麻雀はいすくーる・手役派学級(12)

オーラス・1本場

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今回の主な登場人物
・頭羽跳(あたまはね はねる)生徒指導。雀闘力 18,000。

【 生徒指導室に入っていく、箱下学級の面々 】

帯島全『先生!どういうことだよ!!』
頭羽『騒がしいと思ったら、帯島、お前か。ノックぐらいちゃんとしろ!』
帯島全『うるせぇ!箱下先生がクビって、どういうことだよ!!』
頭羽『教師に向かって「うるせぇ」とはなんだ!わざわざ生徒指導室に指導されに来たのか?』
一色混『帯島全。君は教師全員を敵に回すつもりなのか?』
三好『一色くん、違うの。は無意識に敵を作ってしまう体質なの。』
一瀬『三好さん。違わないし、フォローにもなってないわ。』
帯島全『・・・』

頭羽『何をごちゃごちゃ言ってるんだ?』
三好『頭羽先生箱下先生がクビって本当なの?』
頭羽『クビかどうかは、私にもわからん。ただ、お前らの担任を交代するように、と教頭先生からの通達があっただけだ。』
帯島全『じゃぁ、教頭のとこ行くわ。』
頭羽『帯島!!お前は今すぐここで指導だ!』
帯島全『あ?うるせぇな。秒殺してやんよ。』
一色混『君はなんで、そんなにも好戦的なんだ・・・』
三好『一色くん一瀬さん、ごめん。教頭先生の方は、二人に任せていいかな?』
一瀬『三好さんこそ、帯島くんが暴走しないように見張っててあげて。』

【 生徒指導室を出て職員室に向かう一色混と一瀬 】

頭羽『帯島。お前が負けたら、今ここで反省文を書いてもらうからな。』
帯島全『あぁ。反省文でも停学でも好きにしろよ。』
三好『、停学はダメ。』
帯島全『順奈箱下先生のいなくなった学校なんて楽しくねぇよ。俺には先生が必要なんだ。』
頭羽『・・・』

~ バトルスタート ~

頭羽『箱下先生を慕っているんだな。』
帯島全『ああ。雀力もいまいちで、いつも失敗談ばかりだがな。』
頭羽『未来のMリーガー育成を目的としている我が校の教師が、それでは困るのだ。生徒の雀力アップのためには、もっと高いレベルの指導をする必要がある。』
三好『頭羽先生。それは違います。箱下先生は私達にとって最高の先生です。麻雀が強くなる方法を上手に教えてくれる先生は他にもいるかもしれません。でも、麻雀をより好きになるような、、、麻雀の楽しさを全身で教えてくれるような、大切な存在なんです。』
帯島全『そうだ!たしかに「強くなる」ことは、麻雀の大きな目的のひとつ。でも、強くなるために必要なのも、やっぱり麻雀を楽しむ気持ちなんだ!』
頭羽『それは、強さが伴わなければなんの説得力も無い戯言だ。・・・ロン。5200。』
帯島全『ぐぅ。』
三好『!大丈夫!?』

~ オーラス ~

頭羽『リーチ!どうした、帯島。こんなものなのか?さっき叩いた大口はどこへ行った。』
三好『、諦めないよ。』
帯島全『順奈・・・』
三好『我慢が必要な時もあるよ。きっとチャンスは来る。』
帯島全『あぁ。そうだな。順奈、ありがとう。』

【 生徒指導室の扉が開く 】

盃一香『順奈ちゃん帯島くん!』
三好『一香ちゃん!』
盃一香『ハァハァ。ごめん、遅くなっちゃった。』
三好『そんなことないよ。そんなに息を切らせて大丈夫なの?』
盃一香『私は大丈夫。それより、状況は?』
帯島全『、ありがとな。おかげで、最後にワンチャンありそうな気がしてきたゼ♪』
頭羽『往生際が悪いぞ。これが最後のツモだ!』

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vs頭羽生徒指導

連合軍『ロン!12,000!』

河魚『お待たせっ♪』
盃一香『あゆちゃん!』
帯島全『遅ぇぞ、底宮姉。』
河魚『間に合ったんだからいいジャンyo♪』
三好『あゆちゃん、Thank you♪』
河魚『いぇ~いヽ(^o^)丿』

頭羽『まくられたか。。。それにしても、ずいぶんと楽しそうだな。』
帯島全『ああ。ウチのクラスはいつもこんな感じだ。』
頭羽『「麻雀の楽しさ」か。忘れてしまっていたことかもしれないな。』
帯島全『「強い」ことが悪いことだとは思わないけど、それだけが麻雀の全てでも無いと思うんだよな。』
頭羽『勝ったからって、教師相手に説教か?』
帯島全『箱下先生の言葉なんでね。文句があったら先生に言ってくれ。』
頭羽『あぁ、そうだな。ついでに、お前みたいな奴の手綱の握り方も、教わってくることにするよ。』

(続)

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