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他線

誰かが私について言葉を紡ぐ時、
その時、 私はどんな顔をしているだろうか。

私の存在を証明する誰かの言葉が、
綺麗なものでも汚いものでも、
冷たいものでも暖かいものでも、
いつだって同じように怖かった。
まるで私の全てを見透かされているようで
それでいて私の全てを決めつけられているようで
相手の顔を見つめることが出来なくて。
例え、褒められても、貶されても、
どちらにせよ私の口から言葉は出てこない。
ただ意味を持たない音が口から漏れるだけ。

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