで聴きたいと。
…という直後に自粛ムードになったので、聴きに行けなかったんです。
それが今回出演されている西島健司さん。
ここ数年の活動をさかのぼると、シンガーソングライターのサポートとか、それこそセッションベーシストとしてのお仕事が多い様子で。
おぉ…私の好みはブレないんだなぁと。
というわけで、いよいよライブレポートです(ベースレポートです🙈)
前フリが長いレポは封印したのですが、今回ばかりは説明しておきたくて。
お付き合いいただきありがとうございました。
さて、今回のライブはシンガーソングライターである土佐拓也さんのレコ発ライブです。
まさにサポート系。
こういう時にセッションベーシストとしての立ち位置とか色んなものが見られる気がします(主観)。
ベーシストじゃないただのベース好きとして会場に入ってまずすることは、ベースとベースアンプの位置確認。
そして、ボーカルマイクやキーボードの位置から「なるべくベーシストの両手が見える位置」の席選び。
で、選んだ席からの視界が↓こちら。
ベースは↓こちら(スタッフさんに撮影して良いか確認してから撮ってます)
OPB(オリジナルプレシジョンベース)です。
私はベースが好きなだけで詳しくないのですが、現場でOPBを使う人はそんなに多くない気がします。
というように、セッティングの段階から何となく予測してワクワクするのもベース好きの楽しみなんですね。
(過去にセッティングからプレイを予測するコラム書いてます)
今回はもうひとつ演奏前に気づいたことが。
メンバーがステージに登場して、西島さんがチューニングメーターをヘッドにつけてチューニングした後、外して譜面台に置いたんですよ。
あぁ…こだわりが深いタイプだな…と。
訊いてないから分かりませんけど、重さとか振動とか数値が見えると気になるとか、何らかの理由があるはずです(主観)
この後も、チューニングメーターをヘッドにつけてチューニングしてから外して演奏するというのは徹底されていました。
ちなみに西島さんのブログも拝見しているのですが、とても面白いです。
左手親指の記事とか短いけど記憶に残ります。
私はベーシストの手元を凝視しながらベースラインを聴くという鑑賞スタイルですが、両手を同時には凝視できないので右手を優先しています。
でも今回は、西島さんのベースラインがとても好みで、最終的に左手ばっかり見ていました。
すっごく意思の強い左手というか、練習量もあると思いますけど迷いがない左手というか。
ポジションとか全部決めていらっしゃるんじゃないでしょうか。
なのに音作りは輪郭が少なくて溶け込むような音で(私が座った位置から聴いた限りです)その主張のアンバランスさが面白いなぁと思いながら聴いていました。
イラスト作成ソフトに例えると、ペンツールじゃなくてエアブラシツールみたいな。
ベースラインがクッキリ聴こえるわけじゃなくて、曲調を感じさせるような。
ベースラインのどこが好みだったか言葉にするのって難しいんですけど、ルートを支えている部分とフレーズを入れる部分の割合や、フレーズそのものがメロディアスで高低差があるというあたりがすごく私好みでした。
曲名とかメモしてないのでうろ覚えなんですが、最後の方の「いいねいいね」みたいな曲は、ベースラインにドライブ感があって特に好きでした。
今後もまたライブで聴ける機会があることを願ってます!
出演者の皆さん、吉祥寺スターパインズカフェのスタッフさん、一緒に時を過ごした皆さん、ありがとうございました。
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そんな長い動画(8分)見ていられないよ!って人はTwitter用の30秒動画↓だけでもぜひ!
記:2020年9月27日
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