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読書欲が溢れた時のための一冊

昨日書いたnoteで、何気なく過ごす平日だと、私には自由に使える時間がどれぐらいあるのか? を改めて考えたんですが。。。

更新してしばらく時間を置いたところで、ふと思ったこと。

書いてると読めない。

……いや、言うまでもなく当たり前のことです。
「書く」と「読む」は両立できない。

これは私が本好きだから出てくる発想で、動画視聴が好きな人なら「書いてると観れない」になるでしょうし、ラジオやポッドキャストなどを好んで聴く人なら「書いてると聴けない」になるんでしょう。

※人間の脳は基本的にマルチタスクに向かず、実際にはシングルタスクの切り替えを次々に行なっている状態と聞いたことがあります。両方を同時に行えるなら誇るべき特技です。

noteを始める前の出社時間は、スマホゲームをするか、腰を据えて本を読むかのどちらかでした。
スマホゲームを止めることが出来たのは朗報ですが、一方で「読者に費やせる時間をどうにかして捻出したいな」とも考えています。これは個人的な課題です。


そしてここまで書いて、ふと思い出しました。
(手を休めず書いていると脳が活性化するのか、忘れていた事をふと思い出すのもよくある話です。面白い効能だと思います)

数年前。
今と同じように、読書から遠ざかっていた時期がありました。

そんな中で不意に、
無性に本が読みたい。
美しい文章で綴られた小説が読みたい。

という思いが唐突に、むくむくと大きくなったんです。

湧き上がった渇望を満たせそうな一冊として、自宅の本棚から抜いたのが↓でした。

表紙の深い群青からして落ち着く。
内容も、歳を重ねること、時が経つこと、距離が遠ざかることを通して、不在や喪失へと思いを馳せる。
そういう静かで美しい短編集です。

おかげで効果は抜群。
栄養満点の滋味深い食事みたいに、身体にも心にも染み渡って癒される。しみじみと良い読書体験でした。

本でもそれ以外でも。
何らかのコンテンツで、そういう「駆け込み寺」のような頼れる存在があることの大切さを、思い知る読書だったと思っています。

あなたにとっての「駆け込み寺」は何でしょうか?



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薫
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