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生活に潜むニッチなトイレ事情

はじめに


自分の半生を振り返ったとき、いつも傍にトイレがあることに気付きました。
これを読んでいる皆様にももちろん毎日トイレとの関わりがあると思いますが、わたくし、皆様よりもう少し近かったのかなと思っています。



わたくしの半生

 小学生の頃から頻尿で授業間の休み時間には必ずトイレに行き用を済ましていました。今とは違い公立の小学校のトイレは和式の割合が9割で様式は職員室の側か多目的ホールの側の多機能トイレしかないような時代でした。そのころから「トイレはなぜか落ち着くな」と感じていたように思います。

 それからしばらくして大学生のころ、とある研究室の研究で「街のトイレを調べる」という企画があり、大学のある市の公共トイレのマップを作製したのです。手分けしてその市の公共施設のトイレの調査をして、授乳室はあるのか?オストメイトはついているのか?車いすは対応しているのか?などをまとめ上げ、ひとつのマップとして完成させたとき「私はトイレが好きかもしれない」と半分確信に変わりました。

 よく日本ほど公衆トイレが綺麗な国はないとよく言いますが、様々なトイレを見てきた私でもそう思います。公衆トイレといっても市の施設であればしっかりと清掃と管理がされています。野良の公衆トイレなんぞほーぼありません。

大阪市:公衆トイレ・市民トイレ (…>まちづくり>公衆トイレ・市民トイレ) (osaka.lg.jp)

例に挙げるならばこうして大都市大阪市でも公衆トイレと市民トイレをマップ化して掲示してあります。

 話がずれましたが、大学時代を経て社会人になりました。
就職先はトイレに関わる仕事に就き、トイレの3K(臭い、汚い、暗い)を改善するようなお仕事をしていました。そのため、公衆トイレから新しいデパートのトイレまで本当に沢山のトイレを見てきたわけです。
「ここに住めるかも?」というトイレから、「用を済ませるのもつらい」と思うトイレまである中で、伝えたいことが溜まりに溜まったのでnoteでお話できればと思ってアカウント作成にあたりました。

トイレ好きに伝わればいいな~と思っています。



トイレとは

 もちろん皆様行ったこと、ありますよね。
 日本のトイレは基本的に水洗トイレです。レバーを引けば水が流れるヤツです。水を流すのにも、水をためて流すタイプのタンク式と水道から直接水を引いて流すタンクレス式があります。皆様のお家ではタンク式が主流で、商業ビルなどは省スペースなのでタンクレス式が主流になってきているかと思います。
擬音装置がない場合水を流しながら用を足す女性が多くいると思いますが、タンク式だと水がタンクに溜まるまでは流れないので、お気を付けくださいね。


和式トイレ

 今やあまり郊外では少なくなってきた和式トイレ。学校や病院などでは洋式への改修工事がどんどんと進められ、今のトレンドとしては”残すとしても1割”なところが多いです。今や小学校では和式トイレの使い方がわからないお子様も多く、まだ和式トイレしかない小学校では「和式トイレの使い方」から教えることもあるんだそうです。びっくりですね。
 高齢施設ではしゃがむという体制を取れない利用者様が多く、和式便器は淘汰されつつあるのが現状です。

 ちなみに清掃も大変です。しゃがんで用を足すので、したいところ(枠内)にできないことも多いのか、飛び散りなどで便器にちゃんとブツたちが入っていない場合を頻繁に見かけます。
そんな汚れやすい和式便器が1器でもあると、汚れた靴で周辺を歩かれて、トイレ全体の臭気や汚れの問題になってきます。改修工事を考えているなら、全て洋式トイレにしちゃうのがいいのかなぁと思いますね。個人的に。

しかし知っていますか?
根強い人気と和式のトイレの方がうんちをしやすいということを!!
人間の腸の構造上、和式にしっかりとしゃがんで座ることで、腸がうんちを出しやすいような形状になるんです。便秘解消になるとか。私的にメリットに感じるのはその点のみでしょうか…


洋式トイレ

そんな和式トイレから変わってきている洋式トイレ。有名なTOTOさんやLIXILさん企業様が出されています。主に陶器が多いですがビルなど高い施設だと陶器を運ぶために破損のリスクや単純な重さなどの問題もあり最近ではPanasonicさんなどが出されている樹脂製のものを採用するところも増えてきているとか。業者的な個人の意見としては長期的な運用を考えるとメンテナンスが強いTOTOさんがいいな~と思います。やはり高いですが…。
またいつか便器のおすすめメンテナンス方法も語りたいですね。


多機能トイレ

多機能トイレ、バリアフリートイレ、みんなのトイレ、ジェンダーレストイレ、多目的トイレ、といろいろ名前はありますが企業や場所によって呼び方使い方も変わります。本当難しい。そして某有名人の不倫現場に使われてから、大体みんな「多目的トイレ」と呼んでいたところから様々な呼び方に変わったように感じてますが同業界の方どうでしょうか?
 そしてジェンダーレストイレは最近取り組みが多いように思います。(が、取り組み失敗だった場合をよく見かけます)
 東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレも4か月で廃止されたように、なかなか男女トイレを同じにするというのは実際問題防犯上難しいと思います。


小便器

 女性の皆様は知らないかもしれませんが(私が知りませんでした)小便器も用を足すと水で流すんですよ!!
ここで少し感想になるんですが、女の私からすると正直、個室もなく隣同士並んでいる小便器に用を足すというのは初めは驚きでしかなかったです。

 ちなみに小便器も、公共施設や商業施設などは基本的にはTOTOさん、LIXILさんのものが多いです。面白いところではバケツ型の小便器があったり、昔の施設で昔の言い方だと朝顔型(チューリップ型)という形の便器があったり、無水便器があったり…(これは臭いと詰まりの問題からほぼもう見かけません)とまぁいろいろ歴史を辿って来たんだろうな~と勉強していて思いました。

と、いうように男性には男性の、女性には女性の、学生には学生の、社会人には社会人、人には人のトイレ事情があるということです。持っている者が違うのでこればかりは仕方がないです。




一旦最後に

次の記事ではどうしようかな、男女トイレの面白い違いでもお話しようかな。
ではではまた。


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