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【動画あり】第34回問い立てラボ「グローバル教育って一体何すればいいの?」

今回のテーマは「グローバル」。よく使うけど,よく分からない言葉。そこで,日本で公立高校の英語の元教師でもあり,塾講師の経験もあり,現在,国際教育アドバイザーをしている福井さんから,多くの示唆を頂いたので,レポートにまとめました。(動画は最後に添付)

韓国の英語教育

英語を教科という認識ではなく,標準語のようなものという認識。英語を使える前提で次を学ぶ。高校から中国に留学して中国語も学ぶ子供も多い。

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中国の英語教育

日本でいう中3くらいまで学ぶ文法を中国では小6までにやってします。中学校から英語を使った多読やスピーチなどの実践に移るという。

比較級(AよりBが長い 等)って日本語では小学生でも分かる内容を,中3まで待たないと学べない。日本の英語教育は,中1~3年で文法を習い,さらに高1~3で難しい文法を6年かけて学ぶ。

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海外の先生が日本の英語教育をみると,どうしてそんなに文法ばかり教えるのか?と疑問をもつらしい。文法は約90個くらいしかないから,先に教えてしまって,実践的な学びをした方がいいのではないかと語る。

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中国の教育事情

北京や上海の大都市では,自宅が近くても中学校からは全寮制。金曜の夕方~日曜の夕方だけ家に帰れる。強制的に自学自習が習慣づくという。

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教育の第一次改革(教育の平等)は終わった。今は第二次教育改革(クリエイティブ)になっている。

日本でいう学習指導要領を毎年変えていける柔軟な教育システム。夏休みは教員に海外研修を派遣するなど人材育成にも力を入れているという。

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中国人のキャリア教育はどうなっているのか?

そもそも何になりたいかをあまり聞かないらしい。社会に近づくまでバランスよく教養を身に付けてから自分で選ぶシステムだという。日本で,将来なりたい職業ランキングで「保育士さん」が上位にきているが,現実は保育士さんが足りない。あえて違う見方をすれば,幼少期になりたい職業を聞くことは果たして本当に意味があるのか,という目線も必要ではないか。

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グローバル人材育成のための短期留学

学校の行事やイベントで1日くらいの海外の学生と交流は単発的なショーになってしまいお互い何も気づかないのではないか。文化に触れ,自分をみつめ,自分のアイデンティティに気づくには3週間以上の留学など,一定の時間がいると思う。

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実際に3~4週間短期留学を提供するEDUIC,実践した中学生は1週間目はホームシックで親に連絡するという。男のことは泣いてしまうほど。しかし2週間目から現地が楽しくて連絡がこなくなり,

英語の力は見ることはできる,グローバルは目に見えにくい。短期留学から帰ったら英語はさほど変わらないけど,「何か姿勢が変わった。」これがグローバルな資質なのではないか。日本の中でも留学してもいいのではないか。

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子供たちは,想定以上に適応力がある。知らない所へいって何かが変わる,この体験がグローバルなのではないか。福居さんの持論だが,日本人ひとりで行く方が学びが多いという。

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日本人の教員は評判がいい

日本人がインターナショナルスクールで授業すると徐々に参加生徒が増える。日本人の先生は生徒に合わせて柔軟性をもって,教材研究が非常に熱心に行うからでないかという。

最後に,山﨑の感想を2つ。

1つ目,学生に「将来何の仕事に就きたい?」という問いは見直すべきなのではないか。なぜなら,仕事に合わせて子供が成長するのではなくて,子供それぞれの成長の果てに,自分らしさに気づいて,その自分らしさを活かせる場を選ぶのではないか。だから海外では転職が当たり前なのではないか。世界で一番人気と言われるミネルバ大学では,「It's start with you(あなたから始まる)」という理念で教育をしているらしい。

2つ目に,「自分らしさ」である。3~4週間短期留学をする,あるいは,日本国内でもいいから自分のしらない土地へ住んでみる経験が「自分らしさ」を生むのではないか。そこに行けば,自分と異なるものに強制的に触れ,自分と他の違いを考え,自分の優位性,自分の特異性に気づくことができる。それをグローバルというのか分からないけど,「自分らしさ」に気づくと一回り大きくなれるのではないだろうか

中国の教育は,教養を身に付けるということで,詰め込み教育になりがちだが,クリエイティブな教育改革を進めているということが今後もみものである。

EDUICの福井さん,ありがとうございました。

▶Guest Speaker:国際教育アドバイザー EDUIC 代表 福井英樹
広島大学教育学部卒。公立高校教諭として勤務後、2006年に予備校の海外部署に転職。中国上海にて講師、校舎長として在外邦人子女&国際家庭の学習支援に携わる。2010年に退社し中国上海にて「EDUIC教育情報センター」を設立。海外のインターナショナルスクールや現地校の学校教育や家庭教育について客観的な情報を収集し「海外から日本の教育を見つめる」ことで、日本国内の学校や自治体のグローバル戦略、家庭の幅広い進路選択に対してアドバイスを提供。広島では、広島県立叡智学園設立に際する海外視察や海外教員研修を支援。英語スクール「EDUIC広島」を設立し、リベラルアーツと英語教育を融合した指導を行ってる。
▼EDUIC   上海在住(予定)家庭のための教育情報サポートセンター
http://www.eduic-sh.com/

▼SmarEnglish 広島
http://eduic-sh.com/hiroshima/ 

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