【遊戯王OCG】LL鉄獣の構築と対面考察【2023年4月~6月環境】
【はじめに】
読んでくださりありがとうございます。トイトイと申します。
このnoteでは、紙のマッチ戦という環境にはじめて飛び込んだ私が4月~6月の公認大会でLL鉄獣を使用した感想、構築の解説、対面の分析などを書いたものになります。
ガチガチのCS勢では無いため、ストイックな意味では参考にはならないと思いますので予めご了承ください。
また、想定対面の各デッキのデッキギミックやカードの効果は解説していないので、ある程度いまの紙環境を知っている方向けの内容になっています。
【自己紹介】
まず初めに、簡単な遊戯王歴を紹介させてください。
私はマスターデュエル(MD)のサービスをきっかけに遊戯王をはじめました。
サービス開始から一貫してLL鉄獣を使用しており、一応全シーズン最高ランクまではやっています。
MDのCSは今年の5月ころから出始めて2回の準優勝が最高成績です。
紙のデッキも去年の夏ごろに組み始め、友達とリモートで何戦かデュエルを経験、その後本年の4月よりLL鉄獣を使用してランキングデュエルへの参加を始めました。
マッチ戦シングル戦問わず出ており、シーズン勝率はだいたい65%くらいです。シングル戦の大会で1度だけ優勝できました。
もともと紙では環境レベルのデッキとはほとんど対戦したことがありませんでしたが、VSのプレマが欲しすぎて参加を決意しました。
上記のようにかなり初心者よりのプレイヤーです。
【概要】
結論から言うと、下記の3点になります。
①今期のLL鉄獣は誘発環境への移行後は比較的立ち位置は良かった。
②ドロバのメイン採用流行は重かった。
③環境外にかなりチャンスのあるメタゲームであった。
以下で各項目について説明します。
①誘発環境での立ち位置
LL鉄獣の先攻は、1vs1交換するタイプの手札誘発の受けが良く、結界波や拮抗サンボルなどの捲り札に弱いのが特徴です。
万能無効が巨神鳥しかなく、2枚以上の魔法罠を受けることができないためです。
4月当初はピュアリィ一強環境で、誘発ではほぼ止まらないため、メインから上記のような捲り札が多く採用されていました。
しかし、超重武者先攻ワンキルや神碑、斬機の台頭により捲り札が機能しないマッチアップが増え、手札誘発を多めに採用する構築が増えてきました。
LL鉄獣にとって、うららや泡影のような1vs1交換するタイプの誘発は、メインギミックのカードがあればあるほど貫通できるため、その点はやりやすい部分でした。
②ドロール&ロックバード
上記に誘発受けがいいと書きましたが、最も厳しいのがドロバです。ハンドが良くてもシムルグ巨神鳥かロビン1体になります。
間の悪いことにピュアリィや超重武者、斬機などうらら1枚でどうにかできるデッキが環境に存在しませんでした。
そのため、うらら以上にドロバの優先度が高く、ほとんどのデッキでドロバはサイド込みの3積、メインから1枚以上の採用が流行しており、その点は逆風でした。
逆に、ほぼ相手のサイチェンはドロバが投入されることが明らかであり、三戦が有効に機能する場面が多かったです。
③メタゲーム
大会に参加せずデータだけ見ていると群雄割拠の環境ですが、
プレイヤーとしては正直に言って、神碑、ピュアリィ、斬機、超重武者が頭1つ2つ抜けた4強環境と捉えていました。
(6月はR-ACEが爆増して並んだ印象です)
この4デッキ、メタが分散しているうえに、「専用の対策が無いと詰み状況をつくられる」ことが多いデッキです。
これらをサイド15枚で満遍なく見ることは事実上不可能で、サイドの枠不足に悩まされた環境でした。
その分、メタが被らないデッキかつ、展開が通ればほぼ勝つようなデッキはすべて優勝のチャンスがあったことが群雄割拠の最たる要因かと思います。
特にドロバ受けがよく、先攻展開で相手の勝ち筋をつぶせる勇者焔聖騎士などは代表的なチャンスがある側のデッキかと思います。
LL鉄獣はドロバとセンサー万別が重い点がマイナスですが、
一時期流行した次元障壁やエクシーズオーバーディレイなどで詰むことが無い点、結界波が多くない点、展開が通れば捲れるデッキが少ない点から比較的チャンスのある側のデッキだと捉えています。
【構築紹介】
メインギミックの解説や展開、最終盤面は省きます。
LL鉄獣の基本的な部分に関しては先人の素晴らしい実績を残されている方のnoteがありますので、そちらを見ていただければと思います。
直接相談していただければいくらでも紹介します。
【メイン】
メインの構築の大部分に関しては特に説明はいらないかと思います。
初動率を上げるためにサファイアとカナリーは最大枚数採用です。
後手のサイチェンで1枚抜きます。
コバルトは展開札としての強さ、エクシーズ体に対象耐性を付与できる点で後手でもハンドにあると強いため常に3枚です。
増Gうららは当然の3。
泡影は枠が無く2にしましたがR-ACEやクシャ、ピュアリィに有効なため3推奨です。
DDクロウは展開の途中でサーチが効くため1枚採用。
ドロバは抹殺用と有効な対面が環境に多いためメインから1枚採用です。
このデッキは先後ともに初手にターコイズがいるかどうかで格段にパワーが変わるため、確率を少しでも上げるためにデッキは40枚にしたいですが、抜けるカードが無く断腸の思いで41枚にしました。
【サイド】
サイドの解説です。
まず神碑想定の神鳥の排撃2とダークシムルグとレッドリブートです。
特に排撃はセンサー万別を搭載したデッキがあまりにも多いため、非常に頼もしいです。
コストもターコイズでSSしたいLLを切ることで実質ノーコストです。
排撃を打ちたい対面は墓穴やDDクロウ不採用が多く、ケアの必要はないものと考えています。
王神鳥+ダークシムルグの盤面はカードを1枚も対象にとれない上に、ラー球も使えず、拮抗でもダークシムルグは残るため、罠型のデッキの詰ませ能力が高いです。
三戦の号2と三戦の才1です。
LLの号は最強カードです。
先攻でもセットはできるため、鬼門のGやドロバで展開がストップした際に羽根吹雪をセットできるのがかなり最強です。
後手はもちろん任意の魔法にアクセスできるため、バードコールへのアクセスや三戦の才、深淵の宣告者、排撃など状況に応じた回答をもってこれる点が非常に優秀でした。
深淵の宣告者はピュアリィ対面のノアールへの解答です。メインギミックでほぼノアールが越えられず、越えたとしてもキルが取れずに返しで負けるため採用しています。
ドロバ、DDクロウ、無限泡影は上記4強のデッキに通りがよくメインから漏れ出したものがサイドに入っています。
しかし、現在流行するデッキに対しては1vs1交換する誘発が本当に弱いため、クロウと泡の枠はニビルや拮抗の方が良かったかもなあと思いました。が、LLとの咬みあいが悪く最後までこのサイド構築にしました。
【各対面考察】
【神碑対面】
五分。
相手後手の岩戸キツすぎて泣いてました。
岩戸と命削り3枚入ってるのを見るとMDに帰りたくなります。
おそらく世間の評価はLLは神碑に有利よりですが、負け続けたので意地の五分です。
サイチェンは神碑を重めに見て、神鳥の排撃2、リブート1、ダークシムルグ1です。
残念ながら対策札はシーズン中1枚も引けずにすべて除外され世界のOWARIでした。
サイチェンで巨神鳥→ダークシムルグに入れ替えた後は、ニビルとラー玉ケアして5回未満で王神鳥+ダークシムルグエンドしましょう(恥の1敗)。
【ピュアリィ対面】
不利。
ギミック内にノアールを後手から捲る手段がほぼなく、リサイト×2+ナイチンゲールでもキルラインに届きません。
仮に盤面を処理できても4ドロー+マイフレンドのリソースが尋常でないため、返しで容易くワンキルされます。
ピュ側も捲りの要求値はかなり高いですが、ストリートでロビンと双龍がほぼ無効果される点、ピュアリィ側の手数が魔法に依存する点がかなり重いです。
デッキスロットが広く、捲り札がメインから搭載される点も厳しいですが、構築が誘発中心に移行してからはまだやりやすい状況でした。
こちらの後手サイチェンはドロール2、泡1、三戦の号2、三戦の才1、深淵の宣告者1です。
三戦の号はノアールがスタンバイに4ドローしてくる都合上、基本的に有効です。
バードコールや羽根吹雪もサーチできる点が非常に強く、先後ともに腐りません。
【斬機】
五分ですがお互いほぼ捲れません。
ただし、大会では斬機使いと一度も当たらず、感想戦をやれていないため理解度が低いです。
相手の構築次第ですが、デッキの自由枠が多すぎるため、LLが展開を通しきれない状況も多かったです。
主要手札誘発のウケもよく、環境に存在する多くのデッキに対する相性有利もあり、多くの人が今期最強のデッキとして名を上げるのではないでしょうか。
斬機の先攻盤面はMDとは手数も妨害の質も別物でLLの手数でも超えられない盤面を作られます。
【超重武者】
対面経験ほとんどないのでなにもわかりません。
【R-ACE対面】
不利。
プリベンダーとコンテインが絶望的に重いです。
LL鉄獣は無効破壊よりも場に死にカードを残される方が100倍嫌なので、何度これらで停止したかわかりません。
超強力な1枚初動、流行するあらゆる誘発へのウケの良さ、再現性の高さ、自由枠の多さを併せ持ち、間違いなく今期最上位のデッキでした。
基本的にエマージェンシーにうらら、タービュランスに泡を打って祈ります。
本質的に強い妨害はバックであること、永続妨害で完全に終わらせるタイプのデッキでは無いことから、捲りは可能な部類だと思います。
環境全体のサイドがピュアリィや斬機、神碑にかなり枠を取られていますが、少しR-ACEに寄って行くことで今の強さは維持できないと考えています。
【クシャトリラ対面】
有利。
メインギミックだけで捲れるチャンスがあります。
相手視点で対象耐性ナイチンゲールが非常に重そうでした。
LLからするとアライズハート下でもアーゼウスへ繋げる要求値が低く、最大上振れ展開以外の突破率は高かったです。
先手の場合は気を付けることは巨神鳥を縦で出すこと(現環境で横で出すメリットがそもそもあまりないです)、アトラクターのケアくらいでした。
ハンドや墓地リソースを蓄えるタイプのデッキではないため、盤面処理して巨神鳥+未来竜皇で蓋をするプランが有用です。
キルを取りに行くと見せて妨害をはかせ、アーゼウスを通してました。
【ティアラメンツ対面】
不利。
アギケル大爆発により後手を手数で捲られてしまいます。
ティアクシャが非常に重く、あのカードから墓地を肥やす量が尋常でないため、バウンスの手数がまるで足りませんでした。
このデッキを今も大会で使っている人は10連でSSR2枚抜きするタイプの人が多いです(偏見)。
先攻も回り始めさえすれば盤面が固く、アーゼウスもほぼ意味がないのでかなり厳しいです。
周囲ではピュアリィと神碑、クシャがとにかく多かったのでサイドでティアラを重く見る余裕がなく、きちんと対策していなかったのは反省です。
【烙印深淵対面】
有利。
相変わらず烙印には強いです。
デッキ内のビーステッドが食えるカードがシュライグとDDクロウのみのため、ほぼケアの必要がありませんでした。
ギミック内でDDクロウに触れるのも大きく、先攻でサーチしてルベリオンを除外するのが非常に有用でした。
後手も無効系で完全制圧するタイプではないのでリサイト×2+ナイチンゲールのキルプランが機能しやすく、ケアしてきた場合でも盤面は処理して蓋出来るケースが多かったです。
リソース戦に持ち込まれると負けるので、無理してでもキルに行くべき対面です。
【VS対面】
五分よりの有利。
VS側のセンサーもアトラクターもドロバもきついですが、1ターンで敷ける妨害の数が少ないため、リソースは無視してワンキルするプランが成立しやすいです。
注意点は、後手の場合Gストップしたところで向こうは往復で4枚以上手札が増えるので、ツッパでキルを狙ったほうがマシであること。
先手の場合メインから倶利伽羅天童の可能性を可能な限りケアすることです。
巨神鳥が手札に戻るので倶利伽羅が食えないのはかみ合ってました。
とにかくラゼンへの依存度が半端じゃない点はこのデッキの明確な弱みです。
【エクソシスター対面】
有利。
と言いたいですが、エクソシスターにとって不利対面の多い現環境で握ってる人はだいたいすべてを持っているのでガン不利です。
拮抗拮抗泡マルファステラってなに!!!???今期一番怒ったかもしれません。
【終わりに】
以上です。読んでくださった方はありがとうございました。
頑張って書いて偉いぞ、と思ってくれた方はいいねしてくださると励みになります。
よろしくお願いいたします。