TTL43 ワクワクする未来をデザインするキャリア教育とは?
2021年7月24日(土)21:00~22:00
第43回 問い立てラボ
「ワクワクする未来をデザインするキャリア教育とは?」
のレポートです。
Opening Talk ~代表山﨑より~
山﨑の授業で、ある女子生徒の街のタバコのポイ捨について、ある問いを立てた。それは「道端にゴミ箱があるのに、どうしてタバコを道に捨てるの?」である。現在数学と探究を組み合わせて授業を実施している。
多くの学校で「総合的な探究の時間」が始動するなか、”探究のための探究”で終わることがときどき見受けられる。探究では、「他教科が駆動」し、「キャリアと繋がる」必要がある。
例:タバコを落ちていれる数を統計的に考察すれば「数学」
例:タバコを健康被害について考察すれば「保健体育」
例:タバコのポイ捨てを訴えたければ「外国語科」「芸術科」
例:タバコの成分や危険度を測りたければ「科学」など
今日は、どうやって、自分の探究、好きなこと、将来のことを扇子のように広げ、学問や教科と繋げられるのか、考える時間としたいです。
画像引用:キャリガイダンス vol.427 P.21
https://shingakunet.com/ebook/cg/427/html5.html#page=21
10分間「学問との繋がり発見」ワーク
【手順①】夢ナビを検索 https://yumenavi.info/index.aspx
【手順②】関心ワードを入力
【手順③】記事&大学の先生からのメッセージも読む
【手順④】1枚の紙に4枠をつくり以下の内容を記入
①関心ワード、講義タイトル
②選んだ理由
③印象、考えたこと、社会に役立つ
④こんな人におすすめ
【手順⑤】4人程度でシェア
ワークの成果物の一例
「トイレは男女別が当たり前?常識を疑うことから社会学は始まる」
https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g007778&OraSeq=4393147&ProId=WNA002&SerKbn=1&SearchMod=2&Page=1&KeyWord=%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac
●制服もスカートとズボンが選べる学校が増えてきている。
●自宅のトイレは男女共同のように、トイレや更衣室も男女別を疑う価値がある。
●社会学とは、社会が求めているものと人間とは何かを考える学問である。
全体の感想
●今回のワークは、大人でも関心をもてる記事だったので、年齢関係なくリカレント教育になるのではないか
●大学院の進学を考える大学生にも有効なワークだと思う。
●生徒は使っているけれど、自分自身(教員の方)は使ったことなかったので新たな発見があった。
●自分の関心ワードがこんなにも学問と繋がるとは思わなかった。
まとめ
(山﨑の言葉)大人も生徒も、進学先を「大学名」や「偏差値」だけで判断しがち。今日のようなワークを通して、学問への関心が広がり、自分との繋がりを感じることで、「行き先指導ではなく、生き方指導」のキャリア教育になるべきだと信じている。
(山口さんの言葉)同じ学問でも、大学によって、教授によって、学ぶことが異なる。大学の先生の数だけ研究があり、高校生の数だけ問いがある。身近なこと、自分の興味関心から、どんな学問や社会と繋がっているのかを感じてもらえたら幸いです。
Guest Speaker 株式会社フロムページ 高大接続支援部 山口礼華さん
◆夢ナビ(本日使用したサイト)
https://yumenavi.info/res/index.aspx
◆夢ナビトーク(大学の講義動画)
https://talk.yumenavi.info/
◆OCANs(全国のオープンキャンパス)
https://frompage.jp/ocans/about.html
◆テレメール(高校生進学サポートサイト)
https://telemail.jp/shingaku/contents/index.php