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本質ではない、けど大事なこと。

【事前のご案内】
私はnoteの記事を基本的に「更新日の前日の朝」に書いています。
そのため今回の内容は、2024年3月19日、朝7時台時点での情報です。


Amazonリンクがカード表示にならない障害、続いていますね。

発生当初は文字列のリンクにしかならなかったことを思えば、バナーっぽい表示になる現状は、いくぶん改善したと言えるのかもしれません。
しかしやっぱり以前までの、商品写真が分かりやすいカード表示への恋しさが募ります。


で、改めて思うこと。
本で言えば、書かれている内容が一番大事です。
内容に興味が持てなかったり、今の自分が必要としないものなら、気まぐれに手に取るとしても優先順位はかなり後回しになります。

ただ「内容が一番大事」だからと言って「内容以外は大事ではない」は成り立たない。

内容以外の要素(タイトル、書影、ジャンルによっては著者の生い立ちや経歴、発行元が小規模出版社なら出版に至った背景なども含まれるでしょうか)も、決して無視できない要素だと、今回の件で実感しています。


例えばタイトル。
以下はいずれも小説ですが、すべてタイトルに惚れて読んだ作品です。

noteの記事を例に挙げるまでもなく。
タイトルの重要性は、伝わるものがあると思います。


そしてこの記事の本題、書影。

しょ‐えい【書影】
書籍の姿・外観。また、その画像。

goo辞書より引用

現状は、障害の影響で商品画像が表示されず、Amazonロゴしか出てこない状態です。
本のリンクを貼っても、タイトルなどの文字情報とAmazonロゴが並ぶのみ。味気ない。


で、私の場合。
好きな書影として真っ先に思い浮かぶのが、森博嗣さんの小説『スカイ・クロラ』です。
文庫化もされていますが、ここで挙げるのは単行本のほう。

まずAmazonリンクを貼ってみましょう。


で、単行本の現物がこちら。

かなり昔に撮った写真を発掘しました

実物は透明のカバーがついています。
でもこれは『帯』と同じ扱いだそうで、そのカバーに日本語のタイトルやバーコードなどの情報が、すべて記載されています。

外せば一面が空の中。
最小限の美を突き詰めた成果です。


装丁家(ブックデザイナー)という職業もありますし、所有する幸せをくれるようなスペシャルな一冊なんてのも間違いなく「アリ」なんです。
しかし現在のAmazonロゴしか見えないリンクだと、この素晴らしさが全く伝わらない。

今回の件をきっかけに、書影について振り返るきっかけを貰えはしたものの…。
早く直るといいな、と相変わらず願っています。

お読みいただき、ありがとうございました。
『スカイ・クロラ』の装丁の魅了を十全に堪能できるのは実物を手に取った時なので、機会があればぜひご覧くださいませ。



(ここからは余談)
見た目ばかり褒めているように受け取れたかもしれませんが『スカイ・クロラ』は森博嗣さんの小説の中でも特に好きな作品です。
『喜嶋先生の静かな世界』を文庫で読むまでは、文句なしに一番好きだったぐらい。
本作のエピグラフに使用されていたことをきっかけに、サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』を知ったことにも感謝しかありません。当アカウントは森博嗣さんから多大なる影響を受けています。



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