未来予想図

「三色同刻って安すぎない?」「三槓子は役満でよくね?」など、きっと麻雀打ちならば共感できる案件だと思います。まぁ、めったに出ない役だしそんなには気にならないんですが、私も麻雀をするたびに「これ何とかならないかな?」と思っていることがあります。なぜ天和は48000点で地和は32000点なのか?です。数秒前に「めったに出ない役だし」と言っているので頭がおかしいと思われるかもしれませんが、たぶんまだ大丈夫。つまりは、親のアガリが子のアガリの1.5倍の点数になるルールが何とかならないかな、と日々思っているわけです。

麻雀はランダムな要素が結果に大きく影響するゲーム。裏ドラだったり赤牌をランダムと考えるのであれば、最も結果に影響を与えるランダムな要素は「親の時にチャンス手が来るかどうか」になると考えています。子にツモられた時は他家の2倍支払うというデメリットはありますが、それを大きく上回る優位性を親番中は享受しているので。 
※それだけに、2020/10/13のMリーグ第1試合、南2局の堀さんのアガリは衝撃的でした。親のドラポンに対して3シャンテンから果敢に仕掛けていく姿、すごくかっこ良かったので是非見て欲しいです。 (noteにMリーグのスクショとか貼っていいんだっけ?)

たしか、漫画『むこうぶち』の1巻だと思ったのですが、、、あれ?手元に単行本が無い。うろ覚えで申し訳ありませんが、話を続けます。特殊ルールで親の連荘の是非を選択できるルールで、傀が親の連荘を放棄し続けます。その時にベテラン雀士が「博打は全て、親に有利なようにできてるんだ」みたいなことを言っていたんですよね。たしかにそうかもしれないけど、いくらなんでも有利になり過ぎてる気がするんです。博打ならいいかもしれませんが、私は競技としての麻雀を愛しているので。ということで、親という概念が無くなった場合のメリットを書き連ねていきたいと思っています。


・親という概念が無くなった場合のメリット

① 時間打ち切りのゲーム形式の平等性が増す
最近の私は時間打ち切りの麻雀しか打っていません。北家時に親番が回ってこなくて「親、やりたかったな」と思ってしまうこともあります。長い回数で考えれば平等なはずですが、寂しい気持ちになることは避けられそうにありません。遊びで打ってる私ですらそうなのですから、プロの真剣な対局での時間打ち切りはどうなのでしょうか?一度、プロの方々の意見を聞いてみたい気持ちはあります。

② 点数計算が楽になる。
1翻40符を自模ったら東家も南家も700オール。誰が満貫アガっても12000点。「あれ?2300ってツモると600/1100だったかな?600/1200だったかな?」とか迷う必要が無くなります。3400点とか6800点とかを覚えて、3で割って10の位が余ったら切り上げましょう。1200オールだし、2300オールです。

③ データがすっきりする
データ収集が好きなのですが、麻雀のデータって平均アガリ点を算出しても、親の時と子の時とで分けないといけなかったりしてかなりしんどいです。リーチ率や副露率なんかも同様。データの為にルールを変えるのは本末転倒だと思いますが、副産物の一つとしてあげられるメリットとしては十分だと思います。

④ 対局時間が短くなる気がする
推測の話になって恐縮なのですが、たぶん親の連荘率が下がります。そうすると対局時間のバラつきが少し減り、放送に向いたコンテンツに近づくのではないでしょうか。というか、連荘と言う概念が希薄になりますので廃止されてもいい気がします。これは次項、親の連荘が無くなった場合のメリットで。

・親の連荘が無くなった場合のメリット

① 目無し問題解消
タイトル戦決勝などの「ラス親有利」が無くなります。

② 対局時間が短くなる
2時間越えのゲームはほぼ無くなると思うので、パブリックビューイングで終電を気にする必要も減ります。

デュプリケート麻雀への適応
デュプリケート麻雀とは、ざっくり言うと「同じ配牌・自摸で打った時のスコアを競う」といった形式の競技方法。麻雀がオリンピック競技化する場合は、この方式が最有力候補だと私は思っています。そうなると、連荘によって局数が違ってしまっては論外。
※デュプリケート麻雀は色んな可能性を秘めていると思っています。個人的に楽しみなのは「雀力スカウター」化です。デュプリケート麻雀と麻雀AIを組み合わせることで「同じ配牌・ツモで、同じ相手と打つ」ことができます。「一番強いのは誰?」という議論に一つの回答を出すことができるので、実現化したらワクワクする人は多いのではないでしょうか。


・デメリット
① 従来のルールで蓄積された戦術が無効になる
「無効になる」は言い過ぎかもしれませんが、ベテラン雀士の多くから反発を食らうでしょう。ルールに合わせた戦略を研ぎ澄ましてきたのに、それを無にするとは何事か、と。当然です。でも、競技麻雀という点ではまだまだ黎明期だと思うんです。100年後を想像すると、このくらいの変化は小さなものじゃないでしょうか。

② 親時の大爆発が無くなり、ゲームとしての魅力が減る
「南場の親で50000点差を逆転」みたいなことは、ほぼ無くなると思います。でもその代わりに競った試合が多くなるので、また違った魅力が前面に出てくるはずです。アガリ回数が減るのがつまらないのであれば「連荘廃止」とは逆の意見になりますが、「次局に進むのは誰かのアガリがあった場合」といったルールもアリかと思います。東南戦なら、「8回アガリがでるまで帰れません」。もちろん、いろいろ検討が必要です。

もっとデメリットもあると思うのですが、今のところはこれくらいしか思い浮かびません。麻雀というゲームの進化の可能性をアホなりに真剣に考えた結果でございます。でも、国際的に遊ばれているルールとか、親と子の差は無いルールばかりなんだよなー。どこかでお試しの大会とか開催できないかなー。せめてこのルールでセットしてくれるお友達がいればなー。ネット麻雀じゃ無理だしなー。ということで、今日の結論は「友達が欲しい」となりました。駄文を読んで下さり感謝です。ありがとうございました。

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