TTL60 ビジネスの最先端から見る教育のあり方とは?
1.塔本さんのお話 3選
1)ご経歴
銀行マン → 311震災の機に辞職→東北の農業スタートアップに転職(3年間) → 大変すぎて辞職 → 充電(1年間) → 51歳で現在の起業家を支援する仕事「フリーランスCFO」を起業
2)充電期間(1年間)にやったこと
Inputのやり直し
人と会う
自己対話
3)「資金調達の難しさ(以下3つ)」があるから、それを支えている
そもそも何やったらいいかわからない
エネルギーが必要
株主や出資をいただくと簡単に辞められない
2.参加者の質問やディスカッション3選
(1)Question:起業に向いている人はどんな人?
→Answer①周囲をRespectできる人・・・起業は自分ひとりではできない、色んな人の力を借りるから、感謝と謙虚な姿勢が必要。
→Answer②GRID力のある人・・・辞めなければ失敗にならない、そんなマインドで諦めずに続けられる人
(2)Discussion:「教員も起業すべき」という意見もあるけど、本当に必要か?教員は教員として磨きをかけ、今学んでおくべきことに力を注ぐことがあるのではないか。よく大人が「子供のころにお金について学んでおきたかった」というが、お金の授業を今の数学のようにしていたらはたしてみんなが本当に興味をもつのか。
→Answer:これからの時代は1つの仕事しかやってないことがハンディキャップになりうる(副業兼業転職している多様な目線を持っている人の方が重宝される)。しかし、教員も起業すべき、ではなく「起業しててもいいよね」くらいがいいのではないか。
(3)Question:グロービズでは大人たちが積極的に手をあげて発言しているが、どんな仕掛けがあるのか?
安心安全の場の設定。生徒同士で利害関係がない環境。
コンテンツ開発者による練られた教材と、その教材を予習して臨む生徒
受講者のどんな発言にも対応する授業者の度量や司会者としての役割
代表山﨑のボヤキ3選
1)起業に必要なモノ「謙虚さとやり抜く力」を聞いて少し安心した。なにか尖ったものとか、発想力とか、天性、と言われるより安心したのはなぜだろうか。自分にいくらか備わっているからなのか、それとも学校教育でこれまでも今も大切にしているからなのか。
2)教員の中に起業する人が「いるべき」ではなく「いてもいいよね」という塔本さんの言葉、これこそ多様性やWellBeingだと思った。そして、教員しながら「起業したい」という人を支援できるシステムはないのか?あるいはTTLで作れないのか?
3)起業家を支えるシェルパのような仕事をされている塔本さんが気をつけていることが、教師が通ずるものを感じました。
①主役は誰かを考える。起業家さんを支配しようとしてはいけない。
②良いか悪いか判断すべきではない。どこに登りたいか?登り続ける理由は何かを問い続ける。
ご講演いただいた塔本さん、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。