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植物観察日記
家に観葉植物を置きたいねという話になり、ホームセンターでパキラとガジュマルを買った。
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本当はそれぞれの部屋のインテリアのテイストに似合う植物というのがあるはずなのだけれど、なんの知識も持ち合わせていない僕たちは、とりあえず「観葉植物 初心者」で検索して上の方に出てきた奴らを選択することにした。
初心者におすすめな植物というのは体が強く、少々お手入れの質を損なってもなんとかなる奴ららしい。これは非常に助かる。僕たちは以前から時々花を買って花瓶に飾ってはおしゃれを気取っていたけれど、だいたいの場合手入れをサボって1ヶ月後にはしおしおで真っ黒の怨念みたいな姿で花瓶に取り憑かれるのが常であった。放っておいても元気ならそれに越したことはない。
そんなに手入れが面倒ならフェイクグリーンを買った方がよいのでは、という理性からの意見については丁重に黙殺することにした。
そもそも手入れに気乗りがしないのは、これが何かの状態を向上させるものではなく単に維持するためのものにすぎない、という理由があるような気がする。せっかく重い腰を挙げて世話をしても目に見える成果がないならやる気が出ない。そうして僕はこれまで様々なもののメンテナンスを怠り、多くのものを無駄にしてきた。革の鞄とか、自転車とか。本当は維持させるのだって立派な成果だと分かっているはずなのに。
もっといえば、物に対する愛着がないということだろうか。物の状態を維持することに対するモチベーションがない。朽ちていくなら勝手に朽てよ、そしたら君は用済みだ、と心のどこかで思っている。
そんな前途多難なマインドセットでありながら、今回こそはちゃんと育てられたらいいな、と思う。毎回そのように思っている。
愛着を持たせるために、こいつらに名前でも付けてみようか?と言いかけたが、なっちゃんの返事を待たずにやはり取り下げることにした。
せっかく名前をつけたものがすぐに死んだら悲しいからね。