麻雀恐怖症

『初心者歓迎!』『点数計算ができなくてもフォローします!』という言葉が前面にでていると、門を叩くのになかなか勇気がいる。(自分は初心者なのか?上級者でないのは間違いないが、初心者の定義とは?)(点数計算ができる、も何を指すのか。できてるつもりではいるが、間違えていることもあるかもしれない。)・・・僕は、自分の事がわからない。

フリー形式のノーレートのお店に行った。1回戦のメンバー。

下家:常連さん風
対面:見た目はいかついけど、物腰はとても柔らか
上家:僕より少し年上くらい。このお店は2回目の来店とのこと。

南三局

親の上家がリーチ。流局後、やっちまったと天を仰ぐ。どうやらリーチ直後に見逃してしまったらしい。僕の河のチーソーを指差してる。たしかに安牌のように切った記憶はある。申し訳ないことをした。

上家の方が嘆いてる姿を見て、下家の方が『別に罰則とかはないので、次にいきましょう。まだゲーム時間内ですので。』と少し厳しめの口調で言った。

間違ってない。間違ってはいないけど、あまり打ち慣れていない可能性のある上家の方はどう感じただろう?ほんの一言発しただけだ。ただでさえ失敗をして気持ちが沈んだ直後に少し厳しめの言葉。フリーでの麻雀に怖い印象を持ったりしないだろうか?
僕は、『お気持ちわかります』の一言を添えたかった。が、下家の彼の言う通りでもある。決断できないうちに、次の局へ進む。

対局終了後、申し訳ない気持ちで一杯になり、冗談まじりに『あの時、もっと危険牌のような顔で切っとけば・・・』と言ったが、言葉は返って来なかった。同卓者に麻雀を楽しんでもらえなかったのが、とても辛かった。麻雀を打つのが、少し怖くなった。

僕は、卓についている以上は誰にでも麻雀を楽しむ権利がある、と思っている。でも『楽しむ』にもいろいろあって。失敗を嘆くのも、競技としての麻雀に没頭するのも、楽しさだと思う。
確かにポイントによるランキングとかを採用してるお店だし、時間打ち切りである以上、下家の方の言っていることは正しい。きっと状況も見えていて、頭の回転も速い人なんだと思う。だからこそ、違う楽しみ方を尊重してもいいんじゃないか?と感じていた。

もっとうまく言葉にできたんじゃないか?とか、僕の考えがこのお店で打つのに適していないんじゃないか?とか、色々考えた。色々考えながら打ってたら、次の対局ではありえない切りミスを何回もした。4回戦まで打つつもりだったが、2回戦終了後に理由を付けて帰ることにした。

うっかり秋葉原での乗り換えを忘れ東京駅まで来てしまった。総武快速では席が空いていたので一息つけた。落ち着いて、上家の方の事を考えたら急に涙が止まらなくなった。

こわい想いをしたんじゃないだろうか・・・
あのお店の事を嫌いになったりしてしまったかもしれない・・・
でも、きっと、麻雀が大好きなはずなんだ・・・

僕の麻雀の楽しみ方は「同卓者に楽しんでもらう」こと。これが、まず第一。不甲斐ないし、情けない。全然できてなかった。麻雀を打つ資格がないのかもしれない。でも、麻雀、大好きなんだ。

そもそも、なんで麻雀を打ちに遠征したんだっけ?あ、あれだ。ロッテがCSで早々に敗けて、土日の予定がぽっかり空いたんだった。そうだ。ロッテが悪い。と、思う事にしたら、幕張駅を過ぎたあたりから涙が引き始める。ごめんよ、千葉ロッテ。本当はめちゃくちゃ愛してるぜ。

最後に一つだけ。
時間打ち切り、なんとかならないかな?単純に時間打ち切りを廃止しろ、というつもりは全くない。時間打ち切りに適したルールに、麻雀の方のルールを変える必要があるんじゃないかな?
上級者が慣れてない人へスピードアップを促す気持ちもわかる。でも、麻雀人口を増やす弊害になっているかもしれないじゃん。これは、スピードアップを要求する人、される人が悪いと言っているわけじゃないんだ。ルールが悪い。

まず、僕のnoteの熱心な読者さんにはお馴染み、「親の優位性を無くす」案。満貫は、誰が和了っても12000点。これで、親番が回ってくるかどうかの有利不利が減るはず。
次に、帰り豚の採用。あ、違う。「返り東」の採用。時間が足らないのも困るが、時間が余るのも困る。50分打ち切りで30分で対局終了、もったいない。であれば、南4が終わっても東1に戻ってもいいんじゃないか?順位を意識した闘いを楽しみたい気持ちもあるので、45分+1局とかがいいのかもしれない。

僕は世界中の人が麻雀を楽しめればいいと思ってる。できれば、偶然会ったご近所さんと、「たろさんの5s単騎リーチ見ました?」とか挨拶したいんだよ。だから、麻雀を打って悲しい気持ちになるなんて想い、もうしたくないし、させたくない。もっと自分にできることを考えて、行動する。
さっそく天鳳をやることにした。すげー天気いいけど。今日は引きこもって天鳳やる。

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