【カグラバチ】第1話 実況考察


まえがき

初めまして、トウジです。

猛烈な呪術ロスな中、幸運にもまた素晴らしい作品に出会えました。
このnoteでは、”予想考察”というより、一つ一つの表現や描写に対して思ったこと、考えられることを、実況のようにそのまま書き連ねていこうと思っています。

全ての読者様に、ライブ感のある考察を。
ではさっそく、第1話です。


各ブロック考察

それでは、各コマで想起した事柄を記していきます。

1ブロック目(P1~P3)

鍛錬の説明からスタート。刀鍛冶の物語でしょうか。
しっかりと説明しているあたり、今後の物語で加工技術は1つテーマになるのかも。
また、父親と息子が描かれています。(親父渋いなあ)
 
「美しく」だが「強靭」。
刀ということなので、人の死に対する正義や善悪の定義を巡って論点が置かれそうです。

面白いと思ったのは、武士ではなく、刀鍛冶というところ。
使ってもらう側は、責任と罪悪感を抱く対象が味方と敵(作った刀が悪用されるなら)両方になるのと、当事者ではないという距離感から、人の生死はより重くのしかかってきます。このあたりも今後の物語で注目したいです。

本編開始まで最後のページ。
さっそく主人公と思わしき人物が人を斬っています。

2ブロック目(P4~P13)

冒頭から親子の回想描写。主人公の幼少期。
主人公は現在も生きているので、回想シーンの登場から察するに、父親が他界したのか、何らかの理由で会えなくなったのでしょうか。

父親が太陽剥き出しと言うのに対し、晴れてるねと言い直す息子。 陽気な父親と真面目な息子の性格がうかがえます。

と思えば父親らしい渋いシーン。ここで父親の人物設定の紹介があります。日本で最も有名な刀匠。独自の加工法。特別な力。
どれも重要そうなワードです。
「父の下で修行に励む」ということは、息子も刀鍛冶になるつもりなのか。
だが先ほどのシーンを見る限り、どうみても刀を振るう側でしたね。この何年かで何かが起きたのでしょう。
加工シーンがありますが、独自な点はこれだけではわかりませんね。

金魚と親父の会話。おもしろい。
聞き手になっている、というのがポイントですね。汲み取る、受け入れる、父親の器の大きさを感じます。
「ミスった」とありますが、金魚との意思疎通とは別に意味がありそう。
冗談かもしれませんが、どことなくこれも後々大事になりそうな予感。

金魚の話が続きます。金魚にフォーカスが当たっている意味はなんだろう。
赤い金魚は幸運を呼ぶ
黒い金魚は邪気を払う
錦の金魚はなんかもうすごい。。
各金魚の役割の説明、一応頭の片隅にしまっておこう。

金魚を新鮮と表現する父親に対し、訂正する息子。
またしてもこのパターン。晴れと金魚との会話に続き三回目です。
一つの物事に対する解釈の広さ、柔軟さが伺える父親と生真面目な息子の
対立構造がしきりに意識されていますね。

3ブロック目(P14~P18)

新しい登場人物。父親の”古い”友人、柴さん。
いつからの仲なのか。二人の関係性にも意識したいですね。

平穏とは程遠い街。
何があったのか。なぜ父親と息子はここに住んでいるのか。ここは安置なのか。
そんな街から来たわりに、柴さんの服装や髪には一切の乱れがありません。かなりの強キャラな匂いがプンプンします。

「父親に会いにたまにくる」ということは、父親と息子はずっとこの山奥で暮らしているのか。
街に出向かないということは、父親は刀鍛冶全振り、戦闘要素がないですね。
また、「たまに」という表現から、かなり長い間(続きを読むと15年間ですね)、街の治安が悪いこともうかがえます。

とその柴さんの口から新情報。どうやら戦争があったみたいです。
戦争が終わったのにもかかわらず、まだ治安が悪いのには一体何が。
息子が知らないあたり、この回想時、主人公は15歳未満で確定。
名刀というのが、先ほどの「特別な力」を宿している刀のことで間違いはなさそうです。
そしてその柴さんはその戦争を生き残ったのか。やはり強キャラですね。

英雄と称えられる父親、その父親になれると言われ、少しためらう息子。
父親の壁の高さを普段ひしひしと感じているが故の自信の無さが伝わってきます。
一方、父親は英雄と称えられたことに不服そうですね。
これは謙遜というより、名刀を作ったことが正しい行いだったのか心から腑に落ちていない様子です。

柴さんが帰った後、なにやら首をかしげる父親。
改めて主人公がこの時15歳未満であることへの言及。
刀匠に成る上での暗い部分が次ページに描かれます。
先刻の柴さんと息子との会話を聞いて、父親は”英雄”という明るい側面以外も教えたくなったのでしょう。

4ブロック目(P18~P24)

教えるといったわりには乗り気じゃない父親。
刀匠になる意志が強いことを伝える息子。
(てか父親のTシャツ、かわいすぎるだろ!笑)
「・・・そうだよな、・・・いやわかってる」
このセリフに込められた感情は、物語を読み進めて真意を汲み取りたいですね。

スイッチが入ったのか、父親は刀がある部屋へ。
戦争で活躍した、特別な刀はもう作っていないとのこと。
「刀とは、いつも人を救い、時代を切り開いてきた一方で、人を殺すための道具だ」と語る父親。
美しい太刀筋を見るに、父親も相当の腕前ですね。
そしてやはりでてきましたね、冒頭で触れた、生死にまつわる責任の所在。
刀を握る側は、悪を滅し、弱者を救う、そんな”信念”をもつべきだと。
そして、作る側は、それに加えて”責任”も必要だと。
背負えるかと問う父親に、息子は背負える覚悟はあると返します。
父親の表情が安堵に変わりましたね。

そしてどデカい父親の背中で回想シーンは幕を閉じます。
主人公に見えた景色そのままを表現していますね。
父親の背中で回想が終わっていることから、ここからも父親の死がちらつきます。

5ブロック目(P25~P31)

舞台は現在へ。
回想から38か月後。終戦から18年後、主人公は18歳。
大きな城、車、看板、着物姿の人々、現代風の服装の人々。
近代化が進んだ、昭和初期を感じさせますね。
昭和初期ならば、終戦後なので物語とも辻褄が合います。
斉廷戦争というのは、世界大戦だったのかもしれません。

ヤクザの殺人現場に切り替わります。
落ちているチラシから、爻龍組がこの街を支配していること、反対運動が起きていることがわかります。
組長のセリフから、裏に妖術師と呼ばれる集団がいるようです。
そして、どうやらこの妖術師に大衆はおびえている様子ですね。
柴さんから言及のあった街の様子とは、妖術師による市民の支配だったとわかります。

と帽子をかぶった妖術師の登場。
木の幹を操る”妖術”を使う傍ら、組長から上納金を受け取ります。
我々と自称している、この妖術師は何人かの妖術師と集団で動いているのか。
紋様が刻まれた左手ですが、わざとらしく大きく描かれていますね。
この集団共通のものでしょうか。今後の物語の中心になりそうです。
メラメラと音を立てながら、妖術で姿を消します。

6ブロック目(P32~P34)

電車で移動中の柴さんとチヒロ。
やっと主人公の名前が出ました。
3年でかなり大人びましたね。頬の十字の傷跡、気になります。
そして、やはり主人公は刀を振るう側ですね。刀鍛冶の道はどうなったのか。
この3年でも大きく事が動いたようです。柴さんは全く変わっていませんね笑

柴さんから、気になっていた傷の指摘があります。
”あの日”、”憎しみ”。
「壊れてまう」くらいなので、冒頭の回想描写から察するに、ここからも父親の死の匂いが、、、

7ブロック目(P35~P55)

爻龍組のいる地に到着。
先ほどの紋様の男、およびその集団を”奴ら”と表現するチヒロ。
以前に確執があったようですね。先ほどの憎しみと関係がありそうです。

いよいよ戦闘シーン。
一時は取引の方向でしたが、見せしめの様子を見て、戦闘を決意。
相手は一般人とはいえ圧倒です。

柴さんが、”ある特別な加工法”と表現したことから、加工法について後々明かされそうですね。

ヤクザに信念をぶつけるチヒロ。
父親の信念をしっかり受け継いでいます。

柴さんから父親の作った刀、妖刀について説明があります。
妖術が刻み込まれているとのことなので、斬撃中に妖術を行使できるイメージでしょうか。

主人公の持つ妖刀、淵天。
金魚の化身のようなものが描かれています。幼少期に飼っていた金魚ですね。
淵天が持つ妖術、涅、錦はともに三匹の金魚の色です。
赤は今後登場するのでしょうか。

毘灼。
先ほどの紋様の男が属する集団の呼称が最後に明かされます。
これまでを踏まえると、毘灼という集団がこの三年間で父親とチヒロの関係を切った直接の原因でしょう。

あとがき

1話からかなり情報の濃い、しっかりした内容でした。
今後の展開が楽しみですね。

今回の考察が少しでもいいなと思ってくださった方は、
フォローとこの記事にスキ、よろしくお願いします。
では次回の考察もお楽しみに!

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