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麻雀はいすくーる・手役派学級(番外編)

今回の主な登場人物
・足立直(あだち ただし) 牌効率重視
・タンヤオ(タン ヤオ) 確定してると出番が少ない
・盃一香(さかずき いちか) 泣きたくない
・平塚和穂(ひらつか かずほ) 平和主義者
・三好順奈(みよし じゅんな) 三色の鬼
・箱下潜(はこした もぐる) トラブルメーカー
・一色三(いっしきみつ)※NEW キャラ設定が思い浮かばない

【 放課後の教室。担任の箱下を中心に何切る談義。 】

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担任『えー、(🀓4s)切ってもいいじゃん!索子がシンメトリー3面子になるんだぜぇ!』
足立『形を確定させたい気持ちもわかるけど。この手は(🀖7s)切った方がいいと思うな。』
タンヤオ『面白い形っすね!』
担任『どういうこと?』
盃一香『(🀖7s)を切ると、索子の456一盃口ができるのは分かる?』
【 盃一香が理牌をする 】

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担任『うんうん』
盃一香『(🀉🀊🀋🀌3456m)と(🀛🀜🀝🀞3456p)のイーシャンテンになるのは、先生にも分かるでしょ?』
担任『わかる。そうか、イーペーコーを見落としてたのか。』
足立『それだけじゃなくてさ。(🀉🀌36m)と(🀛🀞36p)の両面を先に引いた時の違いが大きいんだ。』
担任『???平塚、わかる???』
平塚『(🀓4s)を切った場合は索子の3面子が確定しちゃうんだけど、(🀖7s)切りの場合、2面子1雀頭への変化が残るんじゃないかな・・・』

担任『え?え?え?』
盃一香『(🀓4s)切りだと、萬子と筒子の両面を先に引いた場合にテンパイを取ると、単騎待ちになっちゃうってこと。(🀖7s)切っておくと両面引いた場合に(🀒3s)を切ると両面待ちが残るでしょ?』

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担任『おお!!!』
平塚『ピンフとイーペーコーが無くなっちゃうのは寂しいけど・・・』
担任『そうだな。平塚の気持ちわかるよ。寂しいよな。』
タンヤオ『タンヤオで両面リーチできれば充分じゃないっすか?』
担任『でもさ、この形から(🀌6m)で和了ってタンヤオのみだったら、温厚な三好でもブチ切れるんじゃないか?おーい、三好ぃー

【 最初の手牌に戻したところに三好が駆け寄る 】

担任『三好は何切る?』
三好『先生は何切るの?』
担任『(🀓4s)』
三好『えー、(🀓4s)は無いかなー。』
担任『三好もかぁ!ちくしょぉー!!』
【 教室から逃げ出す箱下 】
足立『行っちゃった。』
三好『だって、(🀓4s)切ったらサンショクにならないじゃん。(🀔5s)切りだよねぇ。』

一同『(🀔5s)!?』
三好『え、なんでみんな驚いてるの?』
足立『(🀖7s)切りで結論出かけてたんだけど。』
盃一香『(🀔5s)か。言われてみれば順奈ちゃんっぽいね。』
タンヤオ『ん?ちょっとわかんないっす。』
平塚『並べ替えてみる。』

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タンヤオ『なるほど!!!345と456の両天秤っすね!』
平塚『ピンフも確定するの嬉しい・・・』
足立『(🀊🀋45m)や(🀜🀝45p)引きのロスは大きいけど、確かにリターンはあるな。』
三好『でしょ!!1/2の確率でサンショクになるこの両天秤が、一番好き!』
盃一香『ルール次第のところもあるのかな?』
足立『そうかもね。赤ドラのあるルールなら(🀖7s)切りが優秀な気がするし、一発や裏ドラの無い手役重視のルールなら、(🀔5s)切りはだいぶ優秀なんじゃないかな。』
三好『えへへへ!!』
【 逃亡した箱下が教室に戻ってくる 】
担任『おりゃー、助っ人を連れてきたぜ!!!!』

まさかのちゅんま編スタート???

※ここからは一般のルールでは馴染みのない役が出てきます。どんな役かが気になる方は、役名にリンクが貼ってあるのでタップしてみてください。

担任『隣のクラスの一色三歩高(いっしきみつ ほだか)くんだ!』
歩高『(🀓4s)を切ります。一色三歩高(イーソーサンプカオ:16点)を確定させるのはアリだと思います。(🀋5m)や(🀝5p)を引けば全帯五(チュェンタイウー:16点)も確定するし。』
タンヤオ『国際公式ルール研究部、略して「ちゅんま部」の人っすね?』
担任『(🀓4s)切り派を見つけて来たぜ!』
足立『先生、ずるいよ・・・』
盃一香『ルール次第とは言ったけど、そんな手もあるのね。』
???&???『ちょっと待った!!』

歩高『同順(どうじゅん)節高(ふしたか)!』
同順『これだけの手材料を与えられて、もったいなくないか?』
節高『ああ。全帯五の条件は変わらないんだから、より高みを目指すために(🀖7s)切りの可能性も議論するべきだ。』
担任『くっ!!ここでも(🀖7s)切り派か!!!』
歩高『待てよ。全帯五にならない(🀊4m🀜4p)引きテンパイの場合、
門前清(メンチィェンチン:2点)
断幺(タンヤオ:2点)
平和(ピンフ:2点)
一般高(イーパンガオ:1点)
喜相逢(シーシャンフォン:1点)
の合計8点ちょうどしか無いじゃないか?』
同順『そもそも、この形のままで和了る気もない。日本式ルールと違ってフリテンが無いから、高目追及するさ。』
節高『そうだな。(🀕6s)が出た時にポンすれば、一色三節高(イーソーサンチェカオ:24点)が即確定。この手変わりがあるのは強い。』
同順『一色三同順(イーソーサントンシュン:24点)もあるしな。』
節高『全中(チュェンチュン:24点)も見えてくるのは、(🀓4s)切りには無い強みだろう。』
担任『なぁ。上家から(🀕6s))が出たらポンするのがいいの?チーするのがいいの?』

【 ちゅんまにはフリテンが無いし、食い変え禁止のルールも無い 】

同順『それはチーです。ポンしてしまうと全帯五が無くなるし、ピンフの2点も侮れない。』
担任『あー!ちゅんまは、鳴いてもピンフが付くんだよな!単騎待ちでも!』
節高『一色三同順も一色三節高も同じ24点だが、残った形が両面両面なら順子系の手組の方が優秀かな。これは仕方ない。』
足立『・・・ちゅんま部の部室でやってくれないかなー?』

担任『歩高、なんかごめんな。』
歩高『いや、先生。(🀓4s)切りも、ちゅんまならそんなに悪くないよ。』
担任『そうだよな!(🀓4s)切り悪くないよな!!!』
歩高『でも日本式ルールなら、僕も(🀓4s)は切らないけどね。』
担任『ちくしょぉぉぉーーー!!!

(終)

こちらが本編>>麻雀はいすくーる・手役派学級 


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