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いぬかもめは若者に媚びて生きていく

序盤はスキップ可

ちょっと長めの自己紹介

唐突に自己紹介をさせてもらうと、千葉県在住の40代後半の男性である。
麻雀歴はいつのまにか30年を超え、世間的にはベテランプレイヤーの域に達したかな。麻雀以外の趣味は、サッカー観戦や野球観戦。特にジェフ千葉のファンであり、ホームスタジアムの応援では奇声を発しているよ。

スタジアムに通い続けていると幸運に立ち会えるもので、奇跡の8ゴールを目の当たりにすることができた。一緒に観戦したN川さんは、5回目の観戦でこの奇跡に立ち会えてるのが羨ましいし、そもそもその5回全部勝利しているので、かなりズルい。
順調にジェフ沼に嵌っていく様はジェフサポとして嬉しい。だけど、ちょっと大きな買い物をしてしまうまでに至っているので、僕は少しだけ奥様の視線が痛いです。奥様、僕は全力で止めましたよ!!

いくらなんでも長すぎる自己紹介文。ただ、長いのには理由があるので、もうちょっとお付き合いを。
最近、ホームスタジアムでの客層の変化を感じているのだ。若い子達の観戦が増えている気がするのね。特に中高生くらいで、サッカー部っぽい子達。

僕もサッカー部だったんだけど、一緒にJリーグの試合を観戦したことのあるサッカー部時代の友人は2人だけ。『サッカーはプレイするもので、見るものではない』という認識らしい。わからなくもない。僕らがサッカーを始めた頃はJリーグも無く、サッカーを観戦するという文化が存在していないのだ。しかし、Jリーグも30周年を超えた。今の子供たちにとっては、サッカー観戦をする文化が根付いているのだな、とスタジアムで感じたんだよね。

さて、ここからは麻雀の話

僕がスタジアムで感じてる変化は、麻雀界でも起こりうる変化のように感じた。もともと麻雀が好きだった人たちの中には、Mリーグの存在に違和感を覚える人がいるのも自然なことだと思う。でも、これからの世代にとっては逆で、「Mリーグあってこその麻雀」になる可能性も、あるかもしれないのだ。

一時期、「麻雀なんて堕落してしまうコンテンツを、大人が若者に提供するな!」的なX(旧Twitter)のポストを見かけた。たしかに麻雀は面白すぎる、という大問題を抱えているから、一理ある。それでも僕は、『若い子たちに健全な麻雀を打てる場を積極的に与えるべき』という考え方に賛成の人間だ。ただし「健全」であることが大前提だよね。

僕は小学生のころに麻雀のルールを覚えた。でも実際に麻雀牌を触るのは、中学生になってから。このタイムラグのおかげで、『初めて麻雀牌に触るけど点数計算がまあまあできる初心者』となった。ただ、初めて打った麻雀の場は、健全とはいえない場所だったんだよね。

小学校から中学校に上がる春休みだったと思う。ゲームセンターで同級生と麻雀ゲームを遊んでいた。気が付いたら、周りを中学生の先輩たちに囲まれていた。どうやら、その麻雀ゲームには人(主に男性)を引き寄せる不思議な魅力があったらしく(すっとぼけ)、ちょっとしたヒーローになってしまったのだ。
その結果、点数計算要員として先輩たちと仲良くなってしまう。あまり評判の良くない先輩たちだが、麻雀が打てる楽しさに負けてしまい、結構どっぷりと付き合うことに。

その場でマイ〇ドセブンやらマ〇ボロやらの言葉を覚えるのだけど、麻雀とはこういう所で打つもの、というイメージが僕にもあった。だから、麻雀を打つためには仕方のないことだと思ってしまったのだ。

これからの若者にそういう想いはしてほしくないし、それでは麻雀の新しい未来は訪れない。

麻雀界の新しい未来(ここからが本題)

家族ふれあい健康麻将大会

2024年3月17日。
僕は品川区の大井町駅にいた。そこで開催される『家族ふれあい健康麻将大会』のお手伝いをするためだ。
団体に所属しているわけでもない僕にお手伝いの打診してきたのは、このnoteの冒頭に登場するN川さんだ。すごく興味はあったけど、最初は断った。『こういうのが適任な麻雀プロや、それこそ年齢の近い千葉大競技麻雀部の子の方がいい』と。でもN川淳、一度決めたらしつこいのだ。根負けして、受諾する。

結果、この判断は大正解だった。
素晴らしいイベントだった。
黒沢さんは大人気だった。
剛さんはスーツだった。
たろうさんは眠そうだった。
でもみんな、楽しそうだった。
N川さん、ありがとう。

このイベント中、一組の親子に話しかけてもらいました。

過去にこんなnoteを書いたんだけど、その時に園田賢トークショーに来ていた親子さんが来場されてたのです。

過去noteより抜粋

この、最前列で見ていた男の子とお父さん。この時に最前列の席を譲った、という経緯があったので、お礼を言ってくれたんですね。ですが、あれはそもそも「うっかり列の先頭に並んじゃったけど、超巨体の僕が最前列に座ると後ろの人が迷惑するから代わってもらった」というのが真実なので、お礼を言われる筋合いは無いですよ。かわりに、男の子に「楽しかった?」と聞いたら「楽しかった!」と返ってきたので、僕はやはり泣きそうでした。

他にも涙腺緩みポイントはたくさんあったよ。

・プロテストに出そうな、ペンチャンツモ和了にとるとテンパネ(56789mに7mツモ)するめんどくさい和了形を、さらっと点数申告する小学生くらいの子
・小学生くらいの子に優しく教えてる中学生くらいの子
・きっとお子さんに参加してもらうために一生懸命勉強した、ちょっと麻雀に不慣れなお母さん
・満貫以上を和了るとお菓子がもらえると聞いて、「我々にもその権利はあるのか?」と質問するゲスト

素晴らしい麻雀イベントでした。
これ、年1回でいいの?日本各地で何回かやれない?もっともっといろんな人にこの幸せを感じてほしい。そう思っていると・・・とんでもないビッグニュース。

明治安田生命さん、ありがとうございます!

2024年3月22日。

前述のイベントの主催である、日本健康麻将協会さんと明治安田生命さんがパートナーシップを結んだ!!というビッグニュース。
明治安田生命さんといえば、Jリーグのタイトルスポンサーさんであり、地域の子供たちにサッカー教室の開催を行っている企業さんだ!

同じようなことを期待するのは虫が良すぎるかもしれないけれど、前述の子供が参加できる麻雀イベントが全国展開できる可能性が広がったのだ。まだ何をするかとかの続報は無いけど、素晴らしいものになると期待しています!お手伝いさせてもらえるならいくらでも手伝います!本当にありがとうございます!

なぜか千葉大競技麻雀部・新歓会場の片隅に

2024年4月5日。
ワンダフルデイズ千葉。

https://x.com/chibadai_majan/status/1776273516004069753

主に千葉大学に今年入学した学生向けの、新歓イベントが行われていた。見学者たちは不安と期待を。先輩たちも同じく、不安と期待を抱えているようだった。その片隅になぜか僕はいたのだけど、会場にいる誰よりも大きな不安を抱えていた。
メガビッグジェフィの隣にいれば、僕もぬいぐるみみたいに思ってもらえるか?とか、動画撮影してるふりをすれば、不審者感が薄れるんじゃないか?とか色々考えてみたが、あまりうまく溶け込めていなかったな(当たり前)。


見学者たちのうち何人入部するかはわからないけど、たくさんの人数がいたなー。ほとんど全員がMリーグのこと知ってたなー。まきどんが千葉大出身だってことなんて、「知ってて当たり前」って感じだった。入部したら、いや、入部しなくても、一緒に麻雀打つ機会があったらよろしくね!
僕はこれからどんどん衰えていくけど、ずっと麻雀を続けたい。だから、ヨボヨボのおじいちゃんになっても一緒に麻雀を打って欲しいんだ。その時は迷惑かけると思うから、今のうちに恩を売ってやろうという邪な気持ちでお手伝いしてるだけさ。
そもそも、今回のお手伝いは「ピザを運ぶ」だけだし、そのピザもたくさん食べた。何より、麻雀の未来が楽しいものだと感じる空間にいさせてくれて、ありがとね。

麻雀が紡ぐ夢には、明るい未来が待ってるよ。君たちがいる限り。

(終)

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