ドリブンズの弱点
私は生まれる前からのドリブンズファンである。
いや。チーム発足が3年前だからそんなはずは無いのだが、そんな気持ちにさせてくれるチームなのだ。
私にとってはドリブンズが一番ロマンチックなチーム。打牌選択は現実主義で、ロマンチックとはかけ離れているかもしれない。では、何がロマンチックかというと、麻雀という競技の可能性を一番信じているように見えるのだ。
ガチとエンタメが対をなす言葉だとした場合。エンタメ部分に振っているパラメータは、Mリーグ8チーム中で最も少ないだろう。麻雀を打つ姿だけでエンタメが成立する時代が来ると信じている人達の集まりだ。人気スポーツの選手が勝利至上主義であるように、麻雀にもそんな時代がきっと来る、と。もちろん多くの先人が成し遂げられなかった茨の道であることは重々承知で。
そんな彼らの事が大好きだし、一番強いと信じているし、もっと凄い成績を残すと期待している。
ドリブンズの弱点
期待するだけの傍観者である私だが、少しだけ思っていることがある。
エースが3人いること。それがドリブンズの弱点になってはいないだろうか?
多くのチームに「自分が一番点数を稼がなければならない」と思っている選手が1人か2人いるイメージがある。おそらくだが、ドリブンズの選手にそう思っている選手はいない。チームメイトの実力を深く理解している。それゆえに「自分が大きく沈まなければチームメイトがプラスしてくれる」、という考え方なのではないか。
インタビューなどを聞いても、「MVPを獲りたい」というコメントは無い。もちろん、チーム戦だし、不確定要素の多い麻雀というゲームでは当たり前である。ただ、その当たり前を乗り越えて、もっとワガママに個人タイトルを獲りたいと言ってもいいと思う。チームメイトへの信頼を「自分が大きくマイナスしても他の3人がプラスにしてくれる」にして欲しい。丸山選手の口から「MVP獲りたい」って聞けたら最高だ。
ドリブンズの選手同士によるMVP争い。きっとそれこそが、プラス1000ptへの絶対条件だ。