テンパイ何切るのススメ

初心者vs熟練者

日本将棋連盟の藤森哲也五段園田賢選手のコラボ動画です。その研初?のコラボというのもありますが、賢ちゃんの棋力に興味があったので視聴させていただきました。まぁ、すげー面白かった!!

賢ちゃんの棋力が想像していた以上に初心者寄り。麻雀打ちには将棋好きも多いのでこれは結構意外でした。そしてサムネにもなってるハンデ戦!!これは相手の棋力を計るものですが、こういう初心者vs熟練者でも遊べるルールの存在が、将棋の素晴らしいところの一つだと思います。

麻雀だとハンデ戦って難しいイメージがあります。初心者の足並みに熟練者が合わせるのは、ただの手抜きのような気がしてしまいます。なんかいい方法ないですかね?
もうちょっと将棋の話を続けます。

初心者用教材の充実を

将棋の練習教材の中に、『詰将棋』があります。初心者なら一手詰め・三手詰めから始めるのがいいみたいです。試しに一手詰めを作ってみました。

一手詰め

詰将棋のルールはざっくり言うと、『王手を連続しながら、相手の玉の逃げ場を無くす』です。
駒の動かし方を覚えたばかりの人でも解ける、上図のような問題がたくさんあるのがうらやましい!!!

ということで、一手詰めのような何切る?を作ってみましょう。

テンパイ何切る

手牌①

点棒状況や場況、巡目のことは各々適当にイメージしてください。
僕はこういう枚数vs打点を考える時に、和了枚数×打点=期待値、みたいな計算をざっくりします。仮に『ざっくり期待値』と命名しておきます。この計算方法がシンプルにできるので、テンパイ何切るはけっこうお薦めです。
・7p切りリーチ
 58p待ち&8000点 8×8000=64000
・6p切りリーチ
 8m7p待ち&8000点 4×8000=32000
※ツモ和了やロン和了を考慮しなければならないのですが、この辺はざっくり

手牌①なら、ざっくり期待値が倍になるので、ほとんどの場合が7p切りリーチになりそうです。

手牌②

今度はタンヤオが消える1sツモです。
・7p切りリーチ
 58p待ち&3900点 8×3900=31200
・6p切りリーチ
 8m待ち&5200点 
 7p待ち&8000点 2×5200+2×8000=26400

ざっくり期待値は近づきますが、まだまだ7p切りリーチ優勢。そもそも和了率の方を優先したいし、ドラのロン和了率なんてかなり下がるはずなので。

手牌③

続いて、ピンフが無くなる役牌トイツの場合。
・7p切りリーチ
 58p待ち&2600点 8×2600=20800
・6p切りリーチ
 8m発待ち&8000点 4×8000=32000

ざっくり期待値が、とうとう逆転しました!字牌ならロン和了率もそんなに落ちないと思うので、これは6p切りリーチを採用できそうです。ただし、一発裏赤ありの場合だと和了率を取る7p切りリーチの方が全然優秀!という打ち手も多いでしょう。この辺は意見が大きく割れそうですね。それでも、微差だと思うんです。
重要なのは『微差であることを理解していること』だと思っています。

どのくらいの差?

私が手牌③で満貫確定シャンポンリーチを推す理由は、高打点を和了ると順位点がおまけでついてくることが多い、という点。そこを考慮しても、6p切りリーチは少数派でしょう。それでも、そんなに差は無いと思っています。

では、その差はどれくらいか?
僕は、シャンポンの7p&発が1枚でも見えていたら、評価が逆転してリャンメンリーチになりそうです。ざっくり比較で【6p>7p】という感じでしょうか。多くの人は【6p<<7p】くらいかな?

私の場合、手牌①であれば、58pが5枚見えてやっと逆転といったところ。【6p<<<<<7p】、こんな感じでしょうか。
手牌②も同じくらいで【6p<<<<<7p】。
※本来ならどちらもダマ選択が有力になりますが、差をシンプルに表現するためリーチを前提としています。

初心者以外も楽しめる何切るに

上のように『差』を考えることで、初心者以外にも楽しめる何切るになると思います。TLに流れてくるプロでも意見の分かれる何切るもいいですが、もっと初心者向けの何切るがあってもいいはずです。まずはシンプルな何切るで、少しずつ形に強くなって。慣れてきたら『差』も意識して。気が付いたら、点数状況や場況も意識できるようになるかも???

5m対8m
3m対9m
5p対47s

ちょっと考えただけでもシンプル且つ微妙な何切るが頭に浮かびます。
需要ありそうな気がするけど、いかがでしょうか?

(終)

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