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【企画参加】旬杯プレ企画・あの夏の思い出



こちらの企画に参加させていただきます🙌


初夏はつなつのミスドデビューはいちご色  袋小路綴乃

【季語】初夏(しょか) 初夏
【子季語】夏始、首夏、孟夏
【解説】陽暦なら五月、陰暦なら卯月のころを指す。空はからりと晴れ渡り、暑さもまだそれほど強くはない。まことにすがすがしい気候のころで、大型連休を利用して行楽客が山や海へ繰り出す。

きごさい歳時記より


《コピペ用》
初夏のミスドデビューはいちご色


ミスタードーナツは子供の頃の憧れでした✨
毎回色んな企画で盛り上げて下さるクルーの方々、ありがとうございます💗
(★>U<★)



♦♦♦


さて、ここからは私のミスタードーナツにまつわる思い出。
一年前の記事のリライトになります。
よろしければ🖐




私が小学生の頃、近所(と言っても電車で1時間)にミスタードーナツがオープンした。1980年代だ。
それまでは、ドーナツと言えば駄菓子屋さんに売っている50円のドーナツしか知らなかった。
直径5cmくらいの一口サイズ。固くてボソボソしていて、口の中の水分を一気に持っていかれるやつだ。ジュースを買うお金の無かった私は必死で唾液を絞り出したものだ。


フリー素材より





友達の間ではミスタードーナツのウワサで持ち切りだった。

友達:ミスタードーナツってドーナツしか置いてないらしいよ。
私:マジか?それだけでお店って成り立つの?(ドーナツと言えば1種類しか知らない私)
友達:いやいや、ドーナツって沢山種類があるんだよ。生クリームが入ってるやつとか、色んな形のやつもあるらしい。
私:マジか?!(2回目)


うーん、生クリームが入ってるドーナツなんて想像も付かん。
親に行ってみたいと伝えたがダメだった。


そんな時、幼なじみのミーちゃんが、今度の日曜日に家族でミスタードーナツに行くんだ、と言ってきた。
(๑꒪ㅁ꒪๑)u✩ra✩ya✩ma


日曜日の昼過ぎ、ミーちゃんがミスタードーナツから帰ってきた。
近所の子供たちは話を聞こうとミーちゃんを取り囲んだ。
ミーちゃんは得意気に話し出した。

「まずな、自分でトレイに欲しいドーナツを乗せてレジに持っていくねん。そしたらレジのお姉さんがドーナツをこの紙に包んでくれるねん。」
と言って紙を出すミーちゃん。(持ってきたのかよ)
その紙を食い入るように見る子供たち。
それは表面がツルツルしていて半透明でミスドのロゴが印刷された、今まで見た事の無い不思議な紙だった。

「紙ナプキンとは違うなぁ」と言うと、「紙ナプキンやったらドーナツがくっつくやろ?これは特別な紙やねん!ドーナツが紙にくっつかへんねん!」とミーちゃんは鼻をフンガフンガさせた。

不思議な紙に群がる子供たちをひとしきり眺めた後、ミーちゃんがポツリと言った。
ミーちゃん「欲しいか?」
子供たち「え?」
ミーちゃん「この紙欲しいか?実は何枚か持って帰ってきた。」
子供たち「欲しい欲しい!」
ミーちゃん「少ししかないから順番な」

子供達は押し合い圧し合いしながらミーちゃんの前に並んだ。私も1枚、特別な紙をゲットした。


春の蟬ミスドデビューの得意顔


♦♦♦



【春の蟬】は、季節に先がけ最も早く鳴き出す蝉、という事で、ミスタードーナツがオープンしてすぐに行った得意顔のミーちゃんを詠んでみました。一年前に作った句です。



最後まで詠んでいただきありがとうございます(ૢ˃ꌂ˂⁎)


袋小路 綴乃ふくろこうじ とじの



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