俺たちの誇り

僕はMリーグチーム・赤坂ドリブンズのファンだ。
そして、プロ野球チーム・千葉ロッテマリーンズのファンでもある。

Mリーグ2022-2023シーズンも、2/3を消化しようとしている。ポイントは▲644ptの最下位である。辛い。辛すぎる。1998年のあの時くらい辛い。

千葉ロッテは不名誉な日本記録を持っている。1998年に記録した18連敗(引き分け挟む)だ。それまでの記録は16連敗であり、新記録となる17連敗目を喫してしまったのが7月7日。「七夕の悲劇」と語られる試合である。

少し時間を巻き戻す。16連敗のタイ記録となってしまった7月5日の試合後、何百人ものロッテファンが選手たちを囲む。ロッテファンのストレスを考えれば暴動のようなケースもありうるだろう。しかし、ロッテファンは応援歌を歌ったのだ。

♪俺たちの誇り 千葉マリーンズ
♪どんな時も俺たちがついてるぜ
♪突っ走れ 勝利の為に
♪さあ行こうぜ 千葉マリーンズ
♪ラーラーラーラーララー

(原曲はドラクエ2のパスワード入力画面の音楽『Love Song 探して』)

そんな熱いファン達のニュースを聞いて、次の試合である七夕の夜に先発予定の黒木投手が燃えないわけがない。そして七夕の夜を迎える。

黒木は気迫のこもったナイスピッチングを続ける。ライバル・イチローも抑え、2点リードで9回裏2アウトまで辿り着いた。あと一人。しかし、痛恨の同点ホームランを浴びてしまう。
黒木投手はマウンドに膝から崩れ落ち、立ち上がれない・・・

ロッテは延長12回まで闘い抜いたがサヨナラ負けとなり、新記録となってしまう17連敗。これが「七夕の悲劇」と呼ばれる試合のあらすじだ。

本当はこんな試合の事なんか思い出したくもない。でもこの話の中で2つだけ、大好きなエピソードがあるのだ。
1つは前述した、どんなに辛くても選手たちの方がもっと辛いことを解っていて、応援歌を贈ったファンのエピソード。もう1つは後日談として、黒木投手に対して投げかけた小宮山投手の言葉だ。

黒木投手はこの試合の数日後、先輩の小宮山投手から次のような言葉をかけられたという。
『なぜ、マウンドにうずくまった?まだ試合が続いていたじゃないか。』


そして、今日の第2試合後のドリブンズ。

このやりとりを見て、南3局1本場のリーチが純カラになった瞬間にトップを諦めてしまった自分のことが、とても恥ずかしくなった。こんなんじゃ、小宮山さんに叱られてしまう。

ドリブンズの選手たちは最後まで闘い続ける!だからこそ俺はドリブンズファンなんだろう?だったら応援するだけだ!!!!

愛してるぜ!!!!赤坂ドリブンズ!!!!

(終)

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