TTL61 ここがイイんだよ日本の教育 ここがヘンだよ日本の教育
以下内容は、代表山﨑が2年間で経験した中で感じたもので、学校の差、個人差は当然あるので、「ほんまか!?」くらい疑いながら読んでください。
また、短所と長所は「表裏一体」です。包丁は人を傷つけて不幸にすることあれば、美味しい料理を作って人を幸せにもできる。今から述べることも、良いか悪いかの判断はCaseByCaseだと思ってください。
1.参加者と盛り上がった3選
(1)日本の教育の長所
①特別活動と行事の豊富さ: 日本の学校では多くの特別活動や行事が行われ、生徒たちの社会性や協調性を育む。
②部活動の存在:生徒自身が興味・関心を持つ活動に積極的に参加することができる。
③地域の安全性:子供たちが自身で登下校することが可能なほど、日本の地域社会は安全である。登下校で我々が得たものがあるのではないか。
④探究型学習の普及:日本では近年、生徒が能動的に学び探究する教育が浸透しつつある。
(2)イギリスの教育の長所
①多様性への配慮:イギリスは障害や人種に関する深い理解と配慮があり、法的な枠組みによって保護されている。(例:ベジタリアンや宗教のため給食が3〜4選択肢がある。学校で宗教の授業がある。英語が下手でも差別を受けたが未だない。)
②教育への投資:寄付文化が根付いており、学校の設備投資に大きく寄与している。(例:クリスマス会でお菓子を販売し売り上げは学校へ。ホームレスや路上の団体に寄付を車降りてでも行う。)
③教員へのリスペクト:Teacher's Dayなど、教員への感謝を表現する文化が存在する。(例:学期終わりに保護者会がお金集めて先生へ菓子を贈る。中国では学校の前に花屋の露店が並び、カードや花を渡す。)
④ルール作りが上手:サッカー、テニス、ゴルフ、ラグビーなどスポーツの発祥でもあるイギリスは、ルール作りが上手。教育でも3年に1度視察を行うOfstedがあったり、GCSEやA-Levelのように入試システムも構築されている。
(3)イギリスは「労働は罰」、日本は「労働は美」
①宿題を息子は週1回行うが、提出した宿題がいっさい返ってこない。誤ったままかもしれないし、そもそも提出したかどうかもチェックしていないのではないか?そこまでして働こうという意欲がない??
②イギリスは食に興味がない(その代わり、庭づくりには命かける)のは、がんばってメニューを開発したり、工夫しようとする文化がないのではないか。日本みたいに、お店で味を開発したり、ご当地の料理が溢れることはない。(Oxfordの郷土料理、Brightonのお菓子等なんてない)
③イギリスのサッカースクールと日本のサッカースクールに通ったときに決定的に異なること、それは、日本では「練習後に居残って自主的にサッカーを続けている」こと。週4でイギリスのサッカースクールに通っているが一度もそんな姿をみたことない。はたして日本人は本当に主体性はないといえるのか?
3.代表:山﨑のボヤキ3選
1)どの国にもいいとこ、残念なところはある。海外と聞くとキラキラしてみえるかもしれないけど、日本だって素敵な教育もあることにはっと気づく、今回がそんな時間となれたら嬉しい。
2)人生で一度は訪れて欲しい場所、アウシュヴィッツに訪れるとヨーロッパの人々の考え方がわかった瞬間があった。逆になぜ日本はそこまで和を重じるのか、それは自然災害のあまりない欧米人にはわかりにくいと思う。ないものをイメージはできない、当たり前だけどそれを知っておく必要がある。
3)果たして本当に、日本人は主体性が低いのか?仮に低くてもそれが悪いことなのか?その国のその文化歴史の中で知恵を寄せ合って今の自分たちがあるのではないか?一方で、1つだけ警笛を鳴らしたいことは、日本のパスポート所持率20%は同じ島国の英国70%と比べるとあまりにも低い。外を知らずして自分たちを知れないのではないか。
4.写真集
みなさんのいい笑顔に溢れる時間でした。