眩暈
グルグル廻る眩暈の様に揺蕩う情実
生き損ねた猫の瞳に映る未来の消失
心を弄る学者の様に不実を携え
手当り次第 私は成れる者を演じてきたけど
逆さまな位置に誰かの世界が傾いてきて
高らかな息吹 覚えたての不安を飲み乾した
嗚呼..また怯えている
失くす痛みに 性懲りも無く
私は誰の誰に成れば善いの？
グルグル廻る眩暈の様に現実に酔って
壊したい自分を白昼夢の中 閉じ込めた
ふらついた意思にその手を離した過去を忘れて
嘯いた嘘に汚れずに生きれたらいいのに
嗚呼..ただ知りたいの
追詰めても届かないその理由
望めば変わる何もかもを
でも人の仕組みは
避けられない孤独を嗾ける
明日は誰の誰に成っているの？
嗚呼..また怯えている
失くす痛みに 性懲りも無く
今は何を信じて..
もっと果敢に生きて
見えるものが在るというのなら
それを選ぶのに
躊躇わず選ぶのに
私は誰の誰に成れば善いの？