ネット麻雀専門プロ雀士
7/30に行われた最高位戦A2リーグの放送対局を見ていた。
解説の園田さんから語られた下山選手のエピソードが衝撃的だった。
【以前同卓した際、終局後1000点合わずに卓の下に1000点棒が落ちていた。誰のものかが不明なので最高位戦の規定に乗っ取って裁定しようとしたとき、下山選手から提案が入った。「東一局からの点棒遷移を再生できます」と。】
漫画・天牌で読んだことあるエピソードだ。河の再現までしたかどうかは分からないが、点棒の遷移だけでも充分すごい。何より、「できる」と言い切れる自信に憧れる。
一気に下山選手への注目度が増す。
下山選手が跳満の和了などを決め、トップ目で局が進む。だが突然、進行が止まる。下山選手の体調が優れず、続行が困難である、ということだ。1回戦の対局はノーゲームとなり、残り4人(元々5人打ち)での対局が再開される。
過去のブログなどを読ませていただいた。下山選手が、以前から病魔と闘っているプロ雀士であることを知る。今はただ、回復を祈るばかり。これからも下山選手の対局を見たい。
ここからは以前から私が思っていることを書かせていただきます。前述の出来事は、文章化しておくことのきっかけではありますが、直接の要因ではないことを予め記しておきます。
もし、牌を自模ってくることができなくなったら、プロ雀士を引退しなければならないのか?たしかにプロ雀士として致命的かもしれない。だが、実際に卓に着かなくても麻雀を打つ方法はある。ネット麻雀だ。つまり僕の考えは、「ネット麻雀専門のプロ雀士がいてもいい」というものだ。
協会さんではVtuber限定プロテストも行われる見込みだ。でもVtuberに限らず、もっと麻雀の間口は広がった方がいいと思う。
・体が不自由で対局会場に行くのが困難な人
・子どもが小さくて対局スケジュールの確保が難しい、パパさん・ママさん
・離島や田舎で暮らす、地方在住者
・海外の麻雀プレイヤー
こういった方々を、「ネット麻雀専門プロ雀士」として受け入れることができれば、麻雀がもっと素晴らしいものになる気がするのだ。
ネット麻雀でリーグ戦のようなものを構築できれば、ネット麻雀専門プロの受け皿にもなるし、病気などの理由で一時的にリアル対局から離れている人にとっての活動の場にもなるかもしれない。
神域リーグの盛り上がり方など見ると、Vtuber専用、もしくはネット麻雀専用のプロ麻雀団体ができるかもしれない、とすら思う。もちろんそうなったら喜ばしいことかもしれないが、既存の麻雀プロ団体のファンとしてはちょっと悲しい。ネットとリアルを切り離すのではなく、二刀流もありじゃないだろうか?
(終)