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第18回問い立てSchool「環境問題の原因にも解決にもなれる」 気候変動とは? 報告レポート【講演動画アリ】

このレポートは2021年2月11日@CLIP広島にて行われた,リアル&オンラインの講演会のレポートです。下部に動画を載せています。

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オープニングクイズ

【クイズ】学生Creatorたちがつくりました。
1⃣1年間で世界中の国々が排出している二酸化炭素量は、約340億トン。これらの二酸化炭素のうち1年間で、自然が吸収できる量はどれくらい?

2⃣日本の一人あたりのプラスチックゴミの量は世界で何番目?

3⃣2017年時点で日本は二酸化炭素の排出量が世界で5位だった。その時の排出量は?

4⃣地球の平均気温は、今世紀末には最悪で4.8℃の気温上昇が予測されているが、2℃くらいの上昇に抑えれば大きな影響はないのか?

5⃣日本で一番発電量が多いのは?

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露木さん自己紹介

露木志奈ー環境活動家
小学校・中学校は公立に通うが勉強が苦手だった。英語は苦手だけど好きだった。
たまたまHPでグリーンスクールをみたことをきっかけに,日本人初 グリーンスクール(バリ島)に3年間通学した。
コスメのブランドShiinaを設立。

グリーンスクールBaliでの学び

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幼稚園児~高校生まで通う,竹・藁で出来ている3階の校舎には壁や窓がない。常に雑音・野生動物も入ってくる。世界で一番エコな学校と呼ばれている。独自の水力発電で発電した電気を使用する。給食のお皿はバナナの葉を使用し,ゴミがでない。

英語を学びたいというのを目的に入学した露木さん。授業では,教科書がなく、先生の経験やYouTubeで学ぶ。
一番最初の授業が「環境問題とは」という授業で,
先生が「環境問題があるかどうかは自分の目で見ないと分からないでしょ?」とバスでゴミ山に連れていかれた。

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”なんで?”

「なんで?」バリ島にゴミ山があるの?(⇒)ゴミの発生を考える
観光客が生み出しているの?

実際は,あのゴミ山のゴミは,海外から買い取っていたゴミであった。その中に日本も含まれていることを知った当時高校生だった露木さんはこう思った

「・・・おかしくない?」

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現在の活動に至った経緯

まず、ゴミ山解決の為MYボトル・MYバッグ・MYマグカップ(割引あり)の行動からスタートした。でも、プラスチックは便利・・・。

日本はプラスチックを減らそうとしているの?

日本にプラスチックごみのリサイクルのシステムが整っていないのが問題なのではないか?

日本のプラスチックのリサイクル率は20%以下,世界では、10%以下。

次のアクションとして,露木さんは,環境問題にかかわるドキュメンタリーをたくさん見た
⇒ なんで、みんなは行動してないの?みんな知らないだけでは?
⇒ よし,私が,伝えていこう

大学は待ってくれるが,気候変動は待ってくれない。露木さんは大学2年生になるタイミングで、学校を休学して,講演活動をするために立ち上がった。

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熱帯雨林での経験

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(スクールトリップで熱帯雨林へ行ってみた露木さんの写真↑)

熱帯雨林は,動植物の宝庫であるのに,人が自然界にはいり、野生動物の住処を奪っている。なんで?


インドネシアのボルネオ島,ブラジルのアマゾンが人が意図的に燃やしています。燃やしている理由はそれぞれ異なる。それは何??

燃やしている理由は,今ここにいるみんな関与している。

(答えは動画の講演で・・・。)

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フードロス

余った食材を処理するのに1兆円ほどの資金が必要。
日本では,大豆ミート(大豆で作られた焼肉)が流行っているように,ビーガン食(完全菜食)を近年、日本でもチェーン店が行うようになった
(⇒)地球の為・自分の身体のために,アスリートなどの著名人もビーガン食を行っている。お肉だけでタンパク質をとるという考えは間違っている
ビーガン食についてー中田敦彦のYouTube

一人が行動することに意味がある

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露木さんが伝える”私たちにできること”
・家の電力を変える(電話1本で変えられる)
 持続可能エネルギーの方が安い
 ハチドリ電力https://hachidori-denryoku.jp/
 Power shift https://power-shift.org/
・お肉を減らす

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露木さんおすすめのドキュメンタリー

COWSPIRACY
不都合な真実
THE GAME CHANGER

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学生と露木さんとのディスカッション

Q.学校で環境問題を考えることはあるが、政府の問題と大きな問題と捉えてしまう。どうしたら、身近な問題と捉えられる?

 A.自分が体験したこと見たものをきっかけにしたらいいよ。

Q.オーストラリアの火災をきっかけに環境問題に興味を持つ。何をしたらいいかわからない。

A.どこかの 団体に所属して、活動をするのがいい。まずは団体だと、やりやすいよ。

Q.ネパールに行ったときにとても電力の大切さを知った。でも、日本に住んでるととてもその大切さを感じにくい。自分事として捉える

A.自分にしか出来ないことを行うことが大切。日本でこの生活が当たり前だと思っているとGAPを知らないから感覚がづれてしまう。


Q.活動している内に、批判的なことを言われることもあると思うが、どのように対応しているのか。

A.人前に立つ人は、批判されやすい。あまり見ないので気にしない。でも,反対意見としては重要な考え方。

Q.大きな活動をしようとする為のプロセスは?

A.誰に伝えるべきかー学校の先生に知ってもらう。意識を持っていない人に対して講演をしたい。すでに6000人以上の人に講演をしてきた。人との繋がりで、活動が広がる。

Q.環境問題は意識が高い人にしか、興味を持たない?

A.深刻な問題だから、意識が高い人にしか考えられていない。
どのように伝えるか、が大切。カジュアルに伝えたり,グレタさんのように怒りを伝える方法もある

Q.今後のプランは?

A.なにも決めていない。飽き性で新しいことが大好きだが,環境についてつたえることには変わりないと思う。やりたいことは、自分で合わせて行って行くべき。今は、大学生だから同世代への働きかけをしている。

Q.露木さんのプレゼン能力が高く、環境問題に引き込まれたが、どのようにその能力を高めたのか?

A.振り返りすること。録画・見直しをして、成功に近づく。改善できることをかき、実行する。毎日していると慣れる。できるように練習することをグリーンスクールで学んだ。

Q.一歩踏み出す力はどこから?

A.まずは,意識すること。活動している人を見て、チャンスがあったらチャンスを逃さない。意識を持って行動すること。たまたまの出会いから得られるチャンスも大きい

Q.最後にみんなに一言お願いします。

A. グリーンスクールの同級生がゴミ拾いを始め,最終的に,プラスチックバックをつくらない・使わない法を作った。
何かをはじめるのに、大人になるまで待たなくていいよ。
やりたいことは、やりたいときにするべき
時間は作るものーいつでもできる、やればいい
待たなくていいから必ず機会をつかんだらいい

最後に...

〔問い立てCreator 後記〕
環境問題と聞くと、規模が大きくて取り組むのは難しそう考えがち・・・。あと数年で地球が限界を迎えると言われる中、私たちに何をできるのか、露木さんのご経験から知ることが出来ました。一人でも身近なことから行動すれば、少しでも地球を救えます。
今行動に移していない人は、無意識な人が多いと思います。実際、私も今日参加して多くの実状を知りました。一人だとなかなか成果が見えず立ち止まってしまうことが多いと思うので、みんなですべての人が意識を持ち地球を守る生活を考え実行すべきだと思いました
参加者の方とも、沢山の意見交流が出来てとても楽しかったです。

講演動画(講演50分+質疑応答40分)


講師プロフィール

露木志奈(つゆきしいな)
2001年横浜生まれ、中華街育ち。15才まで日本の公立学校に通い、高校3年間を「世界一エコな学校」と言われるインドネシアの「Green School Bali」で過ごし、2019年6月に卒業。2018年にCOP24(気候変動枠組条約締約国会議) in Poland、2019年にCOP25 in Spainに参加。2019年9月、慶應義塾大学環境情報学部に入学。現在は、気候変動についての講演会を全国の中学生・高校生に行うため、休学中。
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露木志奈さんInstagram

主催:問い立てラボ

問い立てラボとは,これからの時代に必要な教育について多様なメンバーで学び合う任意団体。その主要メンバーと学生たちとワクワクする学びをデザインし,お届けする問い立てスクールも同時に運営している。問い立てラボ HP
http://toitatelabo.jp/

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