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オーストラリア旅24日目(3/27)

寒い!
テントの中、長袖長ズボンで寝袋にくるまっていたのに寒くて目が覚めてしまった。
まだ太陽も顔を出していないのに。

今日でテント生活も最後だ。
今日の夜にはメルボルンに到着してしまう。

そう考えると名残惜しい。

スマホを使おうと思ったが、バッテリーがゼロ%だ。充電器は車に2ヶ所あるのみで、寒くなって、充電するのに時間がかかるようになり、3人とも数日間ろくにスマホを充電することができずにいた。     

暇なので周辺を歩いてみることにした。すると近くにはあの日見たような塩湖があった。しかもあの日見た湖よりもピンク色だ!!

また裸足になって歩いてみた。

そうこうしてるうちに太陽が登ってきた。空を見上げると綺麗な空が見える。雲の形がとても美しい!思わず車から水彩画を取り出して描きだした。


気持ちがいい!

そのうち二人も起き出して、ゆっくりと朝ご飯を作り出した。

ご飯が炊けるまで時間が空いたので、もう一度ゆったんとピンク湖に言った。
 
時刻は11:00。

普段は朝食なんてつくることは無いが、テント生活の最後の食事ということで精魂込めて焼き飯にした。

時間がかかったけど、最後に3人でテントでの食事を味わうことができて幸せだった!

今日こそメルボルンに到着できる予定だ。


テントを片付け、車を走らせる。

これまでとは違い、曲がり角や交差点が多い。田舎の一本道はまっすぐで走りやすいがやはりメルボルンに近づくにつれて複雑になってきている。

GPSを使って何度も方向を示しながら、どんどんメルボルン方向へ進んでいく。

時刻は15:00過ぎ。

ウェダーバーンという町にて目の前に黄色い煙があがっている光景が現れた。


まさか、あれが森林火災なのか??
 
運転しているかっちゃんにお願いして、近くまで車を走らせてもらう。

近づけば近づく程、もくもくと広がる煙の全貌が露になる。

とうとう到着した。。。

これが"森林火災"か!!!


黒煙や黄色い煙がもくもくと発生し、木々がどんどん燃えている。時折見えるオレンジ色の炎。

周りには野性のカンガルーが何匹も逃げ惑い、自分達の住みかを寂しそうな背中で見つめている。

自分達にはどうしようもできないその状況を嘆き、心を痛めているのが物凄く伝わってきて涙がでてきた。


これが人間の行ってきた結果なんだ。

(Googleより引用)


オーストラリアの森林火災は2月中旬には収まったとオーストラリア政府が発表していたが、それは全ての森林火災を制御できる状態にまで抑えられたという意味だ。まだこうして燃えている地域は全土の至るところに存在している。

そもそも森林火災は地球温暖化や気候変動による異常な気温上昇と小雨、それによる干ばつが大きな原因だ。

これはオーストラリアだけの話ではない。世界中の森林火災発生件数は近年増加しており、大規模で甚大な被害をもたらすことが多くなっている。いま、この問題に全人類がまっすぐに向き合い、行動していかなければならない。

未だに地球温暖化をまっすぐに受けとめない日ともやそもそも信じない人も多い。人間はどうしても都合の良いように捉えようとするが、これは紛れもない事実だ。その影響で世界各地で異常気象や記録的な大災害が毎年のように起こっている。

(Googleより引用)

昨年の7月に、イギリスのBBCや世界中のメディアは地球温暖化のカウントダウンは残り18ヵ月だと発表した。あれから10ヵ月が経過しているため"残り8ヵ月程度"で今後の地球の未来が決まってしまう。2020年は「持続可能な未来」か「自ら引き起こした破滅の未来」かを左右する最後の年なのだ。

これは地球に住む我々にとっては皆が当事者の問題だ。確かに世界中には解決しなければならない社会問題が山積みとなっているが、それ以前に今住んでいる地球が住めなくなってしまう危機に瀕している。


未だ人類が直面したことのないスケールの大きすぎる問題だが、一人一人がまっすぐ向き合い行動していくことが必要不可欠だ。

(Googleより引用)

僕はまさに、その地球温暖化が原因となって起こった深刻な森林火災の片鱗を見ることができた。今までも地球環境に対する意識は高く、小学生低学年から危機感を感じていたが、その危機感はさらに強まった。

環境問題による悪影響は、まず初めにカンガルーのような社会的弱者が受けてしまう。その理不尽さと憤りを凄く感じたが、自分自身もそれに貢献してしまっている1人の人間だ。

そこに誰もが責任感を感じ、少しずつ今までの習慣や行動を見直して変えていかねばならないと強く感じた。今後も悲観的になりすぎず、この問題に立ち向きあって行動していこうと思う。

そんな沢山の想いと覚悟を胸に初めてひとりで海外に飛び出したが、望み通り森林火災の絵を描くことができた。


もくもくと煙をあげ森林を焼き付くしていく炎、住みかを奪われた寂しそうなカンガルーの姿、地球温暖化の危機感と使命感。様々な感情や想いをこの絵にぶつけた。


しばらく現場を見ていたが、今晩中にはメルボルンにつかなければならない。

1枚描きあげたタイミングで現場を後にし、メルボルンまで車を走らせた。

そして順調に高速道路を走らせること、約3時間。

メルボルン市街の夜景が目に入ってきた!


この時テンションはMAX!!!
とうとうここまで来た!! 

3人で歓喜の声をあげ、全身で喜びを共有した!

その後約1時間かけて無事にメルボルン中心部まで到着し、事前に予約していたホテルをチェックインすることができた!!!


走行距離は約6,000キロ!
走行日数20日!

とうとう着いたんだ!!
本当に色々なことがあったが、無事に3人でケアンズから車でメルボルンまで到着できた!! 

久々のお風呂で全身の汚れを洗い流し、久々にベットに飛び込み、久々にコンビニでカップ麺やお酒を購入して3人で祝福した!!!


感動が止まらない!
本当にありがとう!!!

この二人がいてくれたお陰で目的地であるメルボルンまで到着し、森林火災現場を目にすることもできた。
 
なんて幸せだ!!!

こんな経験人生でなかなかできない!
喜び、達成感、感動、ありがたさ、胸一杯の幸せを感じながらこれまでで一番寝心地のいいふかふかベットで眠りについた。

↑↑YouTubeにも動画をアップしたので、ぜひ見て頂けると幸いです(*^^*)

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