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京都手書道具市2025

節約生活をしていたころの私なら、「お店が並んでいるところに入場料を払って入って、中の品物は更にお金を出して買うんだよ」って言われたら狂乱状態に陥ったと思う。
人生で初めて、そういう入場料要る系のマーケットプレースに参加してきました。京都手書道具市。

きっかけはYoutubeでよく見ている「有隣堂しか知らない世界」。

文房具バイヤーの岡崎弘子さんとブッコローのトークの噛み合わない具合が大変面白いのですが、その岡崎さんの文具販売が京都初出店とのことで、それはせっかくなので、となったのでした。

お会いして本とインク買ってお話させてもらいました。これが…推し活…?人生初の推し活は岡崎さんでした。
Youtubeとキャラが同じというか、そもそも素で出ておられたことがよくわかる。Youtube登録者32万人いるチャンネルで素でいられるってどういうことよ。

戦利品とノベルティ

その他はひたすら「こういうものあるんだ〜」と呟いて暮らしました。
割と筆記具が多い(当然)のですが、買ったのはペン本体ではないもの。

1.山本紙業「コピペメモ」

教員の業界ってまだまだ紙文化です。一般には「社内チャット」とか「Slack」とか使うらしいですね。教員はTeamsあるのに使われません。口頭のみ連絡、もしくは紙の断片に書いて机の上に放置、です。凝った付箋すら使う人いません。
ちょっとしたプロジェクトチームなんか動かしたときに、「全員に会議場所を連絡する」とかあります。その時、メール連絡しても見ない、Teamsはもっと見ない、紙で机の上に置くしか無い、っていうのが厄介。
そんな私に複写紙のメモ用紙は大変刺さりました。下敷きの位置と筆圧で複写枚数が決まる。フォントの昭和感も含めて旧態依然たる我が職場にぴったりだ。

2.ボールペンで書ける箔押し「煌葉」

ボールペンで書いたらその文字のとおりに金銀銅の箔押しができる、というもの。
おりがみセットに入ってた金と銀の折り紙を最後まで使えずにいた私が使いきれるか心配だけど、なんか素敵なので買ってしまった。

3.活字


活版印刷。半ば教材として購入。
いろいろ種類があり、1つ200円という販売方法。昔使われていたであろう「屋号」の版もあったのですが、それはもうその文字の会社に営業かけたほうが喜ばれるんじゃないのか。
ここで私の家の家紋とかかつての屋号とかがマジで売られていたら本年の運気どうなってんねんな問題が起きる。

その結果がこの2文字

「伝」と「報」。合わせて伝報。ありそうでない熟語。なんとなく「電報」みたいなノリで使えるかなーと思ったけど無理ですかそうですか。
「伝」は文字通り伝えるだとして、「報」って何なのだろう、と思わず調べました。すると「報いる」「報告」というように、返すものに使うと。考えてみたら当然だわ。
「報道」のほうがちょっと特殊。

気づけばその場の買い物をすべてノリで現金でやってました。
現金取引っていいよね。手間がかかるから。万年筆だの紙だの活字だの買ってる人間が決済だけPayPay使えますかなんてダサいじゃないですか。ポイントさえ無くなればすぐにでも現金生活してやるのに。

そんなことを思いながら、作る人間と買う人間の情熱が行き交う場所を冷やかしてきたのでした。

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