麻雀はいすくーる・手役派学級(8)

第8局 「メンゼン」は「面前」じゃなくて「門前」

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・タンヤオ(タン ヤオ) メンゼン○。フーロ○。
・足立直(あだち ただし) メンゼン○。フーロ×。
・盃一香(さかずき いちか) メンゼン○。フーロ×。
・平塚和穂(ひらつか かずほ) メンゼン○。フーロ×。
・三同刻(さんどう きざむ) 地味。3x3同好会。
・箱下潜(はこした もぐる) 神出鬼没。

【 放課後。タンヤオを中心に足立・盃・平塚で何切る?検討中 】

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タンヤオ『うーん。(🀝5p)切りテンパイをとってもいいんすかね?』
足立『とりあえずテンパイをとって、(🀋🀔5m5s)が両面に変化したらリーチって手もあると思うけど。ただ、僕は普段から「メンゼンテンパイは偉い」と言っているからね。即リーチもあり、と言うしかないかな。正直、悩ましい手牌だと思うよ。』
盃一香『私は(🀋5m)か(🀔5s)を一枚外したいな。(🀛🀜🀞🀟3467p)引きでイーペーコーが確定するし。(🀛🀟37p)で決まればリャンペーコーになるもん。ね。』
平塚『・・・盃さんに賛成。(🀛🀜🀞🀟3467p)引きはピンフも確定するし・・・』

足立『たしかに4枚使いの周りは面子が作り易いイメージがあるけど、(🀚🀠28p)引きがイマイチな気がしてしまうんだよね。』
盃一香『ピンズに染めるのは、ちょっと遠い、よね?』
タンヤオ『ポン材が無いからっすかね?』
平塚『たしかに、ポンできる牌が、無い。』
担任『カン!』

タンヤオ『!!ビックリしたっす!!』
盃一香『先生、驚かさないでよ。心臓に悪いわ。』
平塚『ホント・・・。それに、形も、悪い。テンパイがリャンシャンテンに・・・』
担任『そうなの?(🀝5p)カンすれば、(🀜🀞46p)とかポンし易くなりそうじゃない?なぁ、対馬!』
足立『対馬くんは、もう部活に行っちゃったよ。』
担任『そうか。ん~、三日音も部活か。お、三同いるじゃん!!!三同~、これ、どうする?』

三同『カンしてもいいと思う。でも、(🀋5m)か(🀔5s)、どちらかは自力でツモらないと、サンショクドーコーにはならないかも。』
担任『なー。サンショクドーコー、難しすぎるよなー。もっと点数高くていいよなぁ。』
三同『それを言っても仕方ない。ルールで決まってることだから。』
担任『でもさ、ルールとか変わる可能性もゼロでは無いじゃん。「仕方ない」で諦めちゃ、つまらないよ。「諦めたらそこで試合終了ですよ」だろ?』
三同『なんか違う気がする。』
担任『違わないさ。俺は諦めて無いぞ、「符」の無い世界を!』
三同『先生は、符計算覚えたの?』
担任『俺は諦め無い。』
三同『そんなこと言ってるうちに、みんな、帰っちゃったよ。』
担任『あーーー!あのメンゼン派軍団めー。薄情だなー。』
三同『僕もそろそろ、同好会に行きたいんだけど。』
担任『えーーー。せっかくだし、もっと話そうぜぇ。』
三同『箱下先生。バスケがしたいです。』

(終)

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